Liquid Network攻撃者が3,400 BTCを連合ウォレットへ返還 ― Bitcoin (BTC) サイドチェーン

Liquid Networkの攻撃者が3,400 BTC(全体の85%)を連合ウォレットへ返還。Blockstreamはブリッジノードを修正済み。残る598.5 BTC(約4,700万ドル相当)の扱いは未解決のまま。

(22:35 UTC)
1分で読めます
AI要約AI
  • 攻撃者が3,400 BTCを連合ウォレットへ返還、全体の85%に相当
  • 週末に引き出された資金は約3,998 BTC、当時約3億2,000万ドル規模
  • 返還取引は19:09 UTCにブロック965,950で承認
  • 攻撃者の手元に598.5 BTC(約4,700万ドル相当)が残留
k7rq2fdm

3,400 BTCがLiquidのペグへ復帰

Blockstream傘下のBitcoin (BTC) サイドチェーン「Liquid Network」で先週末に発生した不正引き出し事件で、攻撃者集団が資金の大半を返還した。現地時間9月7日(月曜)、自称「ホワイトハット」の集団は連合(フェデレーション)ウォレットへ3,400 BTCを戻した。これは週末にネットワーク外へ引き出した約3,998 BTC(当時のレートで約3億2,000万ドル規模)のうち、およそ85%に相当する。Liquidはメインチェーン上のビットコインをロックし、より高速かつプライバシー性の高いwrapped Bitcoinトークン「L-BTC」を受け取れる仕組みで、初期のBitcoin DeFi活動の一部もこのサイドチェーンに支えられている。今回の件で異例なのは資金の流出経路だ。通常のペグアウトには運営15社のうち11社による署名承認が必要だが、週末の出金は新たに作成されたアドレスへ向かっていた。ペグ承認鍵そのものは漏えいしておらず、チェーン上のその他の発行資産への影響も確認されていない。ただし予防措置としてネットワークは一時停止され、L-BTCの移転も凍結された(停止時の状況は既報のとおり)。

OP_RETURNで交わされた交渉

返還に至るまでの交渉は、すべてBitcoinのブロック内で行われた。資金を管理するアドレスの保有者はまず、取引に任意データを添付できるOP_RETURNを利用し、「contact us on chain(チェーン上で連絡せよ)」というメッセージを発信。これに対しBlockstream関連のアドレスがメールでの連絡先を示した。その後のメッセージにはElectrumで暗号化されたペイロードとPGP署名が添えられ、誰でもBlockstreamが公開するセキュリティ鍵と照合して検証できる状態だった。ブロック965,869では、攻撃者が「資金の大部分」を連合のスクリプトへ返すことで合意できるかと平文で問い合わせ、そのうえで条件を提示した――まず脆弱性を修正し、ブリッジを稼働する全ノードの更新を確認してから資金を動かせ、というものだ。Blockstreamはクリア署名付きメッセージで「はい、感謝する」と回答し、後に出した告知では「ブリッジノードの修正は完了した。資金は返還して安全だ」と伝えた。この確認から数分後、3,400 BTCの返還取引はBitcoinのProof of Work台帳上、ブロック965,950にて19:09 UTCに承認された。配分は偏っているが意図的なものだ――85%を返還し、15%を実質的な「発見者報酬」として保持。技術的条件が確実に満たされた後にのみ実行された。

攻撃者の手元に598.5 BTCが残留

焦点は残された資金だ。598.5 BTC(月曜の価格である約79,100ドルベースで約4,700万ドル相当)が依然として攻撃者アドレスに置かれたままであり、双方とも理由を説明していない。この水準はBitcoinが直近で守ってきたラインであり、マクロ的な圧力が強まる中でも約79,000ドル近辺を維持してきた。残留分への沈黙は、セキュリティ業界の注目を集めている。ハードウェアウォレット大手Ledgerの最高技術責任者、Charles Guillemet氏はX上で、保持されたコインが暗号化されたオンチェーン契約に基づく交渉済みの報酬だとすれば、それは「ホワイトハット行為というより恐喝に近い」と指摘した。事後の経緯も同氏の警戒を裏付ける。返還後も複数の暗号化メッセージがオンチェーンに投稿され、最後は攻撃者側からの悲しげな顔文字で終わった――報酬縮小の試みが不調に終わったことを示す合図だ。Blockstreamは交渉自体について公表コメントを出していない。同社は日曜にブリッジを遮断し、取引所に対しL-BTCの入出金凍結を要請したが、サービス再開の時期は明らかにしていない。オンチェーンデータは当初の漏えいをSideSwapのペグアウト経路に存在するElementsバグに帰しており、資金を保持するアドレスはエコシステム内でも規模の上位に数えられるクジラ残高の一つとなっている。

再開前懸かる4,700万ドルの問い

COINOTAGが本件を注目するのは、声明ではなく一次的な検証可能な記録によって主要な主張すべてが裏付けられるからだ。返還はオンチェーンで確定しており、残留残高は保持アドレスで確認でき、修正措置(ブリッジノードのパッチ適用)はコインが動く前にBlockstream自身の署名付きメッセージで確認されていた。根本原因はペグアウト経路のElementsバグに特定され、連合の承認鍵は無傷だった。今後の帰趨を左右するのは、返還されない15%の扱いと、ブリッジ再開のタイムラインだ。BlockstreamがL-BTCの凍結を解除しない限り、サイドチェーンのラップ供給はロックされたままとなり、攻撃者管理下にある約4,700万ドル分のコインの行方は、全体として記録に残された復旧劇の中で唯一の未確定要素であり続ける。

COINOTAG News Desk

COINOTAG News Desk

COINOTAGの編集・調査デスクです。

News Deskの仕組み
AI生成

AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。