SPCXBが1.6%安の147ドル──Starship洋上着水の成功も株価は伸びず

SpaceX(SPCXB)はStarshipの軌道飛行成功にもかかわらず1.6%安の147ドル。3億2,800万株のロックアップ解除と150ドルのオプション行使価格が重しとなった。

(19:15 UTC)
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AI要約AI
  • SpaceX(SPCXB)株は147.29ドル前後で取引され、着水確認直前に0.93%安を記録した
  • Starshipは上空約170マイルに達し、Starlink V3衛星26基を展開して太平洋に着水した
  • IPO後ロックアップが9月24日に失効し、約3億2,800万株が取引可能になった
  • Gwynne Shotwell社長が取引計画に基づき5,250万ドル分の株式を売却した
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Starship、最大の試練をクリア

SpaceX(SPCXB)の株価は月曜、軟調に推移した。Elon Musk率いる同社の完全再使用型ロケット「Starship」が、プログラム史上最も重要な飛行を実現したにもかかわらず、である。同社のミッション確認によれば、機体は軌道に到達し、地球上空約170マイルまで上昇。Starlink V3衛星26基を展開した後、大気圏再突入を生き抜き、機体を起立姿勢に反転させて太平洋に無事着水した。投資家にとって、この飛行はSpaceXの強気シナリオの核心を突くものだった。Starshipが繰り返し飛行できるようになれば、衛星や貨物を現在のコストの何分の一かで打ち上げられ、その可能性が特異な企業価値評価を下支えしてきた。Cathie Woodは、Starshipが大規模に成功すれば1.75兆ドルの企業価値すら割安に見え得るとの見解を示している。だが、市場の値動きは別の物語を語った。着水確認のわずか数分前となる米東部時間正午、SPCXBは147.29ドル前後で取引され、0.93%安だった。技術的マイルストーンは達成前に織り込まれる——まさに教科書的な一例だ。9月22日の飛行を控えた直前には株価が151ドル近辺まで上昇しており、打ち上げ前に買っていた投資家はIPO当時からの二桁のリターンをすでに確保していた。したがって月曜の調整は、Starshipへの評価というより、ミッションの成功を先取りしていた市場の「売り確定」と読むのが自然だ。コスト構造の中心にあるのがStarlink V3衛星だ。打ち上げの低コスト化は、動画配信プラットフォームからブロックチェーンネットワーク、Layer 1インフラ事業者まで、データ需要の大きい顧客層向けに、より速く安価なコンステレーション拡大につながる。再使用性が end to end で実証されたいま、残る問いは技術ではなく価格設定にある。

ロックアップ解除の供給が150ドルラインと衝突

月曜の下落の背景には、ミッションではなく構造的な要因があったとみられる。SpaceXはIPO後のロックアップが9月24日に失効し、約3億2,800万株が売買可能になった。上場後の消化が進まない市場で流通株が急増した形だ。さらにGwynne Shotwell社長が、あらかじめ定めた取引計画に基づき5,250万ドル分の株式を売却していたことも明らかになっている。ルールに基づく開示済みの売却とはいえ、売りであることに変わりはない。要するに、Starshipの「良いニュース」は、はるかに大きな供給を消化し直面している市場に届けられたのだ。今後の攻防はオプションの建玉が捉えている。金曜の満期に向けて、権利行使価格150ドルには約22,700枚のコールが積み上がり、プットの建玉は140ドル近辺に集中する。この権利行使価格マップは、トレーダーが株価の上方向の決着を想定しつつ、150ドルに強い天井を意識していることを示す。ディーラーのヘッジ取引はこの水準でピンning(ピン付け)の動きを増幅し得る。150ドルを明確に突破すればFOMOに駆動した買い追随が呼び込まれる一方、跳ね返されれば下位の権利行使価格の再テストに晒される。アナリストの見立ては割れている。MoffettNathansonはニュートラル評価で目標株価142ドル。一方、アナリスト平均の目標は222.42ドルだ。この開きは、再使用性の価値がすでに株価にどれだけ織り込まれているかについての不確実性をそのまま映している。機関投資家の資金流出は逆方向に振れていた。Vanguard傘下のVOXによる積み増しで、2か月間でSPCXBの保有株数が85.2%増加。ロックアップの重荷が積み上がるさなかの、規模の大きい買いである。金曜の満期で150ドル/140ドルの権利行使価格が決着する今後数日の動きが、新規供給とポジショニング需要のどちらが主導するかを明らかにするだろう。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、MEXCで現物・先物価格をライブで確認できる。

136.8ドルのサポートに注目

COINOTAG独自の42指標複合S/Rスコアリングエンジンによれば、152.28ドルの抵抗線はValue Area Highとフィボナッチ0.618の合流を背景に80/100と評価。一方、136.81ドルのサポートは、フィボ0.382、ポイント・オブ・コントロール出来高、そして元抵抗線が支持線に転換した点を根拠に70/100となる。現物は146.53ドルで、24時間で1.56%安、出来高は2,230万ドル。RSIは47.33、MACDは弱気シグナル、トレンドは横ばいだ。恐怖・貪欲指数は74(貪欲)で、投げ売り局面にはない。日足で148.94ドル(スコア58/100)を上回って終えれば弱気シナリオは無効化され、152.28ドルの天井が視野に入る。逆に136.81ドルを割り込めば、下値目標は127.42ドルとなる。

COINOTAG News Desk

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