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ビットコイン(BTC)を積み増すStrategy(MSTR)、1株当たり指標が年初来3.7%低下

Strategy(MSTR)の1株当たりビットコイン指標は、保有量が848,517BTCに増えた2026年も年初来3.7%低下した。BPSとmNAVの定義の違い、希薄化後株式数の増加を解説する。

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2026年11月2日, 23:37 JST1分で読めます
AI要約AI
  • Strategyの総ビットコイン保有量は10月19日時点で848,517BTCとなった
  • 1株当たり指標BPSの変化率は10月19日時点でマイナス3.7%
  • 想定希薄化後株式数は344,897,000株から451,933,000株へ増加
  • MSTRは134.12ドルで推移し、サポート133.29ドルと抵抗142.71ドルが100/100
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1株当たりビットコイン、年初来3.7%低下

Strategy(MicroStrategy)(MSTR)は2026年に入ってからも買い増しを続けているが、普通株1株が表すコイン数は1月時点より減った。同社の公開台帳では、10月19日時点の総保有量は848,517BTCで、2025年末の672,500BTCから増加している。一方、想定希薄化後の株式数は同じ期間に344,897,000株から451,933,000株へ膨らんだ。同社がBPSとして追跡する1株当たりビットコイン (BTC)量の変化率は、10月19日時点で年初比マイナス3.7%となっている。総保有量と1株当たりの持ち分が逆方向に動いた形だ。

米証券取引委員会(SEC)に提出された第2四半期報告書の中で、同社は「BTC Yield」を1株当たりビットコイン量の期間間変化として定義し、BPSの名称で公表している。ただし同社自身、この指標は投資リターンでもコインから得られる利子でもないと明示している。BPSは総保有量を想定希薄化後株式数で割ったもので、単位はサトシ。1ビットコインは1億サトシに等しい。希薄化後の分母は既発行株にとどまらず、転換社債と転換優先株式の転換、ストックオプションの行使、譲渡制限付株式や業績連動株式の給付によって将来生じ得る株式まで計上される。つまり潜在株式が計算の段階から織り込まれている。ビットコインの価格は直近で7万7,965ドル近辺にあり、ビットコインの企業保有残高は拡大を続ける一方で、1株あたりの請求権は薄まり続けている。10月19日の数値が台帳に載る最新の日付付き読み取り値だ。

BPSとmNAVは何が違うのか

二つの指標の乖離は、第2四半期の同社自身の数字に表れている。同期中、保有量は11%増えた一方、BPSの伸びは5%にとどまった。Strategyは第2四半期に約2,470万株の普通株を発行した。転換社債元本の買戻しで想定希薄化後株式が約220万株減り、純増は約2,240万株となった。調達資金のすべてがコイン購入に回ったわけではない点も重要だ。同社の説明によれば、普通株発行の収入の一部はドル準備の積み増し、優先株式の配当、転換社債の利払いに充てられた。したがって発行規模だけを見ても、実際にいくらのコインを買えたかは分からない。台帳の最新読み取りは、Strategyがビットコイン購入を再開した局面に続くもので、コインを一度積み上げれば実質的に機関投資家並みのHODLとして機能する購買サイクルが続いている。

BPSは幅広い分母を使うとはいえ、普通株の価値そのものではない。同社の開示資料は、この指標が負債や優先株式といった上位の請求権を差し引かずに総保有量を株式数で割っていると述べ、会社資産については優先株主が普通株主より先に順位を持つと説明する。優先株式で資金調達した購入はBPSを押し上げながら、普通株主の残存的請求権を薄くする余地がある。この隙間を埋めるのがmNAVだ。同社の定義では、普通株の時価を、純ビットコイン (BTC)資産の1株当たりドル価値で割った比率とされる。ドル資産をビットコインと併せて計上し、負債と優先株主の請求権を控除する。1を上回れば時価が純資産価値を上回り、下回れば割安で取引されていることを意味する。ただし同社は、名称に反してmNAVは従来型の純資産価値指標ではないと付け加える。株式数の数え方も両指標で異なり、BPSは幅広い想定希薄化後株式数を取るのに対し、mNAVは転換条件を満たした証券のみを反映し、条件未達の転換証券の請求権は控除する。mNAVの定義は7月23日に改訂されており、同社は改訂前後の比率を直接比較できないとしている。

2つの100/100水準に挟まれるMSTR

ビットコイン市場で最大の企業クジラにとって、マイナス3.7%という読み取りは、希薄化の速度が積み増しを上回ったことを測る数字であり、今後の発行のたびに既存株主が何を犠牲にするかが問われる。COINOTAGのデータでは、MSTRは134.12ドルで、24時間で0.5%下落し、131.12〜136.18ドルのレンジ内で推移している。最も強い総合サポートは133.29ドルで、強度は100/100。上値の主力抵抗は142.71ドルで、こちらもCOINOTAGの総合スケールで100/100だ。日足では40.4のRSIと弱気のMACDシグナルが示す通り下落基調が読み取れ、ビットコインが7万8,000ドル近辺で推移する広い市場の中で、株価は二つの水準の間に張り付いている。提出書類が定義と株式数の仕組みを確定させる一方、希薄化後株式数が今後どの速度で増えるかを示す公的記録はまだなく、台帳の最新日付は10月19日のままだ。

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