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Tether、超過準備金を四半期で倍増、79億5,000万ドルに

Tetherの第3四半期証明報告が純営業利益15億ドルを示した。超過準備金は79億5,000万ドルへ倍増し、USDTの発行残高は約1,840億ドルで推移。米国債中心の利回り収益が利益を支える実態をBDOの報告書から整理する。

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2026年10月31日, 02:18 JST1分で読めます
AI要約AI
  • Tetherが第3四半期の超過準備金を79億5,000万ドルへ倍増、BDOが証明
  • Tetherの四半期純営業利益は15億ドル、2026年累計は45億ドルに到達
  • 米国債の直接・間接保有合計は1,324億ドルで最大の資産項目
  • USDT発行残高は約1,840億ドル、償還価値は約1,837億9,000万ドル
mexc.com

BDOの証明報告が示す四半期利益15億ドル

USDTの発行体であるTetherは、第3四半期の超過準備金を前期末の41億ドルから79億5,000万ドルへと倍増させた。同社が10月30日金曜日に公表した最新の証明報告で明らかになった。基準日は9月30日で、報告書は会計法人のBDOが作成し、発行体のステーブルコインUSDTを裏付ける準備資産の状況を検証している。それによると、四半期の純営業利益は15億ドルで、前の四半期と同水準。2026年の最初の9か月間の累計は45億ドルとなり、15億ドルが2四半期連続で続いたことになる。収入の柱は依然として米国債とレポ取引だ。報告書上の米国債残高には、直接保有する国債に加え、レポ取引を通じて構築したエクスポージャーも含まれる。超過準備金とは資産が負債を上回る余裕幅のことで、この四半期だけで約38億ドル拡大し、80億ドル目前まで迫った。総資産は1,914億5,000万ドルに達し、総負債は約1,835億ドル。うち約1,834億7,000万ドルが発行済みトークンに相当する。直接保有と間接保有の米国債を合計すると1,324億ドルとなり、資産構成の中で圧倒的に最大の項目だ。BDOは財務数値と準備構成の双方について意見を表明した。同報告はISAE 3000R基準に基づく証明で、特定時点の数値を検証するものであり通期の監査ではない。すべての保有資産はBloombergの9月30日終値で評価されている。

準備ポートフォリオの内訳を見ると、米国債が約1,228億4,000万ドルを占める。翌日物のレポ契約(期日に証券を買い戻す前提の短期売買)が約95億2,000万ドル、期間付きレポ契約が約71億8,000万ドルで、現金および現金同等物の合計は約1,395億8,000万ドルだ。現金同等の項目以外では、貴金属が約190億8,000万ドル、担保付き融資が約141億8,000万ドル、ビットコインが約83億7,000万ドル、その他投資が約60億ドル、上場株式が約41億8,000万ドル、社債が約6,400万ドルと一覧に並ぶ。いずれもBloombergの9月30日終値で評価され、この時点のビットコインは1枚83,621ドル、金は1オンス4,157ドルだった。この評価で換算すると、Tetherのビットコイン保有量は約10万枚になる。超過準備金は、トークン保有者と準備資産の不足分との間に挟まれる最初の損失吸収バッファであり、それを1四半期で倍増させたのが今回の報告で最も目を引く項目だ。負債側では、市況の変動にもかかわらずUSDTの発行残高は最初の3四半期を通じて約1,840億ドル近くで推移し、証明報告は発行済みトークンの償還価値を約1,837億9,000万ドルとしている。供給は第2四半期末の約1,846億ドルとほぼ同水準であり、トークン自体よりも守るべき緩衝資産の方が今年は速く膨らんでいることになる。純資産は年初の68億1,000万ドルから79億5,000万ドルへ上昇し、16億6,000万ドルの金融収益と5億1,900万ドルの純資本減少が反映された。前期比較数値は、8月13日の株主総会で承認された会計方針に基づいて再表示されている。なお証明報告の公表前日には、Tetherが暗号資産取引所Binanceのハッキング事件に関連する15億6,700万USDT超を凍結したことが判明している。攻撃者の資金に対して各機関が動いた中で、これは単一主体による最大の凍結額だ。

供給ではなく利回りが支える四半期

同社の説明と数値の間で最も幅が大きいのは成長に関する部分だ。CEOのPaolo Ardoinoは、市場や金融システムに圧力がかかる局面でも運営がUSDTを安定させていられる証拠だとこの結果を位置づけ、四半期15億ドルの利益と80億ドル近い超過準備金がその職能の堅固な土台になるとしている。数値が示すのは、収入がトークンの増発ではなく米国債とレポの利回りから生じているという点だ。供給は四半期の始まりとほぼ同じ水準で終えており、強気相場を待たなくても支払いが続く収益構造といえる。1,835億ドルのトークン負債に対して79億5,000万ドルの緩衝は、発行1ドルあたり約4.3セントに相当する。一方、この時点のスナップショットは両面を見せる。83億7,000万ドルのビットコイン保有は9月30日時点の83,621ドルで評価されているが、金曜日の時点でコインは7.7万ドル近辺で取引されており、この保有は今日の時価では目減りを計上する計算になる。

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