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ビットコイン(BTC)、8万5,000ドルの売り壁を突破し8万7,000ドルタッチ

Bitcoin (BTC)が8万5,000ドルの売り壁を突破し8万7,000ドルに到達。取引所残高は268万BTCで3年ぶり低水準だが、その後8万4,000ドル割れで反落し、ロスカットは5.7億ドル超。9万ドルが次の焦点。

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2026年10月3日, 22:52 JST1分で読めます更新
AI要約AI
  • Bitcoin (BTC)が10月2日に8万5,000ドルの売り壁を突破し一時8万7,000ドルに到達
  • 雇用統計発表後の反落でBTCは8万4,000ドルを割り込み3,000ドル超下落
  • 取引所残高は268万BTCとなり3年ぶりの低水準を記録
  • 過去24時間のロスカット額は5.7億ドル超、直近1時間だけで1.86億ドル
gate.com

8万5,000ドルの壁が崩れた

直近の上昇をことごとく阻んできた8万5,000ドルの売り壁が崩れた。Bitcoin (BTC)の価格は10月2日金曜の取引で8万7,000ドルを一時つけ、週末にかけてその水準近くで推移した。売り壁とは、同じ価格帯に売り注文が密度高く積み上がった状態を指す。買い手がこれを突破するには、そこに置かれた注文の総量をすべて吸い上げる必要があり、だからこそ抵抗として機能する。今回の板はまさにその通りに動いた。買い手は売り注文が立つ流動性プールである8万5,000ドルの棚に突き当たり、これを跳ね返されるのではなく消化しきった。板の分析データが示すメカニズムは明確だ。当該価格帯に積まれた注文の一部は押し上げる需要に対して約定し、残りは注文を出したトレーダー自身の手で引き下げられた。約定と取消の組み合わせが、粘り強く続いていた天井を「突破済みの空域」へ変えたのであり、日中高値を付けた後も現物価格が割られた水準の下に戻らなかったのはこのためだ。土曜の時点で現物は8万7,000ドル付近にあり、そこには売り注文の小規模な塊が新たに集まり始めている。新しい帯は8万5,000ドルの壁より薄く、上方向の道は前日より開けている。焦点は9万ドルのキリ番水準だ。売り手が8万5,000ドルを堅くしたのと同じ強度でそこに再び注文を積むのか、市場の上方にある注文の引き揚げが続くのか。集計データでは、時価総額合計469兆円(約3.1兆ドル)のうちBitcoin (BTC)の占める割合は約59.5%に達する。支配的資産のこの規模の動きは、BTC保有者だけでなく市場全体へ波及する。複数セッションにわたり、この価格帯への挑戦がその都度売り戻される様をトレーダーは注視してきたが、確認された記録はこうだ。度重なる下押しの要因だった水準は消え、その場所に8万7,000ドルの価格が刻まれている。

ブレイクアウトの背景には供給側の構造的な追い込みがある。2024年のハーフィングから2年が経ち、1ブロックあたりの新規発行量はプログラムされた最低水準にある。また当サイトが別途報じたBitcoin (BTC)の取引所残高に関する記事では、取引プラットフォーム上の残高が268万BTCまで減り、3年ぶりの低水準を記録したことを伝えている。強い需要の局面で売れるコインの在庫は減っている。薄まりゆく流通に対して壁を消化する需要は、膨らむ供給に対して消化する需要よりも、その後により堅い床を残しやすい。板の記録はもう一つの層を加える。8万5,000ドルの注文の一部は約定ではなく取消だったため、その価格で売るのを諦めた売り手はポジションから外れており、再構築にはより高い売値を付けざるを得ない。この非対称性は板にも表れており、8万7,000ドル付近に形成された塊は、置き換えられた旧壁より小さい。当サイトのBitcoin関連記事はこの価格帯での失敗の連鎖を追ってきたが、Killaによる年末までのレンジ想定(上限9万7,000ドル未満)に照らせば、今回の押し上げはそのレンジの下半分に位置し、上方向の最初の試金石は9万ドルのキリ番となる。別の見方として、Bitcoinのテクニカル分析ページは、割られた8万5,000ドルの棚を直近のサポートに、8万7,000ドルの塊を直近上値抵抗にプロットしている。市場全体ではBitcoin (BTC)のドミナンスは約59.5%で、アルトコイン全体の残りは40.5%だ。BTCが強含みを続ける局面では、資産群全体が引き上げられる傾向がある。ただし、この構図は帰結を保証しない。確立されたのは供給の絵柄だけだ。取引所のコインは減り、壁は消化され、上値には軽い再構築が置かれるだけだ。ブレイク前よりも、限界的な売り手の武器は少なくなっている。9万ドルの棚が8万5,000ドルのように厚く積まれれば次の一段は遅くなる。積まれなければ、抵抗の少ない経路は上を向く。

Bitcoin、9万ドルが射程に

ブレイクアウトにはマクロの追い風も重なった。ニューヨーク時間金曜午前の8万7,000ドル超えは、米労働統計局の報告が失業率の上昇を示した場面で起きた。非農業部門雇用者数は過去2か月分の下方修正の後、29,000件を追加した(BLS発表資料参照)。雇用統計の軟化は引き締め観測を後退させ、リスク資産に追い風となる環境を作った。そこにETF(上場投資信託)の安定した資金流入が下支えとして乗った。読み取り時点でBitcoinは24時間で約2%、週間で2%超上昇し8万5,990ドルまで進んでいた。投資家は連邦準備制度の9月利上げを織り込み済みで見通していた。新議長のKevin Warsh氏は物価が高すぎると述べ、当局は生活コストに焦点を当てていると説明している。上昇の起点はさらに8月にさかのぼる。米財務省が政府債務の買入れ規模を2倍以上に拡大する方針を示したことが、3年ぶりの上昇局面の引き金となった。

反転は急だった。雇用統計発表後に8万7,200ドルまで進んだ価格は、複数日ぶりの高値で売りに押され、8万5,500ドルまで沈んだ。さらにベア勢が主導権を握るとBTCは8万4,000ドルを割り込み、発表から数時間の間に3,000ドル超の下落となった。この下げは市場全体に連鎖した。暗号資産全体の時価総額は日中高値から約800億ドルを失い、CoinMarketCap基準で2.880兆ドルとなった。アルトコインも歩調を合わせた。ETHは2,750ドルの高値から100ドル下げて2,650ドル付近、XRPは1.55ドルで再び跳ね返され1.45ドルに位置する。ZEC、DOGE、LINK、XMR、ADAは日中で最大7%の下落を記録した。CoinGlassの強制ロスカットデータでは、過去24時間のロスカット額が5.7億ドルを超え、このうち直近1時間だけで1.86億ドル、ロング側が時間単位のロスカットの99%を占めた。

8万7,000ドルの保持は週末まで持ちこなかった。10月3日台湾時間午前5時2分のBinance価格ページのスナップショットは8万4,510.79ドルを示す。24時間高値の8万7,146.35ドルから約2,636ドル、率にして3.02%の押し戻しだ。CoinGeckoもほぼ同じ水準の8万4,512ドルを表示しており、24時間では0.2%の下落だが週間では0.9%の上昇、出来高は約455億ドル規模だった。24時間の窓で見ると、この動きは新たな純下落というより日中の上昇分を消し戻す動きに近い。ETFの需要は右肩上がりの追い越しではなく、混合が続いた。Farsideのデータによれば、米現物Bitcoin (BTC) ETFは10月1日に1億270万ドルの純流入を記録した。内訳はBlackRockのIBITが1億9,560万ドルを吸収した一方、FidelityのFBTCからは6,070万ドルが流出した。今後の注目水準は明快だ。上方向は8万5,000ドルの奪回と8万7,000ドルの再テスト、下方向は24時間安値付近の約8万3,900ドルがサポートとなる。

日本の取引所bitbankのチーフマーケットアナリスト、長谷川友晃氏による週足チャートの検証は、ブレイクアウト後の展望にテクニカル面の警戒を加えている。氏によれば、10月2日の東京時間の取引では価格が割られた水準の上に保たれ、BTCは1,350万円付近にあったものの、日足RSIは価格高値に対してベアリッシュな乖離を示しており、上昇モメンタムが失われつつあることを示唆する。下方向リスクの見取り図では、キリ番の棚と一目均衡表の基準線が集まる8万0,000〜8万1,000ドルをサポートとし、このゾーンを明確に下抜けた場合には、約7万5,000ドル付近の雲に向けてより深い下落が開くと警告する。氏は8万5,000ドルの保持を今週の分岐点と位置づけ、日足終値がこれを上回れば9万ドルを目標とし、失敗すれば下側バンドの余地が開くとしている。

(15:05 UTC時点)当サイトの読みはセンチメントではなく一次記録に立脚する。板のデータとオンチェーンデータは、8万5,000ドルの棚が部分的に約定され、部分的に引き下げられたという供給側の出来事を裏付ける。これは雰囲気の変化ではない。268万BTCの取引所残高、ハーフィングから2年の発行水準、約59.5%のドミナンスを並べれば、盤面はBitcoinマキシマリズム(Bitcoin maximalism)の見方を追い風にする。資金がローテーションで流出するのではなく、主導資産へ集中しているからだ。既知の地図の境界はすぐ上にある。8万7,000ドルを超える注文板の形状はまだ報じられておらず、9万ドルは狙いを定めた目標であって、既に確保された水準ではない。引き下げられた売り注文が上方に戻ってくるか、外に留まるか。次の複数セッションがそれを答える。

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