EBA、USDCをEU初の重要電子マネートークンに指定、11月12日から
欧州銀行監督局(EBA)がCircleのUSDCをMiCA下でEU初の重要電子マネートークンに指定。EBAとACPRによる二重監督が2026年11月12日から発効する。
申告45トークンのうち初めて
欧州銀行監督局(EBA)は10月14日、Circleの欧州法人が発行する米ドル連動型のステーブルコインUSDCを、暗号資産市場規制(MiCA)の下でEU初の「重要な電子マネートークン」に指定したと発表した。当局のプレスリリースによれば、MiCA下で申告済みの45種類の電子マネートークンのうち、重要性の基準を超えたのはUSDCが初めてで、発行体の健全性監督は2026年11月12日から国家レベルからEUレベルへ移る。指定対象の発行体はCircle Internet Financial Europe SASで、同社はCircleがEU市場を担う拠点であり、域内で発行されるドル連動トークンとしてUSDCは最大の規模を誇る。
MiCAの用語で電子マネートークンとは、単一の公式通貨に対して価値を安定させる暗号資産を指す。投機的なアルトコインとは立ち位置が異なり、監督当局が見るのは市場のセンチメントではなく準備資産とバランスシートだ。規制第43条および第56条の下で、EBAは資産参照トークンまたは電子マネートークンが重要になったかを、規模、利用者数、国境を越える展開力を踏まえて判定し、その評価を少なくとも年に一度はやり直す義務を負う。USDCは域内加盟国での規模と普及度によって最初にこの基準を超え、当局は今回の指定を、主要な法定通貨連動トークンに対するEUレベルの直接監督の始まりと位置付けている。
指定には実務上の意味もある。重要な電子マネートークンは通常のトークンより重い監督の枠に置かれ、準備資産と流動性の基準が厳格化される。技術基準は準備資産の構成で銀行預金の比率を高める方向を向いており、EUレベルの監督機関がこれらを直接執行できる。USDCの価格は peg 自体が変わるわけではない。変わるのは、裏付け資産を誰が監査するか、そしてEUの制度階層のどのレベルでその監査が行われるかである。
EBAが準備資産を、ACPRはガバナンスを担当
11月12日から、USDCの監督は別々の管轄事項を担当する二つの当局に分かれる。EBAは自己資本、資産準備、流動性要件、そして保有者がトークンを離脱する手順を定める償還・救済計画を直接担当する。償還条件はスリッページなしで額面通り支払う設計とされる。これらの健全性監督業務は、これまで担当してきたフランスの監督当局である金融健全監督解決委員会(ACPR)から移管される。ACPRが保持するのは別のファイルで、ガバナンス体制、持分要件を満たす株主、経営陣の適格性、業務委託、利益相反の管理だ。EBAは、両当局が緊密に連携して引き継ぎを円滑に進めると明言している。
重要性の制度はトークンの種類によっても異なる。重要な資産参照トークンの場合、監督は原則としてEBAが単独で担う。一方、重要な電子マネートークンは今回USDCに適用された二重モデルで運用され、EBAと本国籍当局が事案を分担する。EBAはリストを毎年見直すため、この指定は一度きりの表彰ではなく地位であり、今後の審査で基準を超えた競合発行体も同じ枠組みに加わることになる。
国境を越える展開が第三の要素だ。EU域内でトークンを発行するのはCircle Internet Financial Europe SAS、米国ではCircle Internet Financial, LLCであり、同一ブランドが二つの制度下で二つの規制当局に対応する。この重なりを管理するため、EBAは情報交換と協調監督を定めた覚書をニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)と締結した。EU側の健全性監督がEUレベルへ上方移転しても、米国側では州レベルの窓口が開かれたままである。
EUの監督が終わり米国が始まる地点
今回の指定は、MiCAのステーブルコイン章がライセンス付与の段階からバランスシートの直接監視へ進む転換点である。EUで最もシステミックに重要な法定通貨連動トークンが、準備資産と流動性については単一のEU監督機関に、ガバナンスについてはフランスの国家当局にそれぞれ答える形となり、引かれた境界線は政治的ではなく健全性監督上のものだ。域外での採用も同じ時期に広がっており、9月にはUSDCによるカード決済が4億3,900万ドルを突破し、決済パイロットがトークンをカード決済領域へ拡張している。ただし、重要性の指定はEU域内でのみ効力を持つ。同一トークンに対する米国側の監督は引き続きニューヨーク州の規制当局を通じて行われる。一つのトークン、二つの監督体制。その欧州側が固まるのが11月12日である。
一次情報源
- プレスリリース · eba.europa.eu
AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。

