Hyperliquid急騰、HYPEが17%高──BitwiseがNYSEに現物ETF上場、Coinbase連携でバイバック拡大
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Hyperliquidニュース
暗号資産運用会社ビットワイズは、ハイパーリキッドのネイティブトークンHYPEに連動する現物型ETF「Bitwise Hyperliquid ETF(ティッカー:BHYP)」を5月15日にニューヨーク証券取引所(NYSE)へ上場すると発表した。BHYPは米国で承認された初期のHYPE現物ETFの一つであり、米国上場のHYPE現物ETFとしては初めて自社内製のステーキング機能を搭載する。同社のオンチェーン運用部門「Bitwise Onchain Solutions」を通じて保有HYPEを直接ステーキングし、得られた報酬を運用成績に反映させる設計だ。スポンサー手数料は0.34%、上場後1カ月間は最初の5億ドル分について手数料が0%となる。暗号資産取引所を介さずに、伝統的金融の枠組みでHYPEへのエクスポージャーを取れる選択肢が広がる。

BHYPの上場は、5月12日にナスダックで取引を開始した21シェアーズの「21Shares Hyperliquid ETF(THYP)」に続く動きとなる。THYPは初日の取引高180万ドル、純流入額120万ドルを記録しており、機関投資家マネーがHYPE現物商品へ向かう初期需要を確認させる結果となった。さらに、グレースケールも4月20日に「Grayscale HYPE ETF(GHYP)」のS-1修正第1号を米SECに提出済みで、ナスダック上場を予定している。HYPEは現物ETFの選択肢が短期間で複数並ぶ局面に入り、米国のDeFi(分散型金融)関連アルトコインとして制度的な裾野を急速に広げている。
HYPEは直近24時間で約17%急騰した。引き金となったのは、ハイパーリキッドが発表した新たな国庫管理プロトコル「AQAv2」だ。Coinbaseが国庫展開者としてUSDCのAQAv2を起動し、CircleがCCTPなどクロスチェーン技術インフラを担う技術展開者として参加する。両社はAQAv2の起動にあたりHYPEをステーキングすることに合意した。最大の焦点はCoinbaseがUSDC準備資産から得る利回り収益の「大部分」をハイパーリキッドプロトコル側と共有する設計にある。これによりプラットフォーム上でUSDCは最も整合的なステーブルコインとなり、将来のネットワークアップグレードではHIP-4予測市場の建値資産としても採用される見通しだ。
移行に伴い、ハイパーリキッド上で運用されてきたネイティブステーブルコインUSDHは段階的に縮退する。USDHの運営主体であるNative Marketsは、Coinbaseに対してUSDHのブランド資産を購入する権利を付与することに同意。USDH保有者には、移行期間中にUSDCおよび法定通貨への手数料無料の交換が提供される。Coinbaseによれば、ハイパーリキッド上のUSDC供給量は前年比で約2倍となる約50億ドル規模に達しており、AQAv2の発動でこの巨大なステーブルコインプールが体系的にHYPE経済圏に還流する仕組みが整う。ブロックチェーンと取引所の境界が薄まる典型例となる。

アナリストはAQAv2がHYPEのバイバック原資を構造的に押し上げると試算している。著名トレーダーのNachi氏は、ハイパーリキッド上のUSDC残高約50億ドルを前提に、「大部分」を80〜90%、USDC準備資産利回りを保守的に3.5%と置いた場合、年間1億4,000万〜1億6,000万ドルの追加収益が発生すると計算した。日次バイバックに換算すれば約40万ドル、現状の日次収益約150万ドルに対して26%の押し上げ効果となる規模感だ。発表タイミングが強いサポートラインへの到達と重なったことから、24時間で17%の上昇は構造的バイバック拡大の早期織り込みと整合的な値動きと読める。
ハイパーリキッドは無期限先物に特化した分散型取引所として急成長しており、2025年の年間取引高は前年比400%超の2.9兆ドルに達した。世界のオンチェーン・デリバティブにおける未決済建玉(OI)の約60%を占め、フィー収益でみてもイーサリアムやソラナを上回り全体の約40%のシェアを握る。HYPEは取引開始から2年弱で時価総額110億ドルを超え、ステーブルコインを除く世界第9〜10位の暗号資産へと成長した。BHYPでは「地政学リスクが急騰した2月の日曜朝、伝統市場が閉まる中、世界はハイパーリキッドの原油先物価格を参照した」とのコメントが組成側から示されており、価格発見プラットフォームとしての評価も高まっている。
テクニカル面では、HYPEはスポット価格45.6ドル付近で上値抵抗47.0ドル、48.59ドル、52.81ドルを順次試す展開となる。下値支持は44.52ドル、42.95ドル、40.74ドルが意識されやすい。ローソク足ベースのRSIは63.0で過熱域には未到達、MACDは強気シグナルを点灯しており、強気相場継続シナリオを支持する構図だ。47.0ドルを終値で明確に突破すればAQAv2織り込み第2波として50ドル台回復が視野に入る。一方、44.5ドル割れは利益確定の引き金となり、42.95ドルの防衛が崩れれば40.7ドル試しまで深押しの公算が大きく、強気シナリオは一旦無効化される。
