IREN、ビットコイン(BTC)マイニング収益が前期比58%減の2,800万ドルに
IRENの2027年度第1四半期決算で、ビットコインのマイニング収益が前期比58%減の2,800万ドルとなった一方、AIクラウド収益は182%増の2億ドルに拡大。SEC提出書類に基づき、BTC採掘量の減少と移行計画、株価の動きをまとめた。
AI要約AI
- AIクラウド収益は前期比182%増の2億ドル、四半期総収益は2億2,800万ドル
- 第1四半期の採掘量は402BTCで、前年同期の2,039BTCから大幅減
- 平均稼働ハッシュレートは45.3EH/sから8.8EH/sへ約80.6%低下
- IREN株は11月5日に16.95%下落後、11月6日に20.02%反発し21.64ドルで終えた
IRENが2027年度第1四半期決算を発表
ビットコイン (BTC)のマイニングからの撤退を進めるIRENが、11月5日に公表した2027年度第1四半期決算で、その出口が最終段階に近づいたことを示した。2026年7月から9月期のAIクラウド収益は2億ドルで、前期比182%の増加。一方、ビットコインのマイニング収益は58%減の2,800万ドルにとどまった。四半期の総収益は2億2,800万ドルで、前期の1億3,700万ドルから66%増えている。
AI収益の内訳は、クラウドサービス収益が約1億3,500万ドル、クラウドリーシング収益が6,500万ドルだ。AIクラウドが総収益の約87.7%を占め、マイニングは12.3%まで低下した。わずか一四半期前は構成が逆で、マイニングが6,700万ドル、AIクラウドが7,100万ドルだった。つまり収益の基盤が三か月でひっくり返ったことになる。かつてはマイニング設備で定義されていた同社の損益計算書は、もっぱらGPUクラウドサービスとデータセンターの賃貸から成り立つようになった。
収益性の回復は成長に追いついていない。同社の第1四半期の純損失は2億6,300万ドルで、前期の6億8,400万ドルからは大幅に縮小したものの、損益分岐点からは遠い。調整後EBITDAは1,900万ドルから6,600万ドルに増加した。
開示資料は、マイニング収益の縮小を意図的な判断として説明する。かつてプルーフ・オブ・ワーク計算に充てていた電力とデータセンターの能力をAIクラウドサービスに転換したのであり、ビットコイン(BTC)価格の下落ではなく、この再配分がマイニング収益減の要因だと明記している。株価の反応は両方向に激しかった。IREN株は11月5日に16.95%下落して18.03ドルで引け、翌6日には20.02%反発して21.64ドルで終えた。この乱高下は、データセンターの資金調達圧力、納期、想定キャッシュフローの信頼性を投資家が見直すなかで、米国のAI関連テクノロジー株が広く価格調整した動きと重なっている。
2,039BTCから402BTCへ
米証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書(10-Q)が、撤退の規模を数字で示している。同四半期のマイニングによる採掘量は402BTCで、前年同期の2,039BTCから大きく減った。平均稼働ハッシュレートは45.3EH/sから8.8EH/sへ落ちており、減少幅は約80.6%に達する。前年同期比では、マイニング収益が2億3,300万ドルから2,800万ドルへ88%落ち込んだ。同社は採掘したコインを通常は当日中に売却しており、9月末時点でバランスシート上の
ビットコイン (BTC)保有はゼロだと明らかにしている。
SEC提出書類の中でIRENは、2026年12月31日までにビットコインのマイニングからAIクラウドサービスへの移行をほぼ完了させる計画を改めて示した。今年の完全停止は予定されていない。2027年を通じて小規模なマイニング事業は残し、その財務影響は僅少になる見通しだ。マイニング機器の撤去は2026年度に始まっており、電力とデータセンターのインフラはGPU需要への対応向けに組み替えられた。
転換を支えるのは商業契約だ。Microsoft向けのHorizon-1データセンターは稼働中で、Nvidia Exemplar Cloudの認定を取得している。AIクラウドの受注残(バックログ)は203億ドルに達し、前期から22%増えた。年換算経常収益(ARR)40億ドルの目標は契約と資金調達に裏付けられているが、その背景にある能力の配備は、顧客側の設計変更とサプライヤーの納期調整により、当初の2026年末から2027年1月へ、遅ければ2月末へずれ込んだ。IREN自身、ARRも受注残も実現済みの収益やキャッシュフローではないと注意を促している。
この後退は、ビットコインのマイニングセクターをめぐる経済性の再編という大きな流れの中にある。マイニング収益はネットワークの難易度、各ハービングで決まる報酬、電力コストに連動する。AIデータセンターは、その露呈を数年単位のエンタープライズ契約と、GPU、冷却、ネットワークへの重い設備投資と交換する。同業のTeraWulfも似た傾斜を見せており、第3四半期報告でビットコインのマイニング収益が69%減となった。IRENだけの縮小ではない。同じAI関連の価格調整はコイン自体にも波及しており、AI規制をめぐる売り後にビットコインが7万6,000ドルの抵抗線を試した動きを関連記事で追っている。
IREN株は再び21ドル台へ
COINOTAGのデータでは、IREN株は21.85ドルで最後に取引され、24時間で0.78%上昇。直近のレンジは21.53ドルから22.02ドルだった。当社の複合スコアリングでは、21.45ドルが市場下値側の最強サポートで強度は88/100、上値側の最強抵抗は23.57ドルで74/100。日足のRSIは37.1、MACDシグナルは強気、トレンドは方向感の薄い横ばいと読める。投資判断の問いの形は変わった。マイニングが収益の12.3%で
ビットコイン (BTC)保有がゼロとなったいま、四半期決算の行方はコインの方向ではなくAI契約の履行を追いかけることになる。ARR目標と受注残はコミットメントであってキャッシュフローではない。2027年1月、遅くとも2月末の配備期限が、それらが実収益に変わるかを試す次の時点だ。
AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。

