メタプラネット株mNAV1倍割れ続く、SEC委員がプライバシー技術擁護、Hyperliquid 1,880億円規模でNYSE接近

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暗号資産ニュース

ビットコイン財務戦略を掲げるメタプラネット(証券コード3350)の株価が、節目とされる300円の回復に苦戦している。2026年5月29日の終値は291円(前日比+0.69%)と前日の直近安値279円付近からはわずかに反発したものの、300円の壁は突破できていない。注目すべきは、株主優待の大幅拡充や楽天証券の6月優待人気ランキング初の1位獲得といった会社固有の好材料が、この1週間の下値模索を止められなかった点にある。サイモン・ジェロヴィッチ社長が示唆した「全体像」も具体的な施策に落とし込まれない限り、株価はBTC相場のベータとして動く現状が続く可能性が高い。

メタプラネット株価とmNAV

より本質的な論点は、保有BTCの純資産価値に対する株価評価を示すmNAV(時価総額÷保有BTC純資産価値)が0.9前後と1倍を割り込んでいる点にある。市場がメタプラネットを「保有BTCの価値より安い」と値付けしている格好だ。同じ戦略を採る米ストラテジー(旧マイクロストラテジー)の株価が年初来で約7.2%上昇する一方、ビットコイン自体は約10.9%下落しており、明暗が分かれている。資金調達手法、市場からの信認、希薄化への警戒度といった条件差が、同じ「BTCを買う会社」の評価を大きく左右している現実が浮かび上がる。

米証券取引委員会(SEC)のヘスター・ピアース委員は2026年5月27日、ジョージタウン大学ロースクールでの講演で、暗号資産分野のプライバシー強化技術を「金融インフラの正当な構成要素」と擁護した。同委員は政府による犯罪捜査と市民の金融情報保護は両立可能だと指摘し、本人確認(KYC)やマネーロンダリング対策(AML)の要件を満たすプライバシー技術についてSEC仮想通貨タスクフォースと開発者側の対話を促した。EUが2027年施行予定のマネーロンダリング対策規制で匿名口座やプライバシーコインの取り扱い制限に踏み込む方針を打ち出すなか、米国規制当局内部からの対照的なシグナルとして市場の注目を集めている。

SECピアース委員プライバシー技術擁護

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社インターコンチネンタル取引所(ICE)の創業者兼CEOジェフ・スプレッチャー氏が、コアチーム11人で運営される分散型取引所「Hyperliquid」のチームと複数回会談したことが明らかになった。Hyperliquidの累計収益は11.8億ドル(約1,880億円)に達し、ICEとCMEがわずか2週間前に同プラットフォームの規制対象化を米当局に要請していたとの報道があった中での180度転換となる。Hyperliquidは5月中旬から未上場SpaceXのプレIPO先物を上場し、市場では時価総額2兆ドル超の評価で取引されている。6月11日のSpaceX正式IPO時の価格整合性が試金石となる。

米予測市場大手Kalshiは、ミネソタ州を相手取り連邦裁判所に提訴した。同社は予測市場の運営を全米で初めて重罪化する州法の8月1日施行前の差し止めを求めている。同州知事ティム・ウォルツ氏が5月中旬に署名した法案は、予測市場の作成・運営・宣伝行為を重罪と位置付ける内容で、米司法省(DOJ)と商品先物取引委員会(CFTC)も州法が連邦管轄を侵害するとして提訴済みだ。CFTCは北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)とデータ共有覚書を締結するなど、予測市場を含む暗号資産分野で連邦の一元管轄を確立する制度整備が並行して進んでいる。

CFTCは同じく、暗号資産ネイティブのプラットフォームによる無期限先物(パーペチュアル)契約の提供にゴーサインを出すと同時に、24時間365日取引のあり方について重要な助言を発出した。同委員会はブロックチェーン技術やステーブルコインを背景に、24/7アクセスを提供するプラットフォームが拡大している現状を認める一方、農産物など一部の伝統的デリバティブ市場では流動性低下や市場操作リスクが高まる懸念から24/7取引が必ずしも適切でないと指摘した。プラットフォーム側に対しては、拡張された取引時間に対応した追加コンプライアンス体制の整備と当局への計画通知を促している。

今週の流れを横断的に見ると、規制をめぐる主導権争いが本格化していることが明確に浮かび上がる。米国では連邦当局が予測市場・無期限先物・プライバシー技術に対し「対話と取り込み」の姿勢を強める一方、EUは2027年に向け匿名性の高いサービスへの制限を進め、欧米の方針差は鮮明だ。同時に、Hyperliquidに象徴されるDeFiと伝統金融の境界融解、メタプラネットのアルトコインならぬBTC財務戦略の評価分岐は、暗号資産が機関の意思決定に直接組み込まれつつある現実を映す。本サイクルの主要テーマは「制度化と分散化の交差」だと整理できる。

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Takeshi Yamamoto

COINOTAG yazarı

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