ビットコイン6.5万ドル割れ、ETF13日連続流出43.7億ドルとセンチメント4カ月ぶり弱気転換
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Bitcoinニュース
ビットコイン(BTC)は6月4日、再び6万5,000ドル台へと押し戻され、2021年サイクル高値圏および2024年ピーク帯に位置する重要価格帯への回帰を確認した。これまで上値抵抗として意識されてきた7万1,500〜7万2,000ドル圏で繰り返し跳ね返された経緯があり、今回の調整局面でも当該水準を奪還できず売り圧力が顕在化している。日本円建てでは約1,025万円前後で推移し、世界の暗号資産時価総額は369兆円、ビットコインドミナンスは58.2%。長期サイクルにおけるテクニカル節目への接近で、6万ドル割れリスクが意識される展開となっている。
急落局面では、約18億ドル(約2,880億円)規模の強制清算が市場全体で発生した。BTCが7万ドルを割り込み一時6万5,400ドル付近まで急落した際、早期反発を見込んで積み上げられていた強気のレバレッジポジションが一掃された格好だ。市場参加者の関心は数日前までの「押し目買い」基調から、下値リスクへの備えへと明確に転換している。先物市場の建玉減少と資金調達率(ファンディングレート)のマイナス転換も並行して観測されており、短期的なボラティリティ拡大に対する警戒感が高まっている。
市場心理面では、AIを用いたソーシャルデータ分析プラットフォームが算出するBTCのセンチメント指標が、2026年2月以来約4カ月ぶりにマイナス圏へと転落した。X、TikTok、Instagram、YouTubeなどのプラットフォームから収集した「マインドシェア」と肯定/否定の比率を測定する独自指標で、明確な弱気相場シグナルが点灯した形だ。背景には、ビットコイン保有上場企業のストラテジー社が2022年以来初めてBTC売却を開示したことや、6月入り後の10%超の下落、ETFからの資金流出といった複合要因が並んでいる。
米国の現物ビットコインETFからの資金流出は13営業日連続となり、5月中旬以降の累計流出額は43.7億ドルに到達した。6月3日単日でも3億9,660万ドルが流出し、BlackRockのIBITが3億4,234万ドル、FidelityのFBTCが5,426万ドルの資金引き上げを記録。両ファンドはそれぞれ2.76%、2.65%下落した。米現物BTC ETFの総運用資産は5月15日の1,042.9億ドルから828.3億ドルへと214.6億ドル縮小し、循環供給に対するETF保有比率も7%台から6.36%へ後退している。
予測市場では弱気バイアスが鮮明だ。Polymarketで最も資金を集めているBTC6月価格予想は「6万ドル割れ」シナリオで、約56%の確率を織り込み週間で大幅上昇。下値ストライクの5万7,500ドル割れが約34%、5万5,000ドル割れが約21%と、近月の強い下落バイアスを反映している。別の予測プラットフォームKalshiの年間最安値市場でも「6万ドル割れ」が約81%、「5万5,000ドル割れ」が約76%で推移し、5万5,000ドルが市場参加者の意識する主要なダウンサイドゾーンとして浮上した。
象徴的な事象として、15年前に作成されたビットコイン秘密鍵入りの物理コインがオンチェーン上で起動された。2010年当時に100ドル未満で発行されていた現物コインのコールドウォレットがアクティブ化され、約178万ドル相当のBTCに所有者がアクセス可能となった形だ。約1万7,800倍という極端なリターンは、長期保有がもたらすアセットクラスとしての潜在力を示す一方、現在のような急落局面下では古参ホルダーによる利確売りの呼び水ともなり得る。ブロックチェーン分析では当該アドレスからの追加移動が注視されている。
テクニカル面では、BTCは現在6万3,818ドル付近で取引され、24時間で5.09%の下落。直近サポートは6万2,909ドル、続いて6万1,384ドル、5万9,914ドルが意識される。レジスタンスは6万3,830ドル、続いて6万6,033ドルおよび6万7,516ドル。RSIは18.27と極端なオーバーソールド領域に到達し、短期反発の可能性を示唆する一方、MACDは弱気シグナルを継続。下降トレンドが優勢で、6万1,384ドル割れは5万9,914ドルへの加速下落を招きやすい。逆に6万6,033ドル奪還が確認されればベアシナリオは一旦無効化される。
