Bitcoin 7.74万ドル攻防、BTC604万枚に量子リスク露出・キューバン氏売却・ARMA法案で戦略備蓄1MBTC構想
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Bitcoinニュース
オンチェーン分析企業の最新レポートによれば、流通するビットコイン(BTC)のうち約30.2%にあたる604万BTCが、量子コンピューターによる攻撃に対して脆弱な「公開鍵がブロックチェーン上に可視化された状態」にあると指摘されている。内訳は出力仕様自体に起因する構造的露出が192万BTC(9.6%)、アドレス再利用に起因する運用上の露出が412万BTC(20.6%)。Shorのアルゴリズムによる秘密鍵復元が現実化した場合、長期休眠残高であっても理論上は標的になり得る構造であり、コミュニティではBIP-360を含む量子耐性出力タイプの議論が進む。残る1,399万BTC(69.8%)は依然として公開鍵が露出していない安静状態にあるとされる。

運用上の露出のうち、暗号資産取引所関連の残高は166万BTC(全体の8.3%)を占め、「安全でない」とされたBTCの約40%が取引所に集中している計算となる。事業者別の差は極端で、Coinbaseが5%にとどまる一方、Binanceは85%、Bitfinexは100%が露出状態にある。Grayscaleが約50%、Robinhood・WisdomTreeが100%であるのに対し、米国・英国・エルサルバドル政府の保有BTCは露出率0%とされた。長期コールドウォレットでの保管形態と日常運用の差が、量子耐性の格差として可視化された格好である。
2026年5月22日は、2010年に開発者のラスロー・ハニエツ氏が10,000BTCでピザ2枚を購入してから16年目の「Bitcoinピザデー」にあたる。当時の取引額は約41ドル、1BTCあたりわずか0.004ドル相当だった同じ10,000BTCは、本稿執筆時点で約7億7,300万ドル、邦貨換算で1,228億円規模に達している。1BTCで20ドル相当のピザ1枚を購入できる水準に到達したのは2013年1月31日で、最初の取引から約2年半後。現在は1BTCで約3,865枚、過去最高値時には約6,236枚のピザを購入できた計算となり、BTCの購買力が劇的に拡大した歴史的事実を改めて浮き彫りにしている。
マクロ面では、Kevin Warsh氏の米連邦準備制度理事会(FRB)議長就任を市場が織り込み始めている。同氏は過去から量的緩和(QE)に懐疑的な立場を取り、「市場を救うFRB」から「市場に規律を戻すFRB」への哲学転換を示唆する人物と評価されている。原油価格が1か月以上にわたり95ドル超を維持する状況下で、9月までの利上げ確率は1か月前のゼロから37%へ急上昇。短期的には流動性縮小懸念がBTCに逆風となる一方、中長期では法定通貨への不信がBTC物語を強化する展開も想定される。最初の変化が現れる指標として、Coinbase Premium、取引所Netflow、未決済建玉(Open Interest)の3点が注目されている。

著名投資家のMark Cuban氏は、自身が保有していたBTCの大半を売却したと明らかにした。イラン情勢や米ドル安局面でゴールドが上昇する一方、BTCは下落したことを「ヘッジ資産としての役割を果たせなかった」と評し、長年掲げてきた「デジタルゴールド」論を撤回した。2021年時点では資産配分の60%をBTCに振り分けていた同氏の方針転換は、地政学リスク下におけるBTCの相関性を巡る議論に新たな材料を提供している。同時に短期トレーダーの動向に目を移すと、主要派生市場ではロング・ショート比率が2週間ぶり高水準まで上昇し、76,000ドル水準を支持帯とする見方が強まっている。
規制面では、共和党のNick Begich下院議員(アラスカ州)が「米国準備金近代化法(ARMA)」を提出し、戦略的ビットコイン準備の恒久的な法定化を目指す動きが本格化した。同法案は財務省に対し、年間最大20万BTCを5年間取得し、最終的に全供給量の約5%にあたる100万BTCを20年以上保管する権限を付与する内容で、超党派12名以上の共同提出者を確保している。米政府は既にシルクロード押収やBitfinexハッキング回収を通じて約328,372BTCを保有しており、その戦略的位置付けを法律で固定化する狙いがある。3月のトランプ大統領令を立法に格上げする本提案は、国家準備資産としてのBTCの地位を巡る米国の方向性を示すマイルストーンと位置付けられる。
テクニカル面では、BTCは77,417ドル前後で推移し、24時間で0.77%の小幅安となっている。直近のサポートは76,803ドル、続いて75,080ドル、72,634ドルが控え、レジスタンスは78,196ドル、79,389ドル、80,531ドルに位置する。RSIは47.63と中立圏ながらやや弱含み、MACDはベアシグナルを示しトレンドはレンジ推移にある。78,196ドルの上抜けが確認できれば80,531ドル試しの展開、逆に76,803ドルを明確に割り込めば75,080ドルまでの押しが意識される。Warsh体制下での流動性懸念と量子リスクの長期テーマが交錯する中、76,000ドルの支持帯維持が当面の強気シナリオを支える条件となる。
