日本のDCIO、10月1日に始動へ——DCJPY預金トークン基盤の本格展開へ40社超が参加
日本のDCIOが10月1日に本格始動。40社超が参加し、DCJPY預金トークンと標準化を推進する。
DCIO、10月1日から本格始動
日本の預金トークン化の取り組みが、有志の勉強会から常設組織へと姿を変えようとしている。一般社団法人デジタル通貨イノベーション機構(DCIO)は10月1日から本格的な活動を開始する。DCIO自身が9月25日に都内で開いた発表会でこの日程を確認した。DCIOは2020年に設立されたデジタル通貨フォーラムを改組した後継組織であり、今年7月1日付で正式に法人化された。同機構の前提にあるのは、日本のデジタル通貨と決済インフラが実証段階を終え、制度設計・市場開発・当局との継続的な調整を担う恒久的な枠組みが求められる段階に入った、という認識だ。技術的な中核は預金トークンである。銀行預金をブロックチェーンや分散型台帳上に記録し、デジタルトークンとして発行する仕組みで、決済条件をプログラマブルに設定し、商取引に連動した支払いを自動化できる。レイヤー3ネットワークからプルーフ・オブ・キャパシティのような代替コンセンサス方式まで、分散型台帳の設計は幅広い選択肢を含むが、DCIOのアプローチはあくまで規制された銀行の枠内に留まるのが特徴だ。組織運営は財務省や日銀出身の重鎮が主導する。代表理事は元財務事務次官で弁護士の勝栄二郎氏、副理事には元日銀決済機構局長の山岡浩巳氏が就いた。さらに元日銀総裁の黒田東彦氏がエグゼクティブアドバイザーに就任する。取締役にはSBI新生銀行、GMOあおぞらネット銀行、みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行、MUFG銀行、ゆうちょ銀行の幹部が名を連ね、地方銀行やITインフラ事業者の追加も予定されている。会員募集は9月に始まり、9月25日時点で40社を超える金融機関・企業が参加を決めたか、参加を検討している。正式な会員リストは10月以降に公表される見込みだ。
3つの分科会と政策の追い風
実務面では、DCIOは3つの分科会を軸に活動する。複数行間の決済を検討する銀行分科会、プラットフォーム横断の標準化を扱う技術分科会、商流・物流と決済インフラを結ぶユースケースを開発する利用者分科会の3層構造だ。事務局長を務めるのはDCPの葉山陽輔氏。DCPは7月にDecurret Holdingsが子会社のDecurret DCPを吸収し、社名を変更して発足した、DCJPY預金トークンプラットフォームの運営企業だ。都内の発表会で勝氏は、発足の背景を3つの圧力として説明した。デジタル資産が実証段階から実装段階へ移行したこと、産業界と政府が統一的な調整拠点を必要としていること、そして欧州では銀行・中央銀行・業界が主導するコンソーシアム型の標準化がすでに進行していることである。政治面でも追い風が吹いている。自民党内にはプロジェクトチームが設置され、「オンチェーンファイナンスの推進」は高市政権の経済財政運営の基本方針に明記された。DCIOが強調するのは、預金トークンとステーブルコインの違いだ。どちらもブロックチェーンを利用するが、主催者側は次のように主張する。銀行には蓄積された反マネーロンダリング(AML)や顧客確認(KYC)のノウハウがある。預金トークンは融資や証券投資を通じて銀行が果たしてきた信用仲介機能を維持する。そして大口の法人決済を取引上限なしで処理できる。いわば、SAFTのような許可制のない配布型モデルとは対照的な、管理された発行モデルである。同機構の掲げる目標は、商業・行政・金融を横断する共通ガイドと標準の整備、公私アクター間のプラットフォーム相互運用性の確保、そして日本を代表してのグローバル標準化への参入だ。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Gateで現物・先物価格をライブで確認できる。
標準化競争に日章旗が立った
9月25日の発表文書(一次資料)を当誌が精読した限り、日本がこのタイミングでコンソーシアム型モデルを制度化する理由は明確だ。預金トークンは利回りや投機ではなくコンプライアンスで競争する商品であり、パブリック市場におけるクジラ主導の投機とは違う。その価値提案は「AML対応済み」「上限なしの法人決済」に集約されるからだ。自民党の後押しとDCJPYという実動プラットフォームを得た今、成否を分けるのは10月以降に判明する会員リストと、約束どおり地方銀行が理事会に加わるかどうかである。

AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。


