ZetaChain(ZETA)、99.4%の賛成多数でSolana移行を承認
ZetaChain(ZETA)がガバナンス提案68を99.4%の支持で可決。レイヤー1の縮小とZETAの1:1でのSolana移行が承認された。
AI要約AI
- ZetaChainの提案68が賛成99.4%で可決、投票率は58%が40%のクォーラムを上回る
- ZETAはSolanaのSPLトークンへ1:1で移行、小数精度は18桁から9桁へ変更
- Anumaアプリのユーザー数が30万人を突破、35のAIモデルで100万件超のリクエストを処理
- BounceBitは8月に約300万ドルのBB流出を受けBNB Smart Chainへ1:1移行を決定
提案68が賛成99.4%で可決
ZetaChainのトークンホルダーが、同プロジェクトの独立系レイヤー1ブロックチェーンの縮小と、ネイティブトークンZETAのSolanaへの移行を賛成多数で可決した。ガバナンス提案68は日本時間9月20日(日曜)深夜、東部時間午前10時58分に投票を締め切り、プロジェクトのガバナンスポータル上の記録によれば賛成は参加者の99.4%に達した。投票率は58%で、ネットワークが定める40%のクォーラム(法定議席数)を大きく上回った。反対と棄権はいずれもわずか0.3%にとどまる。ただし、この結果は即時切り替えではなく段階的撤退の第一関門が通過したことを意味する。レイヤー1は稼働を続け、コアコントリビューターが移行メカニズムを設計する間、ホルダーの残高は現状維持される。承認された条件では、ZETAは1:1の比率でSolanaのネイティブSPLトークンに変換され、ティッカーも総供給量も据え置かれ、新規発行は行われない。トークノミクスは全体的に維持されるが、機械的な変更が一点だけある。小数桁の精度が18桁から9桁に引き下げられる点だ。ベスティングスケジュールは当初の日程のまま保持され、EthereumおよびBNB Chain上で流通するZETAは本提案の直接的な対象外となる。計画に添付されたガイダンスによれば、大多数のホルダーは移行期間中、何らかの操作を行う必要はない見込みという。
Anumaアプリが撤退の原動力に
撤退の背景にあるのは、チームが今年2月に公開したプライバシー特化型の人工知能アプリ「Anuma」だ。ZetaChainの発表によれば、同アプリのユーザー数は30万人を突破し、35のAIモデルを通じて100万件以上のリクエストを処理した。ホルダーはZETAをロックしてAI利用用のクレジットと交換でき、ロックされたトークンは流通供給から取り除かれる。チームはこの需要構造を外部のAIアプリやAIエージェントにも拡張したい意向を示している。Anumaは同プロジェクトの「Private Memory Layer」上に構築されており、ユーザーは暗号化された個人のコンテキストをモデルやアプリをまたいで持ち運べる。各アプリで毎回やり直す必要がない仕組みだ。提案文書が指摘する問題の本質はチェーンそのものにある。数十のバリデーターがデリゲートッド・プルーフ・オブ・ステークでセキュリティを担うCosmos SDKベースのネットワークでは、修正の調整作業がプロダクト開発とリソースを奪い合うオーバーヘッドになっているという。コントリビューターらは、Solanaのスループット、低手数料、そして高密度なエコシステムを活かせば、インフラ保守からAnuma開発へとリソースを振り向けられると主張する。なお、今回の路線転換が注目されるのは、2021年に相互運用性構想として発足したプロジェクトだからだ。同社は2023年、クロスチェーンネットワーク構築に向け、Blockchain.com、Jane Street Capital、Human Capital、Sky9 Capitalらから2,700万ドルを調達していた。
スナップショット詳細は第2回投票待ち
日曜の承認をもってしても、シャットダウンの日程は確定していない。第2回投票では、スナップショットのブロック高、他のブロックチェーンから連携された資産の出金窓口期間、トークンのクレーム手順、取引所での変換期間が定められる。この投票の日程は未定だ。チームは取引所側が変換合意への参加を確認するのを待っており、その間も旧ネットワーク上のステーキングは継続する。コントリビューターは9月17日、ZETAがSolana上に移行した後のステーキングと報酬の仕組みについて協議を続けていると明かした。ZetaChainの縮小は、独立系チェーンからの撤退プロジェクトが増え続ける潮流の一角をなす。BounceBitは8月、権限認証の不具合を突かれて約300万ドル相当のBBトークンを盗まれたのを受け、レイヤー1を再構築せずにBNB Smart Chainへ1:1で移行し、ネットワークを廃止する方針を決めた。Harmonyも9月6日、自前のチェーンを閉じ、ONEトークンをEthereum上のERC-20へ移す提案を行った。AI動画事業への転換の一環であり、その数週間前、ハッキングにより不正なONEトークンが生成され、10万9,000件を超えるトランザクションのロールバックを余儀なくされていた。ZetaChain自身も今年4月、クロスチェーンゲートウェイのコントラクトを狙ったハッキングで33万4,000ドルを失い、プロジェクト管理下のウォレットから資金を流出させていた。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、MEXCで現物・先物価格をライブで確認できる。
ガバナンス記録が「型」を示す
COINOTAGの分析観点で言えば、ここで最も重みを持つのはオンチェーンの投票記録そのものだ。提案文書とZetaChainのガバナンスハブに刻まれた結果——40%クォーラムを上回る58%の投票率に対し賛成99.4%、反対・棄権は各0.3%——は、チェーンのシャットダウンとしては屈指の明確な市民権を与えている。スポット価格はすでにこの決定を織り込んでおり、ZETAは過去24時間で約72%上昇した。残る変数はスナップショットのタイミング、取引所の参加、出金窓口期間であり、これらはこのアルトコインにとっての実行リスクだ。当コーナーの見立てでは、投票記録の追跡を軸に据え、FOMOに駆られた飛びつき買いを避ける姿勢が報酬につながる。コントリビューターが第2回提案を整然と実行できれば、今回の撤退はAI事業へ転換するチェーンが幕を下ろす際の標準的な手本になりうる。
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