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Petrobras、Cardano(ADA)で燃料トレーサビリティを実証、SAFとDiesel Rの2件

PetrobrasがCardano(ADA)を用いた2件の研究プロジェクトでSAFとDiesel Rのデータ追跡を試験中。いずれも研究段階で、実施時期は非公開。Cardano財団が9月30日に開示した。

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2026年10月1日, 01:05 JST1分で読めます
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Petrobras、Cardano上で燃料トレーサビリティを試験

ブラジルの国営エネルギー大手Petrobrasが、低炭素燃料2種を巡る環境価値の記録管理にCardano(ADA)のブロックチェーンを活用する実証を開始した。Cardano財団が9月30日(水)に公表した研究プロジェクトである。同ネットワークは、連邦IT運営組織のSERPRO、産業人材育成機関のSENAIとの連携をすでに実績としており、国営石油グループはCardanoの記録管理を検討する企業としてはブラジル最大の存在となる。なお、両プロジェクトは燃料データが対象であり、Cardano(ADA)の価格とは無関係で、扱う燃料の量も公表されていない。1件目は持続可能な航空燃料(SAF)に関するものだ。SAFは従来のジェット燃料に比べ排出量が少なく、既存の航空機や空港設備をそのまま使える代替燃料とされる。対象となるのはブック・アンド・クレイム市場で、これは航空会社がSAFの環境価値を購入できる仕組みであり、燃料そのものは別の場所で燃焼される。燃料と便益が分離されるため、共通の台帳がないと、2社が同一の排出削減を自社の実績として主張する二重計上のリスクが生じる。この実証では、世界各地のノードが維持するレイヤー1の台帳を用い、どの便益がどこで発生し、誰が受け取り、いつ請求されたかを記録する。実運用が実現した場合、乗客は出発地と目的地の空港を入力し、紐づく燃料便益を計算した上で、元の燃料証書に遡れる証明書を受け取ることになる。2件目はDiesel Rだ。Petrobrasが植物油や動物性油脂といった再生可能原料を一部に使って製造するディーゼルである。想定されているモデルは、生産、輸送、使用の各段階で情報を記録し、それらを連結して燃料の来歴全体を構築するものだ。このチェーン・オブ・カストディは、サプライヤーや顧客側に分散しがちな間接排出量を集計するScope 3レポーティングに活かせる可能性がある。Cardano財団の最高経営責任者(CEO)Frederik Gregaard氏は、この取り組みを新奇性ではなく継続性と位置づけた。同氏によれば、ブラジルはCardanoで最も一貫した採用地域の一つであり、域内最大級の企業であるPetrobrasがオンチェーンでの来歴証明とトレーサビリティに価値を見出し続けているという。両プロジェクトはいずれも研究段階にある。

x402への参加とFireblocksの対応

Gregaard氏は、Petrobrasの案件を直近1か月のエンタープライズ統合の流れの中に位置づけた。Cardanoは、アプリケーションやAIエージェントがデータや計算サービスを要求する際にその場で支払える決済標準であるx402に参加。財団はこれを利用する開発者向けに公式のx402キットを整備した。この標準の最初の決済処理ソフトウェアは、Cardanoのプレプロダクションネットワーク上で動作した。ライブのメインネットでの商用利用は実証されておらず、決済の話も燃料の実証と同様に本番環境には届いていない。カストディ面では、FireblocksがCardanoのネイティブトークンのサポートを開始し、機関投資家が同ネットワーク上で発行された資産を保有・移転するもう一つの経路を得た。Gregaard氏は、Cardanoへの機関投資家の関心が拡大し続けており、x402とFireblocksの対応により、企業が今年初頭より技術評価に踏み出す理由が強まったと評価した。2つの流れを並べて読むと、順序が意味を持つ。財団のブラジルでの足場は、政府ITのSERPROから産業界のSENAIまで、今回の発表より前から存在していた。同財団の機関構築活動は、UCLA Andersonと設置した5件のスタートアップフェローシップのような多様なチャネルを通じて進められている。x402とFireblocksの対応は直近1か月以内に動き、Petrobrasがこの流れで最大の企業名となる。ただし、いずれも本番環境への配備が確認されたわけではない。ディーゼルのモデルは「提案」段階とされ、SAFについては証書の発行と請求の設計が存在するのみで、対象の燃料量も全体展開の日程も公表されていない。現時点で確認されているのは、研究段階の取り組みそのものと、トークンサポートおよび決済標準への統合であり、いずれもライブの商用利用には至っていない。

研究段階が示す基準線

COINOTAGの読み解きは次の通りだ。2つの流れは、来歴証明とトレーサビリティを通じたエンタープライズ採用という一つの軌道を共有しており、一次情報は9月30日(水)の財団自身の開示である。そこにはSAFとDiesel Rの2件の研究プロジェクトが名指しされ、いずれも配備前段階とされている。この開示が、次の発表を測る基準線になる。話を動かす数字は、開示される燃料量か配備スケジュールだ。台帳上で動くシステムに、紙上の設計を変える数字である。そのどちらかが現れるまでの誠実な姿勢は、DYORの原則が示す通り、両プロジェクトを提案として扱い、Cardanoのエンタープライズ案件を公表された意図ではなく確認済みの利用実績で評価することだ。

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