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用語集指標

一目均衡表とは?

一目均衡表(Ichimoku Kinko Hyo)とは、転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパンの5本の線と、先行スパンに挟まれた「雲」で相場を読むテクニカル指標です。トレンドの方向と強さ、支持・抵抗帯を一つのチャートで示します。

最終更新 出典

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一目均衡表とは?

一目均衡表は、一目山人のペンネームで知られる細田悟一が考案した、日本生まれのテクニカル指標です。細田は手法を一目山人名義の著作シリーズにまとめ、国立国会図書館の目録には1971年から1979年にかけての版が登録されています。海外でも「Ichimoku Cloud(一目の雲)」の名で広く使われ、暗号資産のチャートでも標準的な指標になっています。

名前の「一目」が示すとおり、トレンドの方向、勢い、サポートとレジスタンスを、別々の道具ではなく一つの画面で読み取ることを目指しています。線の多くは一定期間の最高値と最安値の中間値で、その意味で移動平均線の仲間といえますが、終値ではなく値幅の中心を追う点が異なります。一目均衡表は「相場は買い方と売り方の均衡が崩れた方向へ動く」という考え方に立ち、価格だけでなく時間の要素も重視する点に特色があります。テクニカル分析全体での位置づけは暗号資産テクニカル分析ガイドを参照してください。

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5本の線:転換線・基準線・先行スパン1・2・遅行スパン

線計算式役割
転換線(過去9本の最高値 + 最安値)/ 2短期の均衡
基準線(過去26本の最高値 + 最安値)/ 2中期の均衡
先行スパン1(転換線 + 基準線)/ 2 を26本先に描く雲の一辺
先行スパン2(過去52本の最高値 + 最安値)/ 2 を26本先に描く雲のもう一辺
遅行スパン当日の終値を26本前に描く現在と過去の比較

先行スパン1と2に挟まれた部分が雲(抵抗帯)です。先行スパン1が2より上なら陽転した雲、下なら陰転した雲として色分けされるのが一般的です。

計算例(説明用の数字): 過去9本の最高値120、最安値104なら、転換線 = (120 + 104) / 2 = 112。過去26本の最高値126、最安値94なら、基準線 = (126 + 94) / 2 = 110。先行スパン1 = (112 + 110) / 2 = 111。過去52本の最高値140、最安値80なら、先行スパン2 = (140 + 80) / 2 = 110。この2つの値を26本先に描くと、110〜111の薄い雲ができます。

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標準の9・26・52と26本の先行

標準のパラメーターは 9・26・52 です。一般的な説明では、考案当時の日本の株式市場が土曜も取引する週6日制だったことに由来し、9は約1週間半、26は約1か月、52は約2か月に当たるとされています。

雲を26本先にずらして描くのが、一目均衡表の最大の特徴です。今日計算した先行スパンの値を未来の足の位置に描きます。これは予測ではなく、過去のデータを先に移したもので、価格がこれから向き合う価格帯をあらかじめ見えるようにしています。逆にいえば、今日の価格の上にある雲は、26本前に計算された値でできています。

24時間365日取引される暗号資産では、週7日を考慮した長めの設定を試す分析者もいます。ただし標準はあくまで9・26・52で、当サイトのテクニカル分析もこの設定と26本の先行で計算しています。

雲の見方:価格が雲の上・下・中

  • 価格が雲の上: 上昇トレンドと整合的で、雲は下値の支持帯として意識されます。
  • 価格が雲の下: 下降トレンドと整合的で、雲は上値の抵抗帯として意識されます。
  • 価格が雲の中: 方向感のない状態、または転換の途中です。

雲の色と傾きも手がかりになります。先に描かれた雲が陽転していて右肩上がりなら、現在のトレンドが続くシナリオと整合的です。雲のねじれ(先行スパン1と2の交差)はトレンドの変化の可能性を示しますが、それだけで確定ではありません。一目均衡表では、この雲のねじれが起きる時期を「変化日」の候補として意識する見方もあります。

線の交差と遅行スパン

  • 転換線と基準線の交差: 転換線が基準線を上抜ける「好転」は短期の勢いが上向いたことと、下抜ける「逆転」は弱まったことと整合的です。交差が雲の上・中・下のどこで起きたかで意味が変わり、雲の上での好転は現在のトレンドと同じ向きなので、より一貫した読みになります。
  • 価格と基準線: 基準線は中期の均衡を示すため、押し目で価格が試すことの多い目安です。
  • 遅行スパン: 当日の終値が26本前の価格より上か下かを示します。遅行スパンが過去の価格より上にあれば、今の価格は26本前より強い状態です。

基本の「三役好転」は、転換線が基準線の上、遅行スパンが26本前の価格の上、価格が雲の上という3条件がそろった状態を指し、反対の「三役逆転」と対で語られます。これらがそろうと読みは一貫し、食い違うと相場の迷いを映していると考えます。

雲の厚さと動的なサポート・レジスタンス

雲の厚さは先行スパン1と2の距離で、過去の値動きの大きさを反映します。厚い雲は抜けるのに大きな値動きが必要なため、強い支持帯・抵抗帯とみなされます。薄い雲は比較的抜けやすい価格帯です。

先行スパン2が長く横ばいになる点も重要です。過去52本の値幅が変わらないと線が平らになり、チャート上に目立つ水準ができます。この平らな部分は水平のサポート・レジスタンスのように意識されます。雲の端で現れるローソク足の形や出来高は、反応の強さを判断する材料になります。

限界:レンジ相場と過去データ依存

  • レンジ相場: 価格が雲の中や周辺を行き来すると線が絡み合い、判断が頻繁に入れ替わります。
  • 過去データに基づく計算: すべての線は過去の値幅から計算されます。先に描かれる雲も過去のデータを移したもので、予期しないニュースは織り込めません。
  • 複雑さ: 5本の線が同時に違うことを示す場合があり、どれを優先するかは人によって異なります。
  • 確認が必要: テクニカル指標は値動きの荒い相場でだましを出すことがあります。RSI、ボリンジャーバンド、ATRを使うスーパートレンドなどと合わせて読みます。

実際の例

一目均衡表の値は、ビットコインのテクニカル分析とサポート・レジスタンス水準で転換線、基準線、先行スパン1・2、雲の上限と下限として価格と並べて確認できます。同じ計算はイーサリアムのテクニカル分析にもあります。

取引時間のある市場で26本の先行が暦の上でどれくらいの期間になるかは、NVIDIAのテクニカル分析と金(XAU)のテクニカル分析で確認できます。多くの銘柄を一覧で比べるなら、暗号資産テクニカルサマリー表と株式・コモディティのテクニカルサマリーが便利です。

よくある質問

6件の質問
一目均衡表とは何ですか?

5本の線と、先行スパンを26本先にずらして作る雲で相場を読むトレンド系の指標です。方向、勢い、支持・抵抗帯を一つのチャートで示します。

転換線と基準線はどう計算しますか?

転換線は過去9本の最高値と最安値の平均、基準線は同じ計算を過去26本で行ったものです。

価格が雲の上にあるとどういう意味ですか?

上昇トレンドと整合的で、雲は下値の支持帯として意識されます。予測ではなく、現在の状態の要約です。

なぜ9・26・52が標準なのですか?

考案者が用いた設定です。一般的には、当時の日本の週6日の取引に由来し、約1週間半、約1か月、約2か月に当たると説明されます。

暗号資産でも一目均衡表は使われますか?

はい、計算方法は同じです。暗号資産は毎日取引されるため長めの設定を試す人もいますが、標準は9・26・52です。

一目均衡表だけで判断できますか?

できません。レンジ相場では判断が頻繁に変わるため、RSI、出来高、サポート・レジスタンスなどと合わせて読むのが基本です。