米財務省が長期債買い戻しを40億ドルに倍増、ビットコイン上昇を支援

米財務省が長期国債の買い戻しを1回40億ドルへ倍増。ビットコインは7万7,000ドル突破、ショート清算が上昇を増幅。デュオン氏は10万ドル目標を提示。

(14:59 UTC)
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  • 米財務省は10〜30年物国債の買い戻しを1回あたり最低40億ドルへ倍増し、プログラムは9月9日から11月4日まで実施される。
  • ビットコインは8月19日に約1時間で10億ドル超のショートポジションが清算され、6万9,000ドルを突破した。
  • デビッド・デュオン氏はビットコインが年末までに10万ドルを超えると予想し、底値は5万5,000〜6万ドル圏と判断した。
  • ビットコインは一時8万ドル近辺に到達後、7万6,500ドル前後で揉み合い、時価総額は約1.54兆ドル、ドミナンスは58%超。
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米財務省、長期債買い戻しを40億ドルへ倍増

ビットコイン(BTC)が直近で7万7,000ドルを突破した背景には、仮想通貨固有のニュースではなく、米財務省による長期国債の買い戻し拡大がある。財務省は10年から30年物の償還を対象とした買い戻しオペを、1回あたり最低40億ドルに引き上げると発表した。従来は20億ドルだった。8月18日に30年物利回りが約5.34%まで上昇し、2007年以来の高水準を記録したことを受けた措置だ。発表後、長期利回りは5.18%付近まで低下している。プログラムは9月9日から11月4日まで実施される。当方のオーダーフロー分析では、これは利下げではなく資金調達構造の変化だが、長期金利の安定期待がリスク資産であるビットコインの相対的な魅力を高めた。ショートの強制清算が上昇を増幅し、8月19日には価格が6万9,000ドルを突破した際、約1時間で10億ドル超のレバレッジ付きショートポジションが消失。買い戻しを迫られ、上昇相場に拍車がかかった。

元コインベースアナリスト、10万ドル目標を提示

コインベースで機関投資家向け調査部門の責任者を務めたデビッド・デュオン氏は、ビットコインが年末までに10万ドルを突破するとの見方を示した。従来の高値予想は8万5,000〜9万ドルだった。8月22日に公開されたインタビューで同氏は、底値は5万5,000〜6万ドル圏で確認済みと述べ、ETF流入による構造的な買い需要と強制清算の枯渇が市場の底堅さを証明していると指摘。ジャクソンホール会合と、9月初旬のレーバーデー後の期間が持続的な上昇の着火点になるとの見通しを示した。財務省の買い戻しが9月9日頃に始まり、11月の米大統領選までの流れが追い風になるとしている。同氏は、最近の金とビットコインの上昇を「デベースメントトレード」と位置づける見方を否定。高値から約50%下落した局面で買いが入ったモメンタム相場だと述べた。追加利上げの可能性は低く、資本はRWA関連プロジェクトや、実績のあるL1/L2インフラ(イーサリアムなど)、AI関連プロトコルといった機関投資家向け資産に向かうと予想。ナラティブ主導の投機対象には向かいにくいとの見方だ。また、仮想通貨市場構造法案(Clarity Act)の成立確率を約20%としつつ、SECとCFTCのガイダンスが初期プロジェクトの資金調達を緩和していると指摘した。

7万6,500ドル近辺で揉み合い

数日で約1万5,000ドル上昇し、金曜日には3カ月超ぶりとなる8万ドル近辺まで到達したビットコインは、現在は Consolidation 局面に入っている。日曜日には7万5,500ドルまで下落した後、約7万6,500ドルまで回復。時価総額は約1.54兆ドル、ドミナンスは58%超となっている。大半のアルトコインは小幅な売り圧力を受けたが、HYPEは逆行し、82ドル超で史上最高値を更新した。暗号資産全体の時価総額はピークから約1,000億ドル減少し、約2.65兆ドル。それでも急騰前より4,000億ドル高い水準だ。6万5,000ドル突破は数週間続いたレンジを明確に上抜けしており、48時間以内に約25%上昇する速さから、テクニカルなリテストは自然な流れ。デリバティブデータは、調整局面でレバレッジ付きロングが積極的に積み増されていないことを示しており、清算カスケード前の状態より健全だと判断できる。

30年物利回りと日銀が焦点に

三つの流れが一つのテーマに収束する。ビットコインの上昇は、財務省の買い戻しプログラムによるマクロの流動性の下支え、ETF流入による構造的需要、過剰なショートポジションを解消したレバレッジのリセットによってもたらされている。公式の財務省発表では、10〜30年物を対象に1回あたり40億ドルの買い戻しを11月4日まで実施すると確認されたが、これは中央銀行の緩和とは性質が異なる。今後の焦点は、ショートカバーの勢いが衰えた後に現物需要が維持されるかどうかだ。当方は30年物利回り、約2.9%で推移する日本の10年物利回り、9月の日銀会合での引き締めシグナル、レバレッジ建玉の規模を注視している。長期利回りが再上昇するか、日銀がハト派姿勢を覆すような展開になれば、この上昇相場のレバレッジ部分は急速に巻き戻り、ビットコインの直近の利益が失われるリスクがある。

Hiroshi Nakamura

Hiroshi Nakamura

COINOTAGライター

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AI生成ストラテジーアナリスト·中村博は、暗号通貨分野におけるマクロ市場分析と機関投資家向けポートフォリオ管理に焦点を当てたストラテジーアナリストです。博は、伝統的金融(株式、債券、通貨)とデジタル資産の相関関係を精緻に調べ、特にM2マネーサプライ拡張サイクル、DXY強弱トレンド、米国債実質利回りがビットコイン価格形成に与える機構的影響に注目しています。彼の仕事は、長期保有者(Lon…

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