CME仮想通貨先物が24時間取引化、バイナンスが米国株7000銘柄取引を開始、CLARITY法案審議も再開
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暗号資産ニュース
米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は5月29日、ビットコイン(BTC)を含む仮想通貨先物およびオプションの24時間365日取引をGlobex上で開始した。初週末だけで7,200契約を超える注文が約定し、想定元本にして約5,000万ドル(約80億円)に達した。これまで金曜午後4時にクローズし日曜夕方に再オープンする構造だったため、週末の現物相場変動が先物チャート上に「CMEギャップ」として残存してきた。今回の移行で機関投資家は週末のポジション調整を即時実行可能となり、規制された先物と24時間稼働する現物市場の構造的な溝が大幅に縮小する。ビットコイン・ボラティリティ先物も同日から24時間取引対象に組み込まれた。
バイナンスは6月1日、米国上場株式およびETF7,000銘柄超の取引サービスを米国外ユーザー向けに開始した。最低5ドルの単元未満株購入に対応し、決済にはUSDCやUSDT、BNBが利用できる仕様だ。取引時間は週5日・24時間で、既存口座一つで仮想通貨と株式を並列管理できる環境を提供する。同社はさらに数週間以内にBNBチェーン上で株式をトークン化する「bStocks」を投入する計画で、アブダビの金融規制当局監督下の証券として位置づけられる。bStocksはDeFi(分散型金融)でのレンディングや流動性提供への応用も視野に入っており、伝統金融とオンチェーン市場の境界線が一段と曖昧化していく。

英フィンテック大手Revolutは、2030年までにフランス国内へ1億ユーロ(約1億1,600万ドル)を追加投資し200人の新規雇用を創出すると表明した。マクロン大統領が6月1日のChoose Franceサミットで明らかにしたもので、同社が2025年に発表した10億ユーロの欧州本部設立計画に上乗せされる形だ。Revolutは仏ACPRの銀行ライセンス取得も並行して進めており、EU最大の700万人顧客基盤を2030年までに2,000万人へ拡大する目標を掲げる。MiCAライセンスに基づく仮想通貨サービスはキプロス拠点で既に稼働しており、銀行免許取得は預金・与信領域への本格拡張を意味する。同サミット全体では総額930億ユーロの投資コミットメントが集まった。
米上院は戦没将兵追悼記念日の連休明けに再開し、デジタル資産市場構造法案(CLARITY法)の審議を本格化させる。同法案は2025年7月に下院を通過し、CFTCに対しデジタル資産の監督権限を大幅に付与する内容を含む。直近では農業委員会と銀行委員会の両方を通過したが、ステーブルコイン上の利息支払いやトークン化株式の扱いを巡り銀行業界からの反発も強い。JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは現行案を「容認できない」と発言した。ホワイトハウスは7月4日の独立記念日を目処に成立を目指すが、倫理条項を巡る民主党側の協力確保が焦点となる。ブロックチェーン業界にとって最大級の制度的転換点が近づく。
AI関連企業への資本流入が2026年に約3,800億ドルへ達したことが市場データから明らかになった。投資適格社債発行のうち約49%(1,400億ドル)、ベンチャー資金の87%(2,200億ドル)、ハイイールド債の210億ドル分がAI関連に集中している。ソフトバンクは同日、フランスに5GW規模のAIデータセンターへ750億ユーロを投じる計画を公表した。ソン・マサヨシ氏は今回のサイクルを「ドットコムの50倍規模」と表現し、エヌビディアのジェンスン・フアン氏もAIによる雇用減少論を一蹴した。仮想通貨市場の流動性もマクロ金融条件と密接に連動するため、AI資本の集中はリスク資産全体への波及効果が避けられない構図となっている。

低浮動株型アルトコイン(Altcoin)のLABが6月1日、24時間で67%急騰し過去最高値(ATH)となる16.24ドルを記録した。時価総額は46億ドルを超え、完全希薄化後評価額は約149億ドルに到達した。循環供給量は約3億1,200万枚で、上限10億枚に対しわずか31%にとどまる。チーム・初期投資家・パブリックセール参加者の多くはクリフ・線形ベスティング下にあり、含み益を実現できない状況だ。一部報道では財団が次回アンロックを8月に延期したとされ、保有者間ではOTCで90%近いディスカウント取引も観測される。薄い注文板での投機的なラリーは、過去のロー・フロート銘柄の崩壊パターンと酷似する。
今週の動きを貫くテーマは、規制された伝統金融と暗号資産インフラの相互浸透である。CMEの24時間化とバイナンスの米国株提供は、両者がそれぞれ反対側の領域から越境する象徴的な事例だ。Revolutの仏本部拡張はMiCA体制下でのフィンテック再編を、CLARITY法案は米国における市場構造の制度化を加速させる。AI関連への巨額資本集中とソフトバンクの欧州投資は、デジタル資産市場が独立した流動性プールから、グローバルなマクロ資本サイクルの一部へと組み込まれつつあることを示唆する。LABの急騰は投機熱の継続を映す一方、ロー・フロート構造の脆弱性を改めて市場に問う局面となった。