Bastion、OCCから条件付き国家信託認可を取得—USDCの保管対応でOCC決定1391号

BastionがOCCの条件付き承認を取得。国家信託認可でUSDCの保管・ウォレット・ホワイトラベル発行を網羅。OCC決定1391号に基づく。

(18:01 UTC)
1分で読めます
k7rq2fdm

OCC決定1391号の内容

ステーブルコインインフラ事業者のBastionが、ニューヨーク州認可の信託会社を国家レベルの信託銀行へ転換する件について、通貨監督庁(OCC)から条件付き承認を取得した。監督当局自身が公表した認可文書(決定1391号)が根拠だ。残る条件が満たされれば、再編後の新会社「Bastion Platforms National Trust Company」が、ドル連動型トークンの発行・保管・移転を単一の連邦監督下に一元化する。米ドル建てトークンの ステーブルコイン基盤が、受け入れられた銀行インフラやフィンテック業務の水準へ一段と近づく形だ。

OCCの決定1391号によれば、Bastionは2026年3月30日に転換申請を行い、ライセンス番号は27198、本店はニューヨーク市ボウリー216番地とされる。当局はあわせて、取締役1名に対する国籍要件の免除も承認した。承認された業務は、ステーブルコインの保管用ウォレット、保管顧客向けの法定通貨とUSDCの相互変換、さらに他の規制済みステーブルコイン発行体への支援で、第三者のブランド名義での発行(ホワイトラベル発行)も含まれる。企業は自前でフルスタックを構築せずにドルトークンプログラムを展開できる。Bastion自体はステーブルコインを発行しておらず、ソニーの銀行事業部門と提携。出資者にはAndreessen HorowitzやCoinbase Venturesが名を連ねる。

最高経営責任者(CEO)のNassim Eddequiouaq氏は、この承認について、ステーブルコインが新興技術から中核的な金融インフラへ成熟したことの認定であり、新たな信頼・ガバナンス・規制厳格性の基準が求められると述べた。同社は2025年2月にニューヨーク州信託認可を取得して以来、連邦監督を目指してきた。その過程で、American Express、Morgan Stanley、Ernst & Young、Optimに勤務経験のある取締役・顧問4名を追加した。認可の範囲と同じく限界も重要だ。OCCによれば、国家信託会社は預金の受け入れができず、FDIC保険を付保せず、営業開始前に連邦準備制度加盟銀行の株式を取得しなければならず、連邦準備制度の決済システムへの自動アクセスも持たない。当局は審査において、保管・移転・ステーブルコイン発行・発行体支援サービスは連邦銀行法上の信託会社業務として認められると結論付けた。

過熱する信託認可競争

Bastionが参入したのは、GENIUS法の下で急膨張した認可待ちの行列だ。Jonathan Gould通貨監督官は8月、OCCが約18カ月で新規銀行認可の申請を約40件受領し、そのうち23件がデジタル資産活動に絡むものだと説明した。これは直近4年間と比較して8倍の増加に当たる。Circleは2025年12月に条件付き承認を得た後、7月10日にCircle National Trustとして正式承認を確定させた。BitGo、Fidelity Digital Assets、Paxosも同年12月に条件付き承認を取得。Rippleは類似の認可について条件付き承認を保持し、Krakenの親会社Payward、インフラ事業者のZerohash、Jack Dorsey氏のBlockも独自に申請済みだ。

同社の資金繰りは、トークンセール用の SAFT ではなく株式ラウンドに基づく。BastionはCoinbase Venturesが主導し、ソニー、Samsungの投資子会社、Andreessen Horowitz、Hashedが参加した資金調達で1460万ドルを調達した。この顔ぶれは、アジアのテクノロジーグループが米国の規制済み保管市場にどこまで食い込んでいるかを示している。認可の急速なペースは政治的な批判も招いている。Elizabeth Warren上院議員は5月18日付のGould通貨監督官宛の書簡で、OCCはすでに暗号資産企業向けの国家レベル認可を少なくとも9件承認しており、一部の予定業務は信託会社の権限を超えていると主張した。同議員の言葉を借りれば、これらの企業は実質的に、銀行に伴う保障を回避しようとするデジタル通貨銀行だ。マクロ面の含意も積み重なる。Brookingsの研究者らは2026年6月時点でステーブルコイン市場を約2700億ドルと推計し、決済用途のドルトークンから アルゴリズム型ステーブルコイン の限界が明らかにされた後も成長が続く収益型DeFi商品のSavings Dai (sDAI) まで幅を広げている。国際決済銀(BIS)は8月、ドル連動型トークンの普及拡大がデジタルドル化を加速しうると警告した。銀行型認可と取引所型の場所を秤にかける保管顧客にとっては、私たちの Best Crypto Exchanges ガイドで比較検討している通り、連邦認可が選択肢の風景を塗り替えつつあり、ただし マージン取引 のような活動は信託認可の許容範囲外に留まる。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Bybitで現物・先物価格をライブで確認できる。

GENIUS法が時限を設定

この分野ではプレスリリースより条文がものを言う。2025年7月18日に成立したGENIUS法が枠組み法であり、OCCの2月の規則案が準備資産、償還、保管、リスク管理、発行体監督を網羅する運用細部を補完する。Gould通貨監督官は11月までの最終規則を予想している。決定1391号自体が拘束力のある基準を明示しており、Bastionの保管・移転・発行・発行体支援サービスは法的に有効な信託会社業務とされる。ただし承認は条件付きであって最終確定ではない。残るOCCの条件、連邦準備制度加盟銀行の株式取得義務、FDIC保険や連邦準備制度決済への自動アクセスがない点は、いずれも依然として適用される。読者は連邦認可を完全な銀行地位ではなく、監督下の出発点として捉えるべきだ。

COINOTAG News Desk

COINOTAG News Desk

COINOTAGの編集・調査デスクです。

News Deskの仕組み
AI生成

AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。