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三井住友フィナンシャルグループ、SBI系円ステーブルコイン合弁に出資へ 出資比率は約5%

三井住友フィナンシャルグループがSBI Startale Marketingに約5%の出資を検討。円ステーブルコインJPYSCを約2,400万人の個人顧客基盤を通じた資産運用と決済に展開する。

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2026年10月30日, 09:39 JST1分で読めます
AI要約AI
  • 三井住友FGがSBI Startale Marketingへ約5%の出資を検討、10月30日の報道で判明
  • 三井住友銀行は約2,400万人の個人顧客基盤でJPYSCの普及を担う
  • JPYSCの発行残高は10月30日時点で約208億円、2026年6月24日に発行開始
  • 三大メガバンクの共同発行計画は2026年6月10日発表、2027年3月までに実取引を目指す
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三井住友FG、SBIのJPYSC合弁を支援

三井住友フィナンシャルグループが、SBIホールディングスとシンガポールのWeb3企業Startale Groupが設立した合弁会社SBI Startale Marketingに出資する方向で、出資比率は約5%に達する見通しだ。三井住友とSBIの間で新たな資本・業務提携が結ばれることを受けた動きで、目的は円ステーブルコインJPYSCを資産運用や決済に活用できる金融サービスを構築することにある。三井住友が持ち込むのはdistribution、つまり営業基盤だ。すでに約2,400万人の個人顧客を抱える三井住友銀行は、この顧客基盤を通じてJPYSCを日常の金融サービスに浸透させたい考えで、合弁側も出資参加が流通量と利用範囲の双方を広げると見ている。JPYSCの仕組みを確認すると、信託型だ。SBI新生信託銀行が資金決済法上の第三号型電子決済手段として発行し、裏付け資金は免許を持つ信託銀行が保管する。流通はSBI VCトレードが担う。銀行規模の展開にはこの信託の枠組みが重要で、顧客資金が規制下の機関内に置かれ、日本の銀行が商品化できる法的な地位が付与される。JPYSCは2026年6月24日に発行が始まり、10月30日時点の発行残高は約208億円。ドルステーブルコインの発行体と比べればまだ小規模だが、規制対応の円トークンとしては大きい部類に入る。提携は2022年以降に両グループが築いてきたリテール関係の延長線上にあり、日本のメガバンクがステーブルコインの実証段階から実発行へ移ろうとしている時期と重なる。

三大メガバンクは別軸で並走

出資計画は三井住友のステーブルコイン戦略の一部にすぎない。三菱UFJ銀行、みずほ銀行とともに、三井住友銀行は信託型円ステーブルコインを共同発行する三大メガバンク計画に参加している。計画は2026年6月10日に発表され、2027年3月までの現在の年度内に実取引を開始する目標を掲げる。7月17日から23日まで実証実験が行われ、三菱UFJ信託銀行が受託者を務め、三菱商事の国内拠点と海外拠点の間の送金・決済を模擬した。結果は10月16日に公開され、共同発行モデルの実現可能性が確認された。日経の報道はこの共同発行コインを貿易決済の手段として位置づけている。三井住友銀行とSBI VCトレードは2025年8月22日に基本合意書を交わし、銀行が発行体、SBI VCトレードが電子決済等取引業者として国内ステーブルコインの流通を研究してきた。SBIとの関係はさらに古い。2022年6月の包括的資本業務提携を受け、翌月には第三者割当てを引き受けてSBIホールディングスの約10%を保有する株主になっている。2025年にはリテール資産運用向け助言会社Olive Consultingを共同設立した。SBIとStartaleは2025年8月22日に合弁を発表しており、株式の権利をオンチェーントークンとして表現し、スマートコントラクトによる24時間取引や少額単位の保有を可能にするトークン化株式・現実資産向けインフラの開発を進める。SBIは子会社経由で2026年3月26日にStartaleへ約5,000万ドルを出資した。StartaleはソニーグループとともにSoneiumブロックチェーンの共同開発にも関わっている。さらに木曜日、SBIは規制当局の承認を前提として、12月31日付でSBIクリアリング信託をSBI新生信託銀行が吸収合併すると開示した。JPYSC発行体に信託・保管の専門機能が集約される。

一つのグループ、二本の円ステーブルコイン軸

二つの軸は重複ではなく補完関係にある。JPYSCは今すぐ銀行商品に組み込める規制対応のリテール手段であり、三大メガバンクのコインは後の貿易決済を狙う。両社の発表はこの構造を説明するものの、出資金額や新サービスの開始時期には触れていない。商業銀行の存在価値は流通にあり、2,400万人の顧客を抱える三井住友銀行は、どちらの計画でも最大のリテール導線となる。課題は規模の差だ。JPYSCの発行残高208億円は、Circle Internet Groupなどの発行体が運用するドルステーブルコインの流通量と比べれば誤差の範囲であり、Web3の基盤だけでは埋まらない。採用が進むかどうかは、顧客が実際に使う商品を各社が出せるかどうかにかかっている。

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