Block、Cash AppのAML不備で7億6,400万ドル引当
Block(XYZ)がCash AppのAML不備をめぐりDOJとの不起訴合意に向け7億6,400万ドルを計上。第3四半期粗利益は32億4,000万ドルで市場予想を上回った。ビットコイン粗利益は50%減の5,200万ドル。和解額は四半期純利益を超える規模となる。
AI要約AI
- Blockが11月3日の四半期報告でDOJ不起訴合意向け引当7億6,400万ドルを計上した
- 第3四半期粗利益は32億4,000万ドルでコンセンサス31億ドル前後を上回った
- Cash App粗利益は前年同期比27%増の20億7,000万ドル、Squareは14%増
- ビットコイン粗利益は50%減の5,200万ドル、収入は11%減の約18億ドル
DOJ和解に向け7億6,400万ドルを引当
決済企業Block(XYZ)は11月3日(火)に公表した四半期報告で、米司法省(DOJ)と結ぶ予定の不起訴合意に向けた引当として7億6,400万ドルを計上した。引当の対象は、銀行秘密法に違反して資金洗浄防止(AML)プログラムを有効に維持しなかったという疑惑である。粗額の金銭負担は約9億6,400万ドルで、過去の規制和解に対するクレジットを差し引くと純額は7億6,400万ドルとなり、同社は9月30日時点で全額を引当済みとしている。この引当額は、第3四半期の純利益5億6,600万ドルを上回る。決算自体は市場予想を上回った。粗利益は31億ドル前後のコンセンサスに対し32億4,000万ドル、1株純利益は市場が見込んだ1.03ドルに対し1.13ドルに達した。Cash Appの粗利益は前年同期比27%増の20億7,000万ドル、Squareは14%増の11億6,000万ドル。調整後営業利益は9億2,300万ドルとなり、経営陣は通期粗利益見通しを125億1,000万ドルから126億2,600万ドルへ引き上げ、調整後希薄化後1株利益のガイダンスも4.02ドルから4.15ドルへ上方修正した。報道時点で株価は14%超上昇し、86.98ドルをつけている。
空売り業者の告発に端を発した捜査
司法省の捜査は2023年3月にさかのぼる。Hindenburg Researchが、Cash Appは重複口座や不正口座で利用者数を水増ししており、脆弱な本人確認のため詐欺や資金洗浄の温床になっていると告発した。Blockはこの報告を不正確で誤解を招くものと反論した。米証券取引委員会(SEC)も独自の調査に着手したが、2026年3月に処分勧告なしで終了しており、残る法的リスクは司法省案件だ。州規制当局は先に動いた。2025年4月、ニューヨーク州金融サービス局は、疑わしい取引の警告件数が2018年の約1万8,000件から2020年までに16万9,000件超へ積み上がったと認定し、Blockに4,000万ドルの罰金を科した。2025年1月の複数州和解でさらに8,000万ドルが加わり、これらの支払いは司法省額に対する2億ドルのクレジットの一部を構成する。引当額の算定は短い期間で大きく動いた。6月末時点で同社は5億2,600万ドルを引当てており、その提出書類では司法省の評価は損失または潜在的負債の適切な尺度に関する自社の見解を反映していないとしていた。この文言は11月3日提出の10-Qには見られず、純額7億6,400万ドルが計上されている。最終条件は未署名で裁判所の承認が必要であり、提出書類は総費用が引当額を上回る可能性にも言及する。Blockは当局評価の根拠と手法自体にも異議を唱えている。
ビットコイン粗利益は半減し5,200万ドルに
好調な決算の中で、ビットコイン部門だけが相反した結果となった。ビットコイン関連の粗利益は前年同期の1億400万ドルから50%減の5,200万ドルに落ち込み、ビットコイン収入も11%減の約18億ドルとなった。同社の株主レターは、減少の主因がCash App内の一部ビットコイン取引の手数料を引き下げた自社の決定にあると説明する。平均ビットコイン価格の下落が取引量の増加を上回り、この部門の収益率は収入1ドル当たりの粗利益で前年同期の5.1セントから約2.9セントへ圧縮された。圧縮は意図的な選択だ。Blockはビットコインを投機商品ではなく決済基盤として機能させたい考えで、5月にはSquare加盟店約100万店へライトニング決済を自動で有効化し、2026年までビットコイン決済の手数料を免除、10月には保有ではなく支出を軸とした全国広告キャンペーンを始動した。ビットコインの価格がこの1年で約11万4,000ドルから7万ドルへ下落したことも、顧客向け販売の粗収入を重くした。それでもBlockは企業資産と顧客残高を合わせて28,355 BTCを保有しており、うち約9,000 BTCが法人資産にあたる。毎月のビットコイン粗利益の10%を購入に充てる方針も続けている。
銀行免許申請で問われるコンプライアンス履歴
押さえるべきは和解額の利益に占める相対的な規模だ。純額7億6,400万ドルの司法省引当は、第3四半期の純利益5億6,600万ドルの全額を超える。しかもこれが発生するのは、ビットコインの保管・信託サービスを手掛けるBuilders Bankの産業銀行免許申請をBlockが進めている最中である。銀行規制当局は免許審査でコンプライアンス履歴を重視するため、3年間の猶予期間は両刃の剣となる。合意条件を履行すれば有罪判決を回避できる一方、この構図は2023年にBinanceが43億ドルの負担で受け入れたのと同じ不起訴合意だ。ビットコイン部門の利益率圧縮は需要減退ではなく決済基盤への転換という戦略的コストであり、それでも通期ガイダンスは引き上げられた。
AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。

