Zcash(ZEC)のロビー団体PGPZ、米LDAに登録、75万ドルの助成金が後押し
Zcashのロビー団体PGPZが米国のロビー開示制度(LDA)に登録した。狙いはデジタル資産市場Clarity法と税制法案2件。Zcash Community Grantsが承認した第1年度75万ドルが原資で、10月1日に活動を開始。四半期ごとの費用報告も義務付けられる。
PGPZがワシントンに足場を築く
書類が先に動いた。Zcash(ZEC)エコシステムの専属ロビー団体であるPretty Good Policy for Zcash(PGPZ)は、米国のロビー活動開示制度への登録手続きを完了し、10月1日(木)から活動を開始した。その事実自体が、暗号資産業界の変化を雄弁に物語る。LDA登録申請書は、元暗号資産政策担当官のDivij Pandya氏を唯一の登記ロビイストとして記載しており、狙いを示した短期の議題も明確だ。デジタル資産市場Clarity法に加え、法案名を明記しないまま2件のデジタル資産税制改革案を挙げている。この登録は、連邦政府の担当者に働きかける団体に「誰の代理か」「誰が働きかけるか」「どの論点か」の開示を義務付ける1995年の連邦ロビー開示法(Lobbying Disclosure Act)における最初の手続きであり、活動が始まれば四半期ごとの費用報告が続く。資金の出所も明らかだ。Zcashコミュニティフォーラムに公開された申請書によれば、Zcash Community Grantsプログラムが8月、PGPZへの第1年度75万ドルの助成金を承認した。この予算はロビー費用、政策調査、議会への働きかけ、対外的な政策発信に充てられる。Electric Coin Co.やZcash開発財団の常設予算から出たものではなく、コミュニティ提案の投票を経ており、Zcashのステークホルダー自身がワシントンでの代表活動の費用を承認したことになる。タイミングも重要だ。Zcashの価格は直近数か月で市場の中心に戻りつつあり、当メディアのライブ監視では過去24時間で3.2%の上昇となっている。プライバシーネットワークには歴史的に、規制の行方を決める首都で資金に裏付けられた声が存在しなかった。今日時点で、Zcashには初年度予算75万ドルを伴う声が初めて備わった。その支出が四半期ごとに開示されれば、プライバシー部門がどれほど強く働きかけているかを外部から継続測定できる。プライバシー資産について市場がこれまで持っていなかったデータ系列である。
PGPCからZcash専用ロビーへ
PGPZは突然生まれた存在ではない。同団体は今年6月、Electric Coin Co.が2022年に立ち上げた政策活動Pretty Good Policy for Crypto(PGPC)の独立した後継として設立された。PGPCはワシントンで政策ラウンドテーブルを開催し、議員向けの議会ブリーフィングでは暗号資産技術の仕組みそのものを丁寧に説明してきた。Zcash専用組織への分離は、業界全体への働きかけから単一プロジェクトに絞った任務への戦略転換であり、Zcashエコシステムへの焦点化は登録書類自体にも反映されている。共同創業者で、Zcash開発財団であるZODLの政策・規制責任者を務めるPaul Brigner氏はX上で、Zcashが「厳密で、組織的で、信頼できる」政策参加を確保することを使命だと述べ、議員たちが今まさに、プライバシーのあるデジタルキャッシュが存在できるか、合法的に使えるか、公共の利益に資するかを決めつつあると付け加えた。この位置づけは、国家発行の決済手段でありプライバシーとの両立をめぐる論点がZcashのシールドトランザクションと重なる中央銀行デジタル通貨をめぐる議論と正面から交わるものだ。なおシールドトランザクションは、Zcash Ceremonyとして知られる信頼された暗号セットアップに基づいている。2023年に提出されたClarity法は、エコシステムが将来を託す法案だ。SECとCFTCのデジタル資産に対する管轄境界を明確に引き、暗号資産と伝統的金融の間を移動する参加者向けに、コンプライアンス指針を伴う登録枠組みを設ける。申請書に載る2件の税制案は名称が非公開だが、ワシントンで出回る草案は1万ドル未満の年間報告免除やDeFi向けの所得認識基準に触れており、暗号資産取引所利用者にもプライバシーコイン保有者にも準拠コストを左右する条項だ。プロトコル開発は別の時計で進む。Tachyon拡張レイヤーと25秒のブロック目標を載せたNU7アップグレードは11月のメインネット導入が見込まれ、NU7のテストネット有効化は10月6日(火)に予定されている。直近数か月でZcashを市場の焦点に押し戻した一翼を担ったETFの資金流はその後冷却しており、GrayscaleのZcashファンドは初の週次資金流出として9,360万ドルを記録した。
重荷を背負うClarity法
周辺の報道ではなく一次資料そのものを読む限り、今回の登録は意図的に絞り込まれている。クライアント1社、登記ロビイスト1名、法案3件、そしてロビー活動が続く限りPGPZとPandya氏を縛る四半期報告義務。最も多くの仕事をするのは筆頭に挙げられたClarity法そのものだ。同法は法案であり成立した法律ではないが、SECとCFTCのどちらに管轄権があるかを定める線は、プライバシーネットワークがどの規制機関に、ひいてはどのルールブックに従うかを決める。仮に議会で停滞すれば、2件の税制案がPGPZの代替手段となる。そのいずれかがプライバシー利用者を守る内容になれば、75万ドルの助成金は、Zcashがこれまで持ち得なかった席を買い取ったことになる。
一次情報源
- LDA登録申請書 · lda.gov
AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。

