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XRPバリデータはLendingProtocolV1_1を80%の投票枠で承認するか

XRP Ledger(XRPL)でLendingProtocolV1_1のバリデータ投票が始まった。閉鎖型ボールトと現金主義の利息計上を提案し、80%以上の支持を2週間維持する必要がある。

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2026年10月2日, 07:31 JST1分で読めます
gate.com

LendingProtocolV1_1がバリデータ投票へ

XRP Ledger(XRPL)上の貸し出しは、閉鎖型のボールトで運用すべきか、それとも現状の開放型のままにすべきか。この問いが今週、XRPの決済を担うレイヤー1ブロックチェーンであるXRPLのバリデータの前に正式に置かれた。LendingProtocolV1_1 Amendmentの投票が開始されたのである。提案の骨子は、閉鎖型ボールトと現金主義(キャッシュベース)の利息計上の導入で、ボールトへの入金の受け方と収益の報告方法が変わる。XRPの価格に直接影響するものではなく、争点はレジャー自体の貸し出し基盤にある。賛成多数となれば、貸し出し市場が存在する前に、その規律がレジャーそのものに書き込まれることになる。

提案された仕組みでは、ボールトは「申込」「運用」「償還」の3段階を経る。資産が入れるのは申込期間だけ、運用期間にはローンブローカーが貸し出しを組成し、出金は償還期間に限られる。各段階で行える行為が分かれるため、入金のタイミング、貸付組成、退出が重ならなくなる。既存の開放型ボールトでは参加者はいつでも出入りでき、この自由度が損益の配分を参加者間で移動させる要因になってきた。閉鎖型はメンバーを固定する。受付窓口が閉まれば追加のシェアは発行されず、運用と償還の期間を通じて後発の参加は締め出される。収益も、流動的に入れ替わるプールではなく、固定された参加者間で分配される。

改正の記録によれば、LendingProtocolV1_1は先行する2つの改正、LendingProtocolとSingleAssetVaultの延長線上にある。有効化されれば、新規のローンブローカーの作成も閉鎖型ボールトに限定され、新たな貸し出し活動が更新後の構造に紐付けられる。RippleXは9月30日の投稿で、提案がバリデータ投票に付されたことを確認する告知を行い、LendingProtocolとSingleAssetVaultはこの改正が発動するまで先に進めないと注意を促した。

数字が変わるのは会計の部分だ。現行設計では、ボールトは貸付組成の時点で予定利息を計上し、借り手がまだ支払っていない利息も含まれる。LendingProtocolV1_1はこれを現金主義に切り替える。利息は借り手が実際に支払ったときにのみ収益となり、ボールトのAssetsTotalは将来の見込み利息ではなく、受領済みの利息を反映することになる。計上の基準は「予定の日付」から「現金が届いた時点」へ移る。

3つのAmendmentが目指す全体像は、3層構造の貸し出しシステムだ。LendingProtocolがローンブローカーの機能を担い、組成、返済、デフォルト処理をカバーする。SingleAssetVaultはプールされた資産を供給する。LendingProtocolV1_1はその上に、閉鎖型ボールトと改訂版の利息会計を重ねる構成である。

貸し出されるローンは固定期間かつ無担保だ。オンチェーンでの担保管理や清算処理の自動化は存在せず、ブローカーがファーストロス資本を拠出し、未回収の一部を吸収できるのみである。だからこそ今回の投票は、借り手の需要を証明するものでも、保証されたAPYでも、稼働中の貸し出し市場でもなく、あくまでインフラの判断だ。XRPL基盤のその他の開発の進進捗も、採用の実績を示すものではない。

承認の条件はXRPLのAmendmentルールに従う。信頼済みバリデータの80%超の支持を2週間維持することで、この水準を下回れば待機期間は最初からやり直しとなる。バリデータは各フラグレッジャー(通常は約15分ごと)で状態を確認し、256レジャーごとに多数決の集計が行われる。執筆時点で、このAmendmentの支持率は公表されておらず、発動日やローンチの時期を示す資料もない。ソフトウェア上の依存も残る。Amendmentコードを持たない旧版のxrpldは「Amendment blocked」状態になり得て、アップグレードしない限り、帳簿の検証、合意形成への参加、トランザクション処理、今後のAmendmentへの投票がすべてできなくなる。貸し出しがメインネットで始動するには、3つのAmendmentすべての承認が前提となる。

80%基準と未決着の争点

結着をつけるのは投票の記録だが、現時点でそれは空白のままだ。提案文書と依存関係は公開されているものの、リアルタイムの支持率、投票参加状況、ローンチ日付はいずれも示されていない。現時点で確定しているのは、80%の基準を2週間維持するという条件付きで、問いがバリデータの前に正式に置かれたという事実のみだ。支持が保たれれば、現金主義の会計と閉鎖型ボールトが、レジャー上のXRP貸し出しの既定路線になる。支持が下回れば、2週間の時計が最初から巻き直る。その記録が埋まるまで、レジャーの貸し出しの将来を閉鎖型・現金支払いにするか、柔軟性を残すかという問いは、開いたまま据え置かれる。

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