BNYとCitadel Securities、トークン化米国債を担保に使う初のトライパーティー・レポを数分で決済
BNYとCitadel Securitiesがトークン化米国債を担保とした初のトライパーティー・レポを実施。2年債を数分で決済し、オーバーナイト資金調達の担保として差し入れた。従来のT+1サイクルを上回る処理速度で、担保移動の効率化を本格的に試す第一歩となった。
AI要約AI
- TradeWebで買付した2年債をT+1ではなく数分で決済
- Citadel Securitiesがトークン化債をオーバーナイト・レポの担保として差し入れ
- Brian Ruaneが決済・担保部門の責任者としてインフラ更新の必要性を指摘
- Carolyn Weinbergが決済と資金調達の双方での活用を強調
トライパーティー・レポで初のトークン化担保
BNYとCitadel Securitiesは火曜日、トークン化した米国債を担保に用いる短期資金取引を実行した。大手ディーラーのトライパーティー・レポ(現先取引)インフラにおいて、トークン化資産が使われたのはこれが初めてだと同行は説明している。BNYの発表に示された処理の流れは端から端まで一気通貫だった。Citadel Securitiesが取引プラットフォームTradeWebで2年物米国債を買付、同債券はBNYの民間デジタル台帳上にトークン化証券として記録され、取引執行から数分で決済が完了した。標準のT+1サイクル、つまり翌営業日に確定する従来型の処理よりはるかに速い。その後、Citadel Securitiesはこのトークン化債をオーバーナイトのトライパーティー・レポで担保として差し入れ、BNYがそれに対して資金を提供した。
トライパーティー・レポは、第三の銀行が借り手と貸し手の間で担保管理を行う資金調達の仕組みであり、証券を担保に融資を受ける点では機関レベルの証拠金取引の親戚にあたる。米国の資金市場で最も奥深い水路の一つであり、証券会社や銀行は政府債を差し入れて短期資金を調達している。債券が口座や決済システムの間を移動するには時間がかかり、本来なら新たな借り入れの裏付けにできる資産が遊んでしまう。銀行や証券会社がポジションの資金繰りにこの市場を日々使う以上、証券は「必要な場所に置かれて初めて」役に立つ。BNYは、担保移動をもっと速く効率的にしたいという参加者側の需要に応えた取引だと述べ、同行で決済・担保管理部門のグローバル責任者を務めるBrian Ruane氏は、米国債取引が終日化へ向かうなか、流動性・資金調達・担保を支えるインフラも歩調を合わせ続けなければならないとの認識を示した。
決済から資金調達へ
世界最大の保管銀行であるBNYは、この取引を従来の市場インフラと、より長時間稼働するデジタル市場とをつなぐ架け橋として位置づけた。既存資産を共有台帳上のデジタルトークンとして記録するトークン化は、これまで発行と決済に集中してきた。BlackRock、Franklin Templeton、JPMorganはすでにトークン化したファンドや証券を実運用に乗せ、台帳ベースの記録が決済時間を短縮し資産移動を簡素化するという賭けを行っている。BNYとCitadel Securitiesの取引は、同じ発想を担保と資金調達、つまり機関資金市場の中で最も深く見えにくい層へ押し進めたものだ。BNYのチーフ・イノベーション・アンド・マーケット・トランスフォーメーション・オフィサーCarolyn Weinberg氏は、単一のトークン化米国債を決済と資金調達の両方で活かせる能力は、より相互接続され24時間稼働する金融システムを指し示すと述べた。Citadel Securitiesでデジタル資産運用を統括するDan Doherty氏は「質の高い担保を効率的に移動できることは、市場が健全に機能するための基本だ」と述べ、トークン化した政府債が決済から資金調達へ移れることの実証だと評した。同行のロードマップもこの取引から続いており、ブロックチェーン決済と資金調達を支えるデジタル現金やトークン化預金の機能が計画されている。payfi部門が狙うオンチェーン決済活動に隣接する領域だ。連邦準備制度の対象証券や米国トライパーティー取引向けの決済システムも稼働時間の延長が見込まれ、欧州とアジアの取引時間帯への対応は来年のロードマップに載っている。米国の時間帯外で担保を運用するデスクは、現在は米国の窓口を待って証券を差し入れたり引き戻したりせざるを得ないため、この延長の意味は大きい。なお、この処理でBNYが使った台帳はパブリックなレイヤー1ブロックチェーンプロトコルではなくプライベート型であり、業界の一部がオープンなネットワークでトークン化株式やファンドを試すなか、実証は許可制の基盤上で行われた。
担保の速さこそ測定可能な試金石
私たちの読みでは、ここで意味がある数字は「世界初」という見出しではなく「数分」という時間だ。決済速度は担保をどれだけ素早く再利用できるかを決める。数分で決済が終わる債券なら同じセッション内に再度差し入れられ、T+1サイクルなら一晩眠ってしまう資金とバランスシートを解放できる。範囲も等しく注意が必要だ。今回は、名指しの2者間でBNY独自の許可制台帳上に行われた実証取引であり、取引規模も、トライパーティー市場でこの処理を常態化する時期も公表されていない。追うべき節目は、BNYが来年計画する欧州・アジア時間帯への決済延長だ。単発の取引よりもその延長の方が、トークン化担保が定型のインフラになるかどうかを試す場になる。
AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。

