CitiとDBSがSwift上で越境USD決済を数分で完了、Tether(USDT)に挑戦
CitiとDBSがSwiftの共有デジタル台帳とトークナイズド預金を活用し、週末のドル跨境送金を数分で実行。ステーブルコイン決済への競争圧力が強まる。
CitiとDBS、週末のドル送金を数分で完了
CitiとDBSは、Swiftの共有デジタル台帳上のトークナイズド預金を活用し、週末にもドル建ての跨境決済を実行した。送金は数分で完了している。取引は9月7日に公表されたが、実際の実行日は9月5日(土曜)で、シンガポールのDBSとCitiのニューヨーク拠点の間で行われた。当行の公式発表がこれを確認している。従来のコルレスバンキングの仕組みを経由するドルの跨境送金は、着金まで最大2営業日を要することが珍しくなく、数分での完了は業界標準のタイムラインを大幅に圧縮する結果だ。注目すべきは、これがサンドボックスや実証実験ではなく、両行が「実際の商業決済」と位置づけた本番取引だった点にある。銀行の営業時間が機関間のドル決済を制約する時代は、もはや終わりつつある。HSBCとスタンダードチャータードが8月に同様の本番決済を実行しており、Swift台帳上では今回が2例目となる。トークナイズド預金とは、銀行預金を分散型台帳上のトークンとして表したもので、ステーブルコインと異なり発行銀行自身のバランスシート上の預金に紐づくため、資金が規制された銀行システムの内側にとどまる点が特徴だ。商業的な動機も大きい。DBSは、アジア発の跨境決済が2033年までに倍増して24兆ドルに達するという見通しを示しており、世界的なトランザクションバンクの双璧が「常時稼働」する決済基盤に投資する理由がここにある。相互運用性が設計の核心だ。Swift台帳は既存の決済ネットワークを置き換えるのではなく、参加各行のトークナイズド預金を橋渡しする役割を担う。これは、パブリックブロックチェーンにおけるWormholeのようなクロスチェーンメッセージングプロトコルに狙いを一にする発想だが、対象は規制された銀行インフラに限られる。
経営陣が強調する「実用」の節目
双方の経営陣は、この決済を「トークナイズドマネーが実験段階を脱した証拠」として位置づけた。DBSグローバル・トランザクション・サービスのCOOでデジタル資産部門の共同責任者を務めるRachel Chew氏は、Swiftのデジタル台帳が伝統的な銀行インフラと新しいデジタルネットワークの相互運用性を強化すると述べ、今回の取引をトークナイズド通貨が「実験から実際の利用へ移行しつつある」証左だと語った。Citiの南アジア・サービス責任者Mridula Iyer氏は、週末に実際の支払いを処理したことで、常時稼働する跨境決済が「すでに現実になりつつある」と付け加えた。発言の中身と同様に重要なのがアーキテクチャだ。Swift台帳が機関間のトークナイズド預金取引を運搬する一方で、最終的な決済は従来型の銀行システムを経由する。既存の基盤を解体せずに新しいレールを上乗せする、意図的なブリッジモデルである。戦略的な背景も示唆的だ。Citiは9月1日に発表された21社のコンソーシアムに別途参加し、ドル建てステーブルコインの共同発行を検討している。つまり同行は、トークナイズド預金とステーブルコインの両輪を並行して追っている。トークナイズド預金のアプローチは、EthereumからSuiのような新しいレイヤーまで多様なネットワークにステーブルコイン活動が集中するパブリックブロックチェーンの道筋とも対照的で、資金が規制された銀行の垣根を決して出ない。一方、日本の三菱UFJは、同じ台帳を使うSwiftの本番取引パイロットに参加する17行に名を連ね、国内3メガバンクは2026年度内に共同発行する信託型ステーブルコインでの実取引を目指している。Injectiveから機関投資家向け決済ネットワークまで、オープンなトークナイズド金融を構築するプラットフォームへの銀行側からのメッセージは明快だ。規制機関の監視下にあるレール上に決済をとどめながら、暗号資産ユーザーがすでに体験している速度を実現するというものだ。市場をリアルタイムで追う読者は、MEXCでスポットおよび先物のリアルタイム価格を確認できる。
圧迫されるステーブルコイン決済の優位性
(07:32 UTC時点) CitiとDBSの決済の本質は、速さだけでなく「誰の金が動いたか」にある。Tether(USDT)をはじめ、EthenaのUSDeのような新興ステーブルコインは、銀行には真似のできない24時間決済を基盤に普及を重ねてきた。トークナイズド預金は、その速度を規制された銀行システムの内部で再現した。COINOTAGの読みでは、Swift台帳で銀行間接続を担い、従来システムで最終決済を行うこのブリッジモデルにより、銀行は分散型台帳の効率を取り込みながら、預金をパブリックチェーンに流出させることを避けられる。来るサイクルにおけるステーブルコイン決済ボリュームへの直接的な競争脅威は、ここから生まれる。
AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。

