Bitcoin(BTC)の長年の批判者Jamie Dimon氏、ドルの基軸通貨地位は米国の通商協定の結論次第と主張

JPMorganのJamie Dimon氏、ドルの基軸通貨地位を米国の通商協定に結び付け、海外保有資産は20兆〜30兆ドルと指摘。Bitcoin(BTC)への示唆を解説。

(03:09 UTC)
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JPMorgan Chase & Co.のCEOを務めるJamie Dimon氏が、ドルの基軸通貨としての地位をワシントンの通商協定締結の意思に直接結びつける見解を示した。その主張の核は、米国の経済的な優位こそが軍事力と通貨の両方を支えているというもので、レトリックや軍事費だけでは済まされないという論法だ。同氏は今週、Bloomberg Techのデビッド・ウェスティン(David Westin)アンカーとのインタビューでこの考えを展開し、月曜日に発表したウォール・ストリート・ジャーナルの寄稿でも同じ立場を強化した。要するに、世界最高の軍隊もドルの基軸通貨の役割も、世界最高の経済を保持していこそ成立する、というのが同氏の主張であり、米国が大西洋と太平洋に挟まれた地理的条件を持つ以上、それは夢物ではないと強調する。西側世界を貿易面でまとめ上げたい意向も明確だ。提示される数字は桁違いだ。海外の投資家はすでに20兆〜30兆ドル規模の資産を米国内に保有しており、これは地球上のほぼすべての市場の出来高を凌駕する資金のプールだ。米国企業もほぼ見合う額を海外に抱える。安全保障面では40の軍事同盟と20の自由貿易協定を挙げ、米国通商代表部(USTR)の独自集計も、発効中の協定が20カ国との間にあることを裏付ける。ただしDimon氏は、米国の利益に対する不公平な扱いは是正されるべきだと認めた上で、交渉成立を優先すべきだと強調し、Bloombergのインタビューで「だが私の見解では、こうした通商協定をまとめ上げる努力をすべきだ」と述べた。暗号資産市場にとっての意味は具体的だ。Bitcoin(BTC)は執筆時点で8万3,400ドル付近にあり、過去には法定通貨を基軸とする準備体制への信認が揺らぐたびに、BTCの需要曲線が急になった履歴がある。発言のタイミングも重要だ。関税がワシントンの主要な通商手段であり続ける中での発言であり、現行の政策路線への公開議論という色合いを帯びている。

寄稿はインタビューからさらに一歩踏み込む。Dimon氏は米欧間の包括的な自由貿易協定を提案し、その見返りとして欧州側に経済・軍事両面の改革を求める枠組みを示した。大西洋の両側を貿易圏として結び止めておきたいという狙いが透ける「見返り付き」の提案だ。同氏はこの協定が将来的にカナダ、メキシコ、日本、韓国、オーストラリア、フィリピンに拡大し得るとし、実現すれば西側の商業的枠組みの相当部分が一つのパッケージに形骸化せず正式化されることになる。ただしこの構想は、保護主義的な関税政策を進めてきたトランプ政権の現行路線と正面から対立しており、Dimon氏は方向転換を主張している格好だ。そして、このマクロの議論の下には、暗号資産投資家が読み飛ばせないBitcoin(BTC)の含意が横たわる。Dimon氏は銀行界きってのBTC批判者であり、マイニングによって担保され固定供給を持つこの資産を、法定通貨の希釈化に対するヘッジ候補として繰り返し名指ししてきた論敵だ。直近では、StrategyのCEOであるPhong Le氏がこの論争に一段の刃を加えた。Dimon氏は内々ではBitcoinを支持していると、半分本気半分冗談めかしたジョークを飛ばしたのだ。この冗談が効いているのは、Dimon氏の対外的な発言と、JPMorgan自身が進めるブロックチェーン構築の実態との温度差を捉えているからだ。ドルの強さを追跡する投資家にとって、今回のインタビューの本当の貢献はこの結び付けにある。通貨の支配的地位は当然の権利ではなく政策の産物として扱われている点だ。もし政権が関税から新たな協定へと舵を切れば、ドルの基軸通貨としての地位は補強され、BTCを8万3,400ドルまで押し上げてきた流動性環境は維持される。舵を切らなければ、非主権資産の評価が侵食されるというシナリオに、主流派の経営者の名前が付くことになる。同氏の枠組みでいえば判定基準は単純だ。言葉はタダでも、署名には対価がかかる。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Gateで現物・先物価格をライブで確認できる。

糸を一本に編み直すと、全体像は一つの弧を描く。Dimon氏の主張は、基軸通貨の地位は経済統合を通じて「稼がれる」ものだというもので、一次資料も同氏が挙げる規模を裏付ける。米国通商代表部(USTR)の協定インデックス自体が、発効中の協定を20カ国との間に掲げており、同氏の議論にとってこの数字は大きすぎるのではなく、小さすぎるという認識だ。当社デスクの読みは率直だ。ドル支配をめぐる対立は、Bitcoinにとって時間をかけて効く追い風になる。政策こそがドライバーであり、MACDのようなモメンタム系ツールがここで明快なシグナルを出す余地はない。準備通貨の侵食を懸念する投資家はすでに、プライベートキーによる自己管理へと資産の置き場所を傾けている。注目すべきは、ワシントンが関税を協定に交換するかどうかだ。

COINOTAG News Desk

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