用語集概念
オーダーブック(板)とは?
オーダーブックとは、取引所に出されている買い注文(ビッド)と売り注文(アスク)を価格ごとに一覧にしたもので、日本では「板」「板情報」と呼ばれます。取引所のマッチングエンジンは、この一覧をもとに売りと買いを突き合わせて取引を成立させます。
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オーダーブックの仕組みと見方
オーダーブックは、中央の価格を境に上下(または左右)に分かれています。
- 売り注文(アスク):この価格なら売ってもよい、という注文の一覧です。安い順に並び、一番安いものが「最良売り気配」です。
- 買い注文(ビッド):この価格なら買いたい、という注文の一覧です。高い順に並び、一番高いものが「最良買い気配」です。
- スプレッド:最良売り気配と最良買い気配の差です。差が小さいほど、すぐに売買しても不利な価格になりにくい市場と言えます。
- 板の厚さ(デプス):各価格帯にどれだけの数量の注文があるかです。注文が多く積み上がっている状態を「板が厚い」と言います。
板が厚い市場では大きな注文を出しても価格が動きにくく、板が薄い市場では少しの注文でも価格が大きく動きます。
指値注文と成行注文
| 注文の種類 | 板との関係 | 特徴 |
|---|---|---|
| 指値注文 | 板に並び、相手が来るのを待つ(流動性を提供する) | 価格を指定できるが、成立しないこともある |
| 成行注文 | 板に並んでいる注文をすぐに取る(流動性を消費する) | すぐ成立するが、板が薄いと想定より不利な価格になりやすい |
成行注文が板の複数の価格帯をまたいで約定し、想定より不利な価格になることをスリッページと呼びます。注文の種類は注文タイプも参照してください。板に指値注文を出して流動性を供給する事業者はマーケットメイカーと呼ばれます。
オーダーブック型とAMM型の違い
中央集権型の取引所の多くはオーダーブック型です。一方、多くのDEXは、注文の突き合わせではなく、流動性プールの資産の比率で価格を決めるAMM(自動マーケットメイカー)を使っています。
| 項目 | オーダーブック型 | AMM型 |
|---|---|---|
| 価格の決まり方 | 買い手と売り手の注文の突き合わせ | プール内の資産の比率 |
| 流動性の提供者 | 指値注文を出すトレーダー・マーケットメイカー | プールに資産を預ける流動性提供者 |
| 板の表示 | あり | 通常はなし |
オンチェーンでオーダーブックを運用するDEXもあります。
よくある質問
オーダーブックとは簡単に言うと何ですか?
取引所に出されている買い注文と売り注文を、価格ごとに並べた一覧です。日本では「板」と呼ばれます。
板が厚い・薄いとはどういう意味ですか?
各価格帯に並んでいる注文の量が多いことを「板が厚い」、少ないことを「板が薄い」と言います。板が薄いと、少しの注文でも価格が大きく動きやすくなります。
スプレッドとは何ですか?
最も安い売り注文と最も高い買い注文の価格差です。スプレッドが狭いほど、すぐに売買しても価格面で不利になりにくくなります。
板の注文はすべて本物ですか?
注文は取引が成立する前に取り消せるため、見えている注文がそのまま約定するとは限りません。板の情報は出来高や約定履歴と合わせて見るのが一般的です。

