イラン中央銀行、未申告資金1,000億ドルの輸出代金にBitcoin・USDTの還流ルートを解禁

イラン中央銀行が外貨規制を緩和し、輸出代金をBitcoinやUSDTで持ち帰ることを認めた。未申告資金は1,000億ドル超に達するとされる。

(10:48 UTC)
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  • イラン中央銀行、輸出代金のBitcoin・USDT還流を解禁
  • 未申告の輸出収入、国内外で1,000億ドル超と当局推計
  • Tether、イラン中銀関連の1億3,100万ドルUSDTを凍結
  • Citi、トークン化預金による越境送金を年内に日本で開始
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輸出代金の暗号資産還流ルートが開く

イランの中央銀行は、輸出企業が外貨収入を暗号資産で国内に持ち帰ることを認める形で、外貨規制を静かに緩和した。現地企業の報告によれば、ここ数ヶ月のうちに規制が緩められ、国内の暗号資産取引所を経由した越境決済が可能になっており、TetherのUSDTとBitcoin(BTC)の両方がすでに実際に使われている。米国の制裁が強まるなか、テヘランが貿易の流れを維持しようとしている背景がある。長年の障害は、輸出企業が外貨収入の大きな割合を政府運営のプラットフォーム経由で、しばしば市場レートを下回る公定レートで換金させられていた点だった。この構造が海外滞留や未申告還流の明確なインセンティブになっていたためだ。緩和後は、市場レートでの換金が認められ、輸出代金を公式システムを通さず自社の輸入支払いに直接充てることができる。規模は大きい。イラン当局の推計では、企業が国内外に蓄積した未申告の収入は1,000億ドルを超える。イランデジタルトランスフォーメーション協会のメンバー、Alireza Bozorgmehri氏は、中央銀行が暗号資産取引所への監視も緩めたと述べている。イランが暗号資産を貿易に使うのは初めてではなく、2022年には暗号資産で資金調達した1,000万ドル規模の輸入注文を出した実績がある。ただし、このルートには執行リスクが伴う。7月には、イラン中央銀行に関連する4つのウォレットがワシントンの制裁リストに追加され、これを受けてTetherは1億3,100万ドルのUSDTを凍結した。ステーブルコインの発行体は、誰が秘密鍵を管理していても残高をブロックできる――この出来事はそのことを改めて示した。先月には米国の取り締まりが暗号資産、金、海運、技術分野に拡大され、国家主導のマイニングとステーブルコインでドル回避を図る同国の約78億ドル規模の暗号資産シャドー経済に焦点が鋭くなった。検閲耐性をBTCの本質とみなすBitcoin Maximalismの見方とは相容れない構図だ。それでもなお、隣国の両替商が輸出代金還流の主要ルートであり続けている。

Citi、トークン化預金の拠点に日本を選定

別の動きとして、Citigroupは年内に、トークン化預金を基盤とした法人向け越境送金を日本で開始する計画だ。日本企業に同サービスを提供する最初の外資系金融機関となる。Citiのサービス部門グローバルヘッド、Shamir Ketkar氏が時期を明らかにした。トークン化預金とは、銀行預金残高をブロックチェーン上でデジタル化したもので、Ondo Financeなどが推進するトークン化された実世界資産の規制された親戚にあたる。これにより法人顧客は、夜間や祝日を含め24時間、外貨を即時に移動でき、決済は銀行営業時間の制約から解放される。現在、企業は支払い期限までに資金到着の遅れを吸収するため、前もって海外へ送金している。トークン化預金なら必要なときにちょうど着金し、この運転資本の拘束が消える。日本はCitiが重点5市場に挙げた一角で、Ketkar氏は日本の追加によりアジア太平洋の主要ハブを網羅すると語った。同サービスはすでに米国、英国、シンガポール、香港、アイルランドで、許可型ブロックチェーン上に預金をデジタル化するCiti Token Servicesとして稼働しており、Wormholeのようなプロトコルによるオープンなクロスチェーンネットワークとは一線を画す。Citiは世界で1日あたり約6兆ドルの資金を動かしており、トークン化預金による送金だけでも既に1日約10億ドル、日本円で約1兆5,400億円に達する。銀行間決済でも技術検証は進んでいる。9月5日にはシンガポールのDBS Bankが、SWIFTのSwift Digital Ledgerを使い、Citiのニューヨーク支店宛てに週末の米ドル支払いを実行した。従来最大2営業日かかるフローが数分で完了した。この台帳は7月9日に初期稼働を開始し、Citi、DBS、HSBC、UBSを含む6大陸17行がパイロットに参加している。CitiはSWIFTやThe Clearing Houseと銀行間接続でも協業中で、米大手銀行は2027年前半にも共有のトークン化預金ネットワークを立ち上げる計画だ。国内では、金融庁のFinTechハブが支援する実証実験が8月20日から始まり、DCPとGMOあおぞらネット銀行が中心となり、横浜銀行やりそなホールディングスを含む43者が参加して、トークン化預金の銀行間オンチェーン決済の検証を進めている。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、MEXCで現物・先物価格をライブで確認できる。

制裁圧力と銀行級インフラの交差点

2つの事例は、同じ arc を正反対から描いている。既存金融が望むと望まざるにかかわらず、決済レールはデジタル資産を中心に再構築されつつある。イランの緩和は、制裁でドル基盤から締め出された国家の隙間をパブリックチェーンのUSDTとBitcoinが埋める姿を示し、Citiの日本進出は、越境フローから数日を削るため機関が許可型のトークン化預金を採用する姿を示す。SWIFTの公式発表はインフラ側の状況を簡潔に裏付ける。同社のブロックチェーン台帳は本番利用の準備が整い、6大陸17行がトークン化越境決済のパイロットを実施中だという。イランでの1億3,100万ドルのUSDT凍結は、その教訓的な脚注だ。こうしたレールを巡る支配は、双方に作用する。

COINOTAG News Desk

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