Advertise手数料優遇デスク

チェーンリンク

Chainlink(LINK)、担保の休眠で年間3億4,600万ドルの損失と指摘、クロスチェーン基盤「Fulcrum」を発表

Chainlink(LINK)が24時間対応の機関向けレポ・担保融資を担うクロスチェーン基盤Fulcrumを発表。休眠担保による年間約3億4,600万ドルの損失を指摘し、Sibos 2026でDTCCと実証実験を実施した。

クリエイターになる
2026年10月1日, 06:30 JST1分で読めます
AI要約AI
  • Chainlink、9月30日にクロスチェーン基盤Fulcrumを発表
  • Chainlink、休眠担保で年間約3億4,600万ドルの損失と推計
  • ChainlinkとDTCC、Sibos 2026でクロスチェーン証券融資を実行
  • FulcrumはCRE、CCIP、Data Streamsの3層で構成
bitget.com

24時間365日の担保市場を目指すFulcrum

Chainlink(LINK)は2026年9月30日(水)、トークン化された担保を金融取引で24時間途切れなく利用できるようにするクロスチェーン基盤「Fulcrum」を発表した。想定顧客は銀行、運用会社など、公開チェーンと許可型チェーンの双方にトークン化証券を保有する大手金融機関だ。公式ブログ記事のなかでChainlinkは、機関投資家向け担保市場が断片化している構造を問題として挙げる。公開・非公開のブロックチェーンネットワーク上のトークン化資産は単一の会場に固定され、決済時間帯の外では資金調達に使えない。要するに、担保は市場が開いている時間だけでなく連続的に機能すべきだ、というのが同社の主張である。

Fulcrumはレポ(現先)取引や担保付き資金調達を対象に設計されている。レポ取引では一方が現金を供給し、もう一方が証券を担保に差し入れたうえで、事前に合意した条件で後日買い戻す。設計上の特徴は、資金調達契約を管理するプラットフォームが、現金と担保を保持するネットワークから独立している点だ。機関は適格担保の選定、融資条件の設定、対応ネットワーク間の決済調整を、特定のチェーンや処理会場に依存せずに行える。基盤となる技術は三層で、Chainlink Runtime Environment(CRE)が各取引のライフサイクルを統括し、Cross-Chain Interoperability Protocol(CCIP)がネットワーク間でデータと資産を運び、Data Streamsが担保評価に使う市場データを供給する。CCIPは暗号資産業界でクロスチェーンブリッジが担ってきた役割に近い。CCIP 2.0が発行者セット検証者を追加した経緯(Chainlink関連の報道で追跡中)からも、この機関向け基盤整備に合わせメッセージング層が進化している様子がうかがえる。

ただし、この発表には商業的な裏付けがない。ChainlinkはFulcrumが従来型金融環境や既存プラットフォームとの統合段階にあるとするが、導入を約束した銀行・運用会社・プラットフォームの名前は一社も挙げられておらず、最初の実取引の時期についても言及はない。

Sibos 2026でのDTCC実証実験

Fulcrumは机上の製品として示されたわけではない。発表によれば、米国証券取引の大部分を決済する米国の市場インフラ、預託決済機関DTCC(Depository Trust & Clearing Corporation)と共同で、Sibos 2026のプログラムにおいてクロスチェーンの証券融資取引を実行した。この実証が意味を持つのは、レポ借入側の担保が一つの台帳に置かれ、現金供給側が別の台帳で動く、というミスマッチをCREとCCIPが端から端まで処理したからだ。当メディアがすでに報じた、CREを介して銀行システムとSwiftのブロックチェーン台帳を接続する取り組みの延長線上にもある。

Chainlinkが示す商業的根拠は二つの数字に集約される。シティ(Citi)のデータに基づき、決済時間帯と業務上の摩擦のため、機関向け担保の約25%が休眠状態にあると同社は推計する。この非効率のコストは、Tier 1金融機関の平均で年間約3億4,600万ドルの逸失収益に相当するという。いずれも第三者データに対するChainlink側の提示であり、当メディアは独立検証済みの市場記録ではなく同社の推計として扱う。

今回の発表は、ネットワークが進めてきた路線の延長にある。Chainlinkは分散型アプリケーションに価格フィードを提供するブロックチェーンオラクルネットワークとして評価を確立してきた。CREとCCIPにより、いまや機関金融向けの取引・担保インフラを組み上げつつあり、17億の銀行口座へのリーチを狙うInfosysとの提携などの展開も同じ方向を指す。

発表内でChainlink(LINK)の価格には一切触れられておらず、同社はトークンの短期的な需要要因についても述べていない。同社自身の論点は別のところにある。LINKにとって意味のある尺度は、銀行や金融機関がFulcrum上で実際の取引を実行するかどうかだ。その顧客リストこそ、ブログ記事は提示していない。

答えのない顧客リスト

一次情報である同社ブログ記事を読み解くと、FulcrumのアーキテクチャとDTCCによる実証は確認できたが、商業面は確認できていない。どの機関が実際のレポ取引量をこのプラットフォームに流すのか、という問いにChainlinkは答えていない。声明は、主要な従来型金融環境や既存プラットフォームとの統合が進行中だと述べるのみだ。名指しの銀行または運用会社が実取引を処理するまで、LINKにとってのFulcrumの重みは、確認済みの取引量ではなく、CREとCCIPというインフラの裾野拡大にかかっている。

市場をリアルタイムで追いたい読者は、Bybitで現物・先物価格をライブで確認できる。

COINOTAGの編集・調査デスクです。

AI生成

AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。