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Coinbase WalletでSolana(SOL)取引高が3か月で12倍に

Coinbase Wallet内のSolana(SOL)取引高が3か月で12倍に拡大。SOL限定の報酬は用意されておらず、伸びの要因はスワップ実行品質の改善とトークン発見機能の強化にある。全体の現物取引高は7月以来2.5倍で、成功率99%などの指標と今後の年末目標も整理した。

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2026年11月8日, 02:34 JST1分で読めます
AI要約AI
  • Ox Bid氏が説明、SOL限定の報酬プログラムは存在せず
  • ウォレット全体の現物取引高は7月以来2.5倍に増加
  • Hyperliquid(HYPE)統合の永久先物が新規トレーダーを獲得
  • AIエージェント機能とCoinbase Terminalを年末に目標
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インセンティブではなくスワップ実行の品質が伸ばした

Coinbase Wallet内で実行されたSolana (SOL)の取引高は、過去3か月で12倍に拡大した。Solanaに限定した報酬プログラムは一切用意されていないにもかかわらず、というのが同社自身の説明だ。同社ウォレット取引部門を率いるOx Bid氏によれば、伸びを支えたのは社内の二つの取り組み、すなわちスワップの実行方式と、ユーザーへのトークン発見のあり方である。SOLの価格は増加の説明に一度も登場せず、要因は最初から最後までプロダクト側に置かれている。発言は日本時間の土曜日早朝(17:00 UTC)に公開されたインタビューによるもので、12倍という数値は取引所全体の小口フローではなく、ウォレット内部で完結した取引を対象としている。同氏はこの結果を、スワップの価格提示からルーティング、決済に至る積み重ねの改善と、新規発行トークンを絞り込めるフィルターを備えて再構築されたDiscoverタブの合算として捉えている。さらにLive Coinsと呼ばれる機能は一歩進んで、トークンが初めてオムニチェーン環境のオンチェーンに現れてから数秒以内での取引を可能にした。ユーザーはまず取引したいトークンを選び、それがどのネットワークに載っているかは二次的な問題として扱うようになり、この変化は、Solanaエコシステム周辺で活動するトレーダーの間でチェーンへの忠誠心が薄れ、オムニチェーン取引への抵抗感が低まっている文脈で語られた。実行品質は数値でも示された。別々のブロックチェーン上の資産を交換するクロスチェーンスワップを含むスワップの成功率は99%に達する。ただしBid氏は、この数字がSolana固有のものではない点を明確にしている。同ウォレットのクロスチェーンスワップは、古典的なアトミックスワップが持つロックして後で明かす構造を使わずに別々の台帳間で決済する仕組みで、このため単一の成功率指標に集計されている。Solana (SOL)の数字を背後から支える専用のインセンティブも存在しない。同社の提示する成長は、ウォレットが対応するすべてのネットワーク向けに整備した機能の副産物だという。

12倍という見出しの数字の背後には、より大きな幅が隠れている。ウォレット全体の現物取引高は7月以来2.5倍に増えており、Solanaの12倍は、すでに拡大している取引量の中で最も速く伸びた部分を示すにすぎない。Bid氏はユーザーを三つの層に整理した。長期保有者、アクティブな現物トレーダー、そして期限のない先物契約で原資産の価格に連続的に連動するポジションを建てる永久先物トレーダーである。Hyperliquid(HYPE)との統合で提供される永久先物については、既存の現物ユーザーをレバレッジ取引へ誘導したのではなく、新たなトレーダーを呼び込んだと同氏は説明する。つまり既存の需要を回り込ませたのではなく、需要の流路を一本追加した形だ。一方、イベントの結果そのものを売買するPolymarket基盤の予測市場は、三つの形式の中で最も利用が薄く、現物取引と永久先物のいずれよりも下回った。利用数値は示されず、相対的な位置づけだけが語られた。プロダクトの位置づけも話題に上った。Coinbaseはアプリの名称をBase appから再びCoinbase Walletへ戻しており、Bid氏は名称の変更が開発の方向性には影響しなかったと述べた。取引サービスを単一アプリへ統合する方針は、同社がウォレットをオールインワンの取引拠点にする計画を示した時点から議論されていたもので、今回の発言は新方針の発表というより継続性の確認となった。会話を締めたのは二つの今後の項目である。プロトレーダー向けのWebおよびモバイル製品Coinbase Terminalと、年末をめどにするAIエージェント機能。後者は、業界でAIクリプトウォレットと呼ばれる領域へ向けた布石として位置づけられている。

インタビューが残した論点

12倍という数字は比率にすぎず、絶対的な基準量は明かされていない。だからこそ、7月以降の全体現物取引高2.5倍という数字の方が検証材料として有用だ。ウォレットではあらゆる銘柄の取引が増えており、Solana (SOL)はその中で最も速く浮上している。同社の説明は、インセンティブを原因から除外している分だけ検証可能性が高い。プロダクト主導の利用はSOLの価格が下落局面に入っても維持されるはずで、報酬主導の利用は維持できないからだ。99%というスワップ成功率にも同様の注意が要る。この指標は、ウォレットが対応する全ネットワークにまたがるクロスチェーンスワップを含んだ集計値である。当メディアは先に、取引所側でCoinbaseがSolana基盤のCollector CryptをCARDティッカーで上場したと報じており、ウォレットの今回の数字は同じ拡大の小口側を示すものと言える。AIエージェント機能とCoinbase Terminalの年末目標が次の確認点となる。Bid氏の言葉が現時点での結論でもある。名称は変わったが、方向性は変わっていない。

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