Bitget Wallet、日本のBCCC(会員270社超)に加盟へ Bitcoin(BTC)自己管理を巡る議論に参加
Bitget Walletが日本のBCCC(会員270社超)に海外の個人向け自己管理ウォレットとして初加盟。Bitcoin (BTC)自己管理やステーブルコイン規制の議論に参加。
海外の個人向けウォレットとして初の加盟
Bitget Walletが日本のブロックチェーン協議会(BCCC)に正式加盟し、国内最古のブロックチェーン業界団体において、個人向けの海外自己管理(セルフカストディ)型ウォレットとして初の企業会員となった。BCCCは2016年4月に設立され、現在270社・団体以上が参加。ブロックチェーン技術、金融サービス、DeFi、ステーブルコイン活用などをテーマ別に扱う委員会を運営し、情報交換や政策担当者への直接働きかけを行っている。同社の発表によれば、今回の加盟により、自己管理ウォレットやウォレット標準、分散型金融規制、ステーブルコインをめぐる国内業界の議論に正式な席を得たことになる。デジタル資産の制度再設計が進む東京において、タイミングは象徴的だ。
本部をサンサルバドルに置くノンカストディアル型の同ウォレットは、COOのAlvin Kan氏が率い、1億人以上のユーザーを擁し、130を超えるブロックチェーンへの対応を掲げる。対応範囲はパラチェーンベースのPolkadotエコシステムから決済特化型チェーンまで及び、トークンもBitcoinからShiba Inuのようなミセ系資産までをカバーし、日本語を含む18言語のインターフェースを提供する。Kan氏は、技術開発と規制の明確化が並行して進む数少ない市場の一つが日本だと述べ、自己管理が国内の正式な政策議論に入りつつあると指摘。グローバル市場で培った実務経験を、ユーザーと業界の双方にとって機能する枠組みに反映させる狙いだ。日本リージョン成長マネージャーのYudai Morota氏は、日本市場では規模の数字よりも信頼が先に求められるとし、今回の加盟を、国内ユーザーが安心してWeb3に参加できる環境への一歩と位置づけた。製品面でも幅は広がっており、7月にはAssetbackを公開。条件を満たすカード利用者の特典を、Bitcoin、トークン化した金、トークン化した米国株式、USDCへ自動で変換できる機能だ。同社提供の数値(第三者監査は未実施)では、暗号資産カードの月間取引高は5月に6億5,600万ドルと、前年同月の2億7,100万ドルから拡大。2026年上半期にはカード支出が約3倍に増えた。
日本の2026年規制大改革
今回の加盟が偶然の産み出されたものではないことは明らかだ。暗号資産仲介業向けの新規則が2026年6月に施行され、顧客の資産や秘密鍵を預かるカストディ事業と、ユーザー自身が鍵を管理するプラットフォームの境界線への関心が一段と高まっている。金融庁は8月に入り、暗号資産監督やデジタル決済の企画、イノベーション業務を一元的に担う専門部署として、暗号資産・ステーブルコイン準備室を新設した。並行して6月には、デジタル資産を金融商品取引法上の金融商品と位置づける法案が衆議院で進展。この枠組みはBitcoinなど主要資産を対象とし、規制された暗号資産ETFへの道を開くほか、インサイダー取引やコンプライアンス規定を業界に導入し、一部投資家が実質的に高い税率を負担してきた現行制度に代わり、暗号資産益への一律20%課税への移行への道も開く。
規制の整備と並行して、監督当局の動きも続いている。金融庁は2023年3月と2024年11月に、日本居住者向けの無登録サービスを理由に、取引所事業のBitgetを警告。2025年6月には、関東財務局がBitgetの名義で事業を行っていたと特定されるBTG Technology Holdings Limitedに対し、無登録のオンライン店頭デリバティブ勧誘について警告を発した。中央集権型の取引所は8月から日本からの撤退を開始し、新規の日本居住者の登録を停止。既存の居住者アカウントへの制限適用日を11月1日と定め、12月31日時点で残るポジションは自動決済される予定だ。一方のウォレットは、ユーザーの秘密鍵を一切預からない構造で、BCCCでの活動の一部は、自己管理型サービスと顧客の資産を預かる事業を国内の規制でどう区別すべきかに注がれる見込みだ。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Bitgetで現物・先物価格をライブで確認できる。
標準化議論への参画
COINOTAGの読みでは、今回の動きはマーケティング上の演出というより、標準化戦略の一環と捉えるのが妥当だ。Bitget Walletの公式サイトでの発表では、会員企業との運営ノウハウの共有、委員会活動を通じたウォレットとDeFiの規制への運営者側の意見の反映、そして自己管理(秘密鍵をユーザーだけが管理する仕組み)への正確な理解の普及が掲げられている。ユーザーは3億ドルの保護基金によって担保されている。一方、加盟の金銭的条件、同ウォレットが支持する具体的な法案、そして取引所側の日本撤退が、非カストディ型としての独立した同ウォレットの位置づけに影響を与えたか否かについては、公表されていない。
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