イーサリアム1,800ドル割れ、Bitmineが90億ドル含み損下で3億ドル優先株発行へ

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Ethereumニュース

東証スタンダード上場のクオンタムソリューションズは6月4日、グループ保有のイーサリアムを一部売却する方針を取締役会で決議したと発表した。香港子会社GPTパルススタジオが保有する6,668.8ETHのうち、最大1,875ETHを6月4日から10月30日にかけて売却する計画だ。売却資金はAIインフラストラクチャ事業の推進に充てられ、データセンター契約の保証金、GPUサーバー導入費用、ネットワーク設備および関連インフラ費用、運転資金等に配分される見通し。平均取得単価は3,595.02ドル(約57万4,958円)とされ、現行水準での売却は実現損計上となる公算が大きい。同社は5月公表の上場維持基準適合計画でAIDC事業を中長期成長戦略に位置付けており、暗号資産保有から実物事業への資本シフトが鮮明となった。

世界最大のETHトレジャリー企業Bitmine Immersion Technologiesは、保有資産に約90億ドル規模の未実現損失を抱えていることが明らかになった。同社はトム・リー会長の指揮下で総供給量の約4.49%に相当する541万6,901ETHを蓄積したが、ETH価格が2月下旬以来の安値となる1,800ドル割れまで下落したことで含み損が急拡大した。6月1日開示の直近1週間の取得量は2万6,497ETHにとどまり、前週の11万1,942ETHから購入ペースは大幅に鈍化している。リー会長は「価格はイーサリアムのファンダメンタルズの強さを反映していない」と発言し、暗号資産の「春の初期段階」との認識を維持する一方、財務体力に対する市場の警戒感は急速に高まっている。

Bitmineは6月3日、米SECに目論見書補足(Form 424B5)を提出し、年利9.50%のシリーズA永続型優先株300万株を新規発行する計画を申請した。1株表示額100ドル、調達総額は約3億ドル規模で、NYSE上場予定のティッカーは「BMNP」を予定する。配当は毎週後払いで累積し、未払い分には複利が適用、利率は当初9.55%から最大15%まで上昇する設計だ。早期償還条件は発行18ヶ月以内が表示価格の110%、3年以内が105%、3年超が100%。同社は配当原資にETHステーキング収益とオプション戦略収入を充てる方針で、保有ETHの約87%にあたる471万8,677ETHをステーキングに振り向け、年換算約2.76億ドルの収益を見込んでいる。共同主幹事はMoelis & CompanyとCantor Fitzgeraldが務める。

英スタンダードチャータード銀行のデジタル資産調査グローバル責任者ジェフリー・ケンドリック氏は、イーサリアムがビットコインを上回る局面の始まりとなる可能性を指摘した。同氏はストラテジー社による5月最終週の32BTC売却を契機に挙げ、BTC下落日にETH-BTCレシオが2024年以降わずか23回しか観測されていない大幅上昇を記録したと分析。同レシオは現行の約0.028から年末までに0.040へ上昇すると予想する。ETHはステーキングで約3%の利回りを生むためDeFi財務企業は保有資産を「決して売る必要がない」とし、現状をドットコムバブル後のAmazonになぞらえた。ステーブルコイン、RWA、DeFiでの役割拡大を理由に、2026年末4,000ドル、2030年末4万ドルの長期目標を維持している。

ETHは現物市場で14週ぶり安値となる1,814ドルまで下落し、心理的節目の1,800ドルを巡る攻防が激化している。日足ベースのRSIは2月6日以来の低水準である25まで低下し、強い売り圧力と過売り状態を同時に示唆した。Coinbaseプレミアム指数は2月以降の最低水準を記録し、米国スポット需要の構造的な弱さが浮き彫りとなっている。現物ETFからの資金流出は16営業日連続に達し、機関投資家センチメントの悪化が鮮明だ。アナリストは1,800ドル割れが1,600ドル方面への下落を招くと警告する一方、過売り水準からの技術的反発余地も同時に指摘されており、短期的にはこの価格帯での攻防が方向性を決定づける展開となる。

予測市場プラットフォームでは、ETHが3,000ドルへ反発する前に1,500ドルまで下落する確率が71%と織り込まれており、5月中旬以降で約25ポイント上昇した。背景には、イーサリアム財団の主要開発者の離脱、著名サポーターによる保有売却、ETF資金流出の継続といった逆風が重なる。テクニカル面でも2025年8月の過去最高値4,954ドルから続く安値切り下げのトレンドが維持されている。チャート上では1,700ドル付近が最終防衛線とされ、これを割り込んだ場合1,400ドル~1,500ドルのサポートクラスターまで明確な支持帯が存在しないとの指摘も多く、弱気相場シナリオへの傾斜が市場参加者の間で広がりつつある。

ETHは1,788.63ドルで取引され、24時間で4.13%下落、時価総額は約2,153億ドルを維持している。RSI19.03は極端な過売り圏を示し、短期的なテクニカル反発の余地を残すものの、MACDは弱気シグナルを継続し下降トレンドを裏付ける。最初のサポートは1,769.62ドル、これを失えば1,717.28ドル、さらに1,513.92ドルが視野に入る。レジスタンスは1,802.51ドル、1,878.12ドル、2,002.87ドルに位置し、1,800ドル台奪還と日足での維持が反転の最低条件となる。循環供給量の約4.5%をBitmine単独で保有する構造下、強気シナリオ成立には機関投資家による明確な買い戻しと2,000ドル超での終値定着が不可欠だ。1,700ドル割れは強気論を無効化する。

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Akiko Watanabe

COINOTAG yazarı

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