J.P.モルガン、ビットコイン(BTC)の年間利回りを10%と予測、期間は10〜15年
J.P.モルガンの2027年版LTCMAはビットコインの年間利回りを10〜15年で10%と予測。変動率55%、モデルポートフォリオ対象外、起点は7万7,331ドルという詳細を解説する。
AI要約AI
- J.P.モルガンが10月19日公表の2027年版LTCMAでビットコインの年間利回りを10%と予測
- 予測期間は10〜15年で、31版目の年次報告に約200資産クラスと並んで初掲載
- 私募株式9.8%、米国リート8.2%、米小型株7.7%を上回る首位の期待リターン
- BlackRockは2024年12月、2%配分でポートフォリオリスクの5%を占めると計算
ビットコイン、J.P.モルガンの長期見通しに登場
J.P.モルガン・アセットマネジメントは長期資本市場見通しに初めて
ビットコイン (BTC)を組み入れ、10〜15年の期間で年間平均利回りを10%と予測した。数字は10月19日(月曜日)公表の2027年版長期資本市場仮説(LTCMA)に載っており、年間報告としては31版目、約200の資産クラスの10〜15年リターンを見積もる文章だ。機関投資家はLTCMAを長期の資産配分の基準として使うため、同報告に予測が載ったことは、31年間にわたり仮想通貨の見積もりを載せてこなかった枠組みの中で、ビットコインが株式、社債、不動産、オルタナティブと並んで扱われるようになったことを意味する。文中のリターンはすべて同じ10〜15年の期間にそろえられており、資産間の比較は同一条件で行われている。10%という数字は、報告書に並ぶ全資産クラスの中で最も高い期待リターンだ。以下は私募株式の9.8%、米国リートの8.2%、米小型株の7.7%が続き、金の見積もり5.5%を4.5ポイント上回る。J.P.モルガンは米大型株の予測を0.8ポイント引き上げて7.5%としたが、それでもビットコインの価格見通しは主力の株式数字を2.5ポイント上回る。見積もりは先週の終値が7万7,331ドル、下落率5.8%となった直後の市場を対象としており、10年規模の予測は直近高値ではなくその下の水準に置かれている。
年間変動率55%、モデルポートフォリオは対象外
リターンの見積もりには、それに見合う規模のリスク見積もりが伴う。J.P.モルガンはビットコインの年換算変動率を55%、米大型株を18%と予測し、いずれも過去の実績値とおおむね一致すると付記している。報告書自身の計算では、現金に対する期待超過リターンを変動率で割った値はビットコインと株式のどちらも0.32であり、同行はリスク調整後でこの資産が勝つと主張しているわけではない。表面的なリターンの高さは、荒い値動きへの対価なのだ。口座価値の大きな変動に耐えられない投資家には、最終的なリターンが優れていても捉えにくい。そのため利益は、フルサイクルをHODLする覚悟のある層に主に帰属することになる。論拠の中心は供給にある。ハービングのスケジュールでブロック報酬が減り、マイニングの産出量が減るにつれ新規発行は時間とともに縮む一方、世界のマネーサプライは上方向に推移する。報告書はこの構図を長期的な価値上昇の根拠として扱う。J.P.モルガンは
ビットコイン (BTC)を投機的資産、金融緩和に対するヘッジと分類し、中央銀行がマネーサプライを拡大する局面で下支えされやすい資産としている。文書はこの資産がインフレヘッジとして実証済みだとは述べず、厳格に上限が固定された拡張不能な供給が長期に購買力を保全しうる、という主張にとどめる。同行は予測を出しながら、モデルポートフォリオの配分からビットコインを明示的に外しており、具体的なウェイトの推奨もない。他の大手機関のサイジング検討は、そのウェイトがいかに小さく保たれるかを示す。BlackRockは2024年12月、株6割・債券4割のポートフォリオ内でビットコインを2%配分するとリスク全体の5%を占め、4%配分では14%に達すると計算した。モルガン・スタンレーは2025年末、最も攻撃的なポートフォリオであってもこの資産を4%で上限設定した。多くの投資家にとって妥当なウェイトは5%未満、変動がつらい場合にはその下限側に置くのが筋だ。現在のエクスポージャーはETF経由か直接保管が一般的で、直近の水準はビットコインのテクニカル分析で確認できる。
7万7,331ドルを起点とする10%の経路
この数字は、どこから測り始めているかという点でも重要だ。ビットコインの実現4年複利年率は43.9%に達しており、同行の10%は勢いの延長ではなく成熟期の仮定と言える。それでも全資産クラスの中で首位という扱いは変わらない。予測を出しながらモデルポートフォリオの枠を与えない姿勢は、同行の立場を一貫させている。ビットコインを数値化するが、配分は決めない。執行は他の大手運用会社が公表した5%未満のウェイトに委ねられる。報告書の発行主体はJPMの銘柄で取引されている。市場の値付けと照らすと、この予測は前述の週次終値7万7,331ドル、すなわちピークではなく下落局面の中にある水準を起点に複利計算されることになる。予測期間は2036年を超え、目先のチャートをはるかに飛び越える。だからこそ短期的には表面的な数字よりも、ポートフォリオ・ウェイトを巡る議論のほうが重みを持つ。当サイトの
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