トランプ氏、AI懸念を「ペテン」と一蹴 — Bitcoin(BTC)は7.8万ドル近辺で堅調維持

トランプ氏はアルトマン氏との非公開面会後にAI安全懸念をペテンと否定。Nvidia株は3%下落し、Bitcoin(BTC)は7.8万ドル近辺で保ち合いを継続する。

(03:43 UTC)
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トランプ大統領は今週一貫して、投資家向けの演説の場でAI(人工知能)の安全性に対する懸念は「すべてペテン(hoax)だ」と繰り返した。だがその数日前、大統領は共和党全国大会の舞台裏で、OpenAIのサム・アルトマンCEOと非公開かつ報道されていない面会を行っていたことが、関係者3人の話で分かった。面会はアルトマン側から自ら打診したもので、短い会話はAIが経済全体に及ぼす影響力の大きさをめぐるものだったという。この時系列のねじれは、ホワイトハウスのメッセージにとって厄介だ。月曜にはトランプ氏はシリコンバレーの投資家会議「All-In Summit」の舞台で、Nvidiaのジェンスン・フアンCEOにライブで電話をかけ、「言っておくが全部ペテンだ。データセンターは素晴らしい。人を豊かにし、州を豊かにする」と、投資家を前に再びペテン論を展開した。一方でトランプ氏はAI企業に対する広範な統制権限を主張してもおり、リスク警告を幻想と切り捨てる姿勢と矛盾する。副大統領のJD・バンス氏も、政府規制を求めるAI幹部らへの懐疑を口にしており、来週のトランプ氏と習近平(Xi Jinping)中国主席との会談を前に、政権の立場はいっそう複雑化している。舞台裏で何が話されたのか、ホワイトハウスからもOpenAIからも詳細は明かされておらず、公の場での懸念否定と非公開での接触との間の溝は解消されないまま残されている。暗号資産市場にとって、この一連の騒動は脇道話ではない。トランプ氏は史上最も暗号資産寄りの大統領であると同時に、家族が支援するWorld Liberty Financial(WLFI)を通じて政権をトークン市場に直接結びつけている。その同じ人物が、今サイクルのリスクマネーを牽引してきたAIトレードのリスク警告を口から下げようとしているのだ。同一の政治的アクターが一方の投機的資産クラスを擁護しながら、他方を支えるリスク前提を否定すれば、資金配分の問いは自然と浮上する。会談の中身が未開示であること自体が情報だ。市場は、あの非公開の会話が懸念の表明だったのか、交渉カードなのか、それとも usual な政治的な屋内運動だったのかを価格に織り込めない。

アモーディ氏の三段階ブレーキ案

大統領のレトリックに対する最も鋭い対抗軸は、業界の内部から出てきた。9月12日、Anthropicのダリオ・アモーディCEOが「We Must Pace the Frontier」と題したエッセイを発表し、AI開発者はモデル能力の次の飛躍を意図的に遅らせるべきだと主張、そのための三段階の計画を提示した。アモーディ氏によればAnthropicは第一段階を独力で実行する。つまりフロンティアモデルへの常設の、従業員同等レベルのアクセスを独立した第三者評価機関に開放する仕組みで、リリース前に外部が能力を監査できるようにする透明性の枠組みだ。アモーディ氏はX上の公開投稿でこの計画を発表しており、投稿全体がこの減速論争の起点となっている。この局面をさらに奇妙にしているのは、誰がそれに加わったかだ。アルトマン氏はイーロン・マスク氏とともに減速論の側に回り、1年前には誰も予想しなかった連携となった。だが市場は政策決着を待ってはくれない。トランプ氏がペテン論を繰り返したその日に、Nvidia株は3%下落した。NvidiaとAdvanced Micro Devices(AMD)がデータセンター予算を競う半導体セクター全体も、大統領の後押しの有無にかかわらずAI支出の減速を織り込み、軒並み下げた。この再評価が暗号資産にとって重要なのは、AIトレードとデジタル資産トレードがこのサイクルで同一の流動性プールから資金を引いてきたからだ。GPU需要を分散型ネットワークにマッピングするRender(RENDER)のようなAIコンピュートへの直接的なエクスポージャーを持つトークンは、Nvidiaがガイダンスを出す同じキャピタル支出サイクルの高ベータ版として取引されてきた。もしデータセンター受注が本当に減速すれば、下落は半導体株にとどまらず、AI連動トークンへ波及し、今年のBitcoin(BTC)の値動きを支えてきたリスク選好を圧縮するだろう。トランプ氏のデータセンター擁護の発言は売りの流れを止められなかった。価格を決めるのはポジションであって、レトリックではない、という教訓だ。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Bybitで現物・先物価格をライブで確認できる。

AIキャピタル支出、暗号資産リスクと7.8万ドル

当社の読みはこうだ。市場が取引しているのは演説ではなく、矛盾そのものである。直近のスナップショットでは、Bitcoin(BTC)は7.8万ドル付近で取引されており、日足のローソク足の形はディストリビューション(分配)ではなくコンソリデーション(保ち合い)と読める。リスク資産は、政権のAI姿勢が意図的に曖昧に保たれる間、発砲を控えている状態だ。未開示のアルトマン面会、バンス副大統領の規制への懐疑、来週のトランプ氏と習氏の首脳会談は、すべて同じ意思決定ウィンドウの中にある。もし減速論勢力が政策面での支持を得られれば、AIキャピタル支出トレードと暗号資産リスクトレードは連動してデリスクに動くと見られる。逆にトランプ氏のペテン論が政策的な安心感へと固まれば、両資産クラスの流動性プレミアムは同じ土台から再構築されるはずだ。

COINOTAG News Desk

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