ブテリン氏が清算なきDeFi提案、BitMineは3億ドル優先株でETH買い増し、価格1,800ドル割れ
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Ethereumニュース
イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、強制清算を必要としない新たな合成資産モデルを研究フォーラム上で公開した。1 ETHを2種類のオプション型権利に分割し、満期時の価格指数に応じて配分比率が変動する一方、合計価値は常に1 ETH相当に維持される構造を採用している。担保割れによる強制清算が発生せず、リアルタイム価格を提供するオラクルへの依存度も低減できると説明されている。DeFi(分散型金融)の安全性と検証可能性の向上に寄与する設計として、開発者コミュニティで議論が活発化している。
イーサリアムをトレジャリー資産として保有するBitMine Immersion Technologiesは、シリーズA永久優先株式300万株の発行を通じて約3億ドルの資金調達を計画している。1株あたりの額面は100ドル、年率9.5%の配当を提示し、株主には現金で週次配当が支払われる仕組みだ。調達資金はETHの追加購入、MAVANを通じたステーキングおよびバリデーターインフラの拡大、運転資金、戦略的投資、自社株買い戻しなどに充てられる。今回の手法は、ビットコインを保有するStrategy社が用いた配当付き永久優先株式STRCの資金調達モデルを踏襲したものとみられる。
オンチェーンデータによると、ETHのファンディングレートは1,800ドル水準への急落後も異例の高水準を維持しており、ロングポジションのレバレッジ解消圧力が依然として残存している。先物市場では、価格下落にもかかわらずロング側のトレーダーが高水準の建玉を維持し、強気バイアスが温存された状態にある。今後力強い反発が起こらなければ、追加の清算カスケードが発生する可能性が指摘されている。アナリストは、ファンディングレートのリセットが完了するまでは底入れシグナルとしての信頼性に欠けるとし、デリバティブ主導のボラティリティ拡大を警戒している。
BitMineは5月25日時点で539万0,404 ETHを保有しており、これはETHの循環供給量の約4.47%に相当する。同社が掲げる「ネットワーク全体の5%を取得する」目標に対し、すでに89%まで到達している計算だ。2月末の447万3,459 ETHからわずか3カ月余りで100万ETH近い積み増しを実現しており、直近1週間だけでも11万1,942 ETHが追加された。ETH以外にも、203 BTC、約4億4,400万ドルの現金、Beast Industriesへの2億ドル相当の出資、Eightco Holdingsの9,500万ドル相当のポジションを保有していると報告されている。
ブテリン氏の提案するモデルでは、リバランスを実行するタイミングを利用者自身が選択できるため、価格急変時に取引順序を先回りされて得られるMEV(最大抽出可能価値)の影響を抑制できる点も注目されている。従来の清算ベース設計では、価格を即座に取得するオラクルが不可欠であり、限られた監視者や運営主体への依存が安全性の制約となってきた。新モデルは反応の遅いオラクルでも対応可能なため、より分散的で検証可能な価格データソースを活用できる。同氏は既存の予測市場向けオラクル基盤との親和性にも言及している。
今回の提案は、米ドル価値をそのまま映す会計用ステーブルコインには適さないものの、消費者物価指数(CPI)、商品価格指数、都市ごとの賃料指数など幅広い指標との連動を想定していると説明される。ブテリン氏は、各国通貨であっても年間1〜4%程度の価値変動は一般的であるとして、厳密な価格固定よりも長期的な購買力の維持を重視する用途に適していると指摘する。一方、頻繁なリバランスはスリッページ増加と短期値動きへの過剰反応を招くリスクも認められており、利用者側に運用負担を委ねる設計トレードオフが残されている。
ETHは現在1,793ドル付近で取引されており、24時間で約4.23%下落と明確な弱気相場シグナルを示している。サポートは1,769ドル、1,717ドル、1,513ドル、レジスタンスは1,802ドル、1,878ドル、2,002ドルに位置する。ローソク足分析ではRSIが19.03と極端な売られすぎ領域にあり短期反発を示唆する一方、MACDシグナルは弱気のまま転換していない。1,769ドル維持が短期の命題となり、割れれば1,717ドルへの調整が現実味を帯びる。1,802ドル奪還失敗は弱気構造の継続を確認させる。
