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ビットコイン

Blockのビットコイン(BTC)粗利益が半減、Cash App手数料値下げで5,200万ドルに

Blockの第3四半期決算でビットコイン関連粗利益がCash Appの手数料値下げにより50%減の5,200万ドルに。一方、2億2,971万ドルの評価差益が純利益を押し上げ、通期見通しは上方修正された。

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2026年11月4日, 17:01 JST1分で読めます
AI要約AI
  • Blockが11月3日に発表した第3四半期、ビットコイン関連粗利益は前年同期比50%減の5,200万ドル
  • Cash Appの粗利益は27%増の20億7,000万ドル、Squareは14%増の11億5,700万ドル
  • 法人ビットコイン保有の評価差益は2億2,971万ドル、前年同期の5,959万ドルの約3.9倍
  • 普通株主帰属の純利益は5億6,555万ドル、法人税負担が1億3,993万ドルから4,835万ドルに減少

Cash App内での手数料値下げ

Blockのビットコイン (BTC)関連取引事業の粗利益は、前年同期の半分に落ち込んだ。周辺の決済事業が計画を上回る成長を続ける中での数字だ。11月3日(火)に公表された決算によると、Jack Dorsey率いる同社の7〜9月のビットコイン関連粗利益は、前年同期の1億400万ドルから5,200万ドルへ減少した。同社の株主向け書簡は、中核となる消費者向け決済アプリCash App内の一部ビットコイン取引で手数料を引き下げるという戦略的判断が減少の要因だと説明している。

同事業の売上高は前年同期比11%減の18億400万ドルだった。減収は一四半期限りの現象ではない。ビットコイン関連の粗利益はすでに第1四半期に26%減、第2四半期に31%減を記録しており、第3四半期の50%減は現時点で最大の落ち込みとなる。Blockはこの単位を「Bitcoin Ecosystem(ビットコイン・エコシステム)」セグメントとして計上し、Cash App内での顧客によるビットコイン購入、ビットコイン出金手数料、仮想通貨マイニング向けハードウェア事業のProtoを一括りに扱う。セグメントの売上高には顧客がビットコイン購入で支払う全額が含まれるため、売上が利益を大きく上回って推移し、事業の実態を映すのは粗利益の数値となる。

粗利益の落ち込みの大半は、この手数料引き下げで説明がつく。取引量がほぼ同水準でも、収益率の低下は売上高を小幅に、粗利益を大きく押し下げる。今四半期の数字はまさにその構図だ。ビットコイン・マキシマリズムの代表的な論者であるDorseyは、ビットコインへの安価なアクセスを独立した利益源ではなく顧客獲得のてこと位置づけてきた。26%減から50%減へと拡大した2026年の推移は、その選択が計画どおりに実行されていることを示しており、手数料引き下げのたびに取引マージンが、アプリ内の潜在顧客を広げる漏斗へと変換されていく。

評価差益が純利益を下支え

ビットコイン部門の弱さは会社の他の部分には波及しなかった。四半期の総粗利益は前年同期比22%増の32億3,500万ドル。Cash Appの粗利益は27%増の20億7,000万ドル、加盟店向け決済事業のSquareは14%増の11億5,700万ドルを積み上げた。調整後営業利益は92%増の9億2,300万ドルに達し、いずれの指標も自社の先行ガイダンスを上回って着地した。このため経営陣は同じ決算発表の中で通期見通しを引き上げることができた。

普通株主に帰属する純利益は5億6,555万ドルとなり、前年同期の4億6,154万ドルから約20%増えた。営業線より下の改善がここでの主役だ。営業利益の伸びは5%増の4億2,849万ドルにとどまり、税引前利益は6億1,249万ドルと、前年実績の6億1,503万ドルとほぼ同水準だった。つまり最終利益の跳ね上がりは、法人税負担が1億3,993万ドルから4,835万ドルへ減ったことが主因である。営業外では、法人ビットコイン保有が2億2,971万ドルの評価差益を生み、前年同期の5,959万ドルの約3.9倍に達した。この差益は期末のビットコインの価格で保有分を時価評価した会計上の数値であり、現金の流入は伴わない。前年同期には主に株式投資の評価益など1億6,715万ドルのその他収益が計上されていたが、今回はそれがほぼ消えており、評価差益がその穴を埋める形になった。Blockは9月末時点でビットコイン (BTC)投資を7億7,188万ドルと評価しており、同社はこの持ち高を売買の対象ではなく長期のHODLポジションとして維持している。

ビットコイン部門の外で上方修正

Blockは決算と併せて来期以降の数値も引き上げた。2026年通期の粗利益ガイダンスは前年比22%増の126億2,600万ドルへ、調整後営業利益は35億1,900万ドルへ上方修正され、2027年には粗利益で最低15%の成長を想定する。経営陣はビットコインとステーブルコインをCash App拡大の支柱として位置づけており、同アプリの月間取引アクティブユーザーは9月に6,000万人を突破した。整理すれば、5,200万ドルというビットコイン部門の数字は、はるかに大きな企業内の一つの部門で行われた意図的な価格設定の代償であり、需要が後退している証拠ではない。7億7,188万ドルの持ち高が変わらずバランスシート上のエクスポージャーを維持している。上方修正された見通しが実際に織り込んでいるのは、報告されたすべての項目で成長した、ビットコイン以外の事業である。

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