Nasdaq、Kraken親会社Paywardに1億ドル出資、ビットコイン(BTC)取引所の時価総額は210億ドルに

Nasdaqのベンチャー部門がKraken親会社Paywardに1億ドルを出資。評価額は210億ドルとなり、トークン化株式パートナーシップを拡大する。

(12:00 UTC)
1分で読めます
AI要約AI
  • NasdaqがPaywardに100,000,000ドルを出資、評価額は21,000,000,000ドル
  • PaywardのxStocksは3月までに25,000,000,000ドル超の取引を処理
  • ICEは3月にOKXへ約200,000,000ドルを出資、評価額は25,000,000,000ドル
  • Paywardは2025年11月に評価額20,000,000,000ドルで800,000,000ドルを調達
k7rq2fdm

210億ドル評価で1億ドル出資

Nasdaq(ナスダック)が暗号資産取引所Krakenの親会社Paywardに対し1億ドル(100,000,000ドル)を出資し、同社の評価額は210億ドル(21,000,000,000ドル)となった。関係者の話としてCOINOTAGが確認した。出資はNasdaqのベンチャー部門が担当し、両社が今年3月に締結したパートナーシップを土台とするものである。同協定では、Krakenが自社プラットフォーム上でNasdaq上場銘柄のトークン化版を取り扱う。各トークンは、取引所で売買される通常の株式と同一の議決権を持つ点が特徴だ。トークン化株式の多くは価格へのエクスポージャーのみを提供するが、Nasdaqの設計は発行企業をプロセスの中心に置く。なお、既存の伝統的取引所運営会社が暗号資産取引拠点に出資するのは今年に入り3件目である。

トークン化株式の仕組み

この取引の技術的核となるのは、Paywardがすでに運用しているインフラだ。同社のトークン化株式サービス「xStocks」は、上場株式のブロックチェーン版を発行しており、3月時点で250億ドル(25,000,000,000ドル)超の取引を処理済みである。拡張された協定のもと、PaywardはNasdaqの株式トークンで取引を決済し、利用者の本人確認も実施する。Nasdaqが自社で構築すれば数年を要する仕組みを、すでに稼働させている形だ。PaywardはBtoB部門を通じてもトークン化株式を提供しており、投資家はこれらの資産をオンウォレットへ移動させ、Optimism(OP)などのネットワーク上に構築されたDeFiエコシステムで活用できる。ただし、両社とも取引を正式に公表しておらず、議決権付き設計が競合するトークン化株式商品との最大の違いとなっている。

大きく変動した評価額

Paywardの評価額は直近の資金調達ラウンドごとに大きく変動してきた。2025年11月、同社は評価額200億ドル(20,000,000,000ドル)で8億ドル(800,000,000ドル)を調達した。このラウンドにはJane Street、DRW Venture Capital、Citadel Securitiesが参加した。さらに同社は今年4月、デリバティブ取引所Bitnomialの買収合意にあたり、パーペチュアル契約などの商品が取引される同取引所の評価に同じ200億ドルの数値を踏襲した。しかし同じ4月、Deutsche Börseが1.5%の株式を2億ドル(200,000,000ドル)で取得した際の含意値は約133億ドル(13,300,000,000ドル)であった。したがって、Nasdaqの210億ドルという参入価格は明確な評価額の上振れとなる。一方、上場への道のりは遅れている。2025年11月にSECへ機密扱いのS-1を提出した後、3月に上場を一時棚上げし、現在は早くて2027年第2四半期の実現を目指している。

NYSE・OKXとの対抗軸

この取引は、伝統的取引所大手による暗号資産インフラを巡る競争をさらに鮮明にした。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であるIntercontinental Exchange(ICE)は3月、OKXへ約2億ドルを出資し、取締役会の1席を獲得。評価額は250億ドル(25,000,000,000ドル)に達し、NYSEのトークン化株式をOKXの1億2,000万アカウントへ開放することでも合意した。さらに6月には、NYSE上場資産のトークン化と米国でのブローカーディーラーおよび先物委託業者ライセンスの取得を目指す50/50の合弁会社を設立した。NasdaqのPaywardへの出資は、こうした動きへの直接的な対応である。長年、取引高で最高水準の暗号資産取引所に数えられてきたKrakenと、歴史ある上場市場Nasdaqを結びつける形だ。各社が同じレース、すなわち上場株式のオンチェーン化に向けて、暗号資産パートナーを確保したことになる。

2027年IPOへの近道はない

この出資によってPaywardの上場時期が前倒しになることはない。同社は2025年11月にSECへ機密申請を行い、これまでに2回の延期を経て、現在は早くて2027年第2四半期を上場の最短ウィンドウとしている。形式は従来型のIPOであり、IDO(Initial DEX Offering)やトークン発行を利用した上場手法ではない。むしろ新規資金の調達は、上場を急ぐ圧力を緩和する効果がある。Paywardの直近四半期決算では売上高が17%増加した一方、利益は大幅に減少しており、短期的なキャピタルゲインよりも、戦略的に連携できる長期的な資金の価値が相対的に高まっている。自社のトークン化株式構想がPaywardのインフラに依存するNasdaqは、まさにその類型に合致する出資者だ。同社は他の暗号資産取引所へのエクスポージャーを買うのではなく、今後依存するサプライヤーの株式を確保するものであり、自社の株式トークンも来年第2四半期に発行予定である。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、MEXCで現物・先物価格をライブで確認できる。

トークン化競争が資本段階へ

木曜日に明らかになった一連の動きから読み取れるパターンは明快だ。伝統的取引所大手は、トークン化を「観察する」段階から、すでに実行している事業者を「買収する」段階へと移行した。Krakenの公式パートナーシップ発表は協業の範囲を裏付けているものの、出資額1億ドルと評価額210億ドルという数値は関係者の話に基づくものであり、公式発表では財務条件は開示されていない。ICEがすでにOKXと50/50の合弁会社を組んでいる状況下で、Nasdaqの1億ドルという出資は、FOMO主導の投資というよりは、サプライチェーンのリスクヘッジとしての性格が強い。残る不確定要素は、縮小するPaywardの利益率と、数四半期先にずれ込む可能性のある公開上場である。

COINOTAG News Desk

COINOTAG News Desk

COINOTAGの編集・調査デスクです。

News Deskの仕組み
AI生成

AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。