外国信託型ステーブルコイン解禁、テザー韓国進出加速、SECがZcash財団調査打ち切り

(06:26 UTC)
1分で読めます

目次

772 閲覧
0 コメント

暗号資産ニュース

日本の金融庁は5月19日、外国の信託銀行等が発行する信託受益権方式のブロックチェーンベースのステーブルコインのうち、一定の要件を満たすものを資金決済法上の「電子決済手段」として規定する内閣府令を公布した。改正府令は6月1日から施行される。従来、外国発行のステーブルコインは金商法上の「有価証券」と評価される可能性があり、国内で決済手段として扱えるか不明確だったが、今回の改正で位置付けが明確化された。発行者が外国当局の監督下にあること、償還原資が同等の法令で管理されていること、犯罪利用時に取引停止措置を講じる体制があること、財産的価値が同一通貨建てであることの4要件が課される。

世界最大のステーブルコイン発行体テザー(Tether)が、韓国市場への本格参入に向けて動きを加速させている。同社は社名・ロゴに加え、金裏付け型「Tether Gold(XAUT)」を含む計7件の商標を韓国で出願した。これまでの出願は個別の製品名に限られていたが、今回は企業ブランドにまで対象範囲が拡大。市場関係者は将来的な韓国支社設立への布石と見ている。テザーは2026年第1四半期に約10億4,000万ドルの純利益を計上しており、潤沢な財務基盤を背景に新市場開拓に動く構図だ。韓国で検討中の「デジタル資産基本法(第2段階)」では海外発行体に支社設立を義務付ける案が有力視されており、競合USDC陣営の動きを牽制する狙いも透ける。

crypto regulation

プライバシー保護型アルトコインのZcash(ZEC)を支えるZcash財団は、米証券取引委員会(SEC)が同財団に対する調査を終了し、法執行を勧告しないと判断したと明らかにした。財団が2026年第1四半期の報告書で公表したもので、長らく規制リスクを抱えてきたプライバシーコイン分野にとって追い風となる。背景にはSEC自体の姿勢転換があり、3月には大半の仮想通貨が証券に該当しないとの見解を示している。ZECは過去1年間で13倍の価格上昇を記録しており、規制不安の後退が次のトレンド形成を後押しする可能性がある。一方で開発主体Electric Coin Companyではガバナンス対立が続き、第1四半期に開発チームの大半が離脱したと報告されている。

米商品先物取引委員会(CFTC)のマイケル・セリグ委員長は、予測市場関連活動を禁止するミネソタ州法を巡り、同州とティム・ウォルツ知事を提訴した。ウォルツ知事が月曜に署名した上院法案SF4760は、KalshiやPolymarketなどの予測市場プラットフォーム上のイベント契約を「賭博」と位置付け事実上の禁止を定めた、米国初の全面禁止法とされる。8月1日の施行を控え、CFTCは商品取引所法に基づく独占的管轄権を主張し、同州法の差し止めを裁判所に求めている。セリグ氏は州レベルの規制動向を法廷で争う姿勢を繰り返し表明しており、Kalshiを巡るオハイオ、コネチカット、イリノイ各州の係争でもCFTCは取引所側に立ってきた。

エストニアの金融情報機関(FIU)は、暗号資産取引所Zondacrypto運営会社BB Trade Estonia OÜの営業免許を部分的に停止した。同社は新規顧客の受け入れと預入を禁じられた一方、既存ユーザーの出金は認められる。30日以内にコンプライアンス要件を満たさなければ、法令に基づき免許剥奪に至る可能性がある。Zondacryptoは欧州全域で規制当局の監視を強められており、約4,500 BTC(約3億4,590万ドル相当)を保有する取引所のコールドウォレットがアクセス不能になったとCEOが認めた問題も尾を引いている。エストニア金融監督・解決機関は5月8日、同社の「TeamPL」トークンがMiCA規制に違反するとの警告も発出していた。

exchange license suspended

ヨークビル・アメリカ・エクイティーズは5月19日、トランプ前大統領系列のTruth Social暗号資産ETF3本の登録届出書をSECから取り下げた。対象はTruth Social Bitcoin ETF、Bitcoin & Ethereum ETF、Crypto Blue Chip ETFの3商品で、2025年6月から7月にかけて提出されていたものだ。同社は今後、より強固な投資家保護と機関投資家向け流通網を備える1940年投資会社法の枠組みへ製品開発を切り替えると説明した。アナリストからは戦略転換の合理性に疑問の声も上がっているが、同社は「後退ではなく前進」と強調する。ビットコイン現物ETFの認可拡大が一巡した後、商品設計の高度化フェーズへ移行している兆候とも読める。

今サイクルの支配的なナラティブは、規制枠組みの精緻化と地域間の制度競争である。日本の外国ステーブルコイン受け入れ、韓国市場を狙うテザー、SECによるプライバシーコイン調査の打ち切り、CFTCの予測市場擁護、エストニアの取引所免許停止、ETF商品の戦略再編――いずれも禁止か容認かの二項対立を超え、各国・各当局がデジタル資産を金融インフラに統合する具体策を競う段階に入ったことを示す。欧州はMiCAでコンプライアンス基準を引き上げ、米国は連邦と州の権限闘争を経てDeFi包摂のルールを模索する。アジアは制度同等性を軸に海外発行体を呼び込む。市場参加者は法域ごとの差異を読み解く力が問われる局面に突入した。

COINOTAG を優先ソースに追加

Google ニュースと検索で COINOTAG を優先ソースとして追加し、最新記事を優先的に表示しましょう。

Google で追加
TY

Takeshi Yamamoto

COINOTAG yazarı

Tüm yazılarını gör

コメント

コメント

その他の記事