Advertise手数料優遇デスク

アルトコイン

Ledger、Morpho基盤の暗号資産担保ローン機能をLedger Liveに搭載

Ledgerの新機能「Crypto Loan」はMorphoを基盤とし、WBTCやcbBTCを担保にUSDCやUSDTを借りられる。ビットコインを売却せずに流動性を確保でき、金利は変動制。日本での提供可否は未発表。

クリエイターになる
2026年10月22日, 17:29 JST1分で読めます
binance.com

ハードウェアウォレット大手のLedgerは10月22日(木)、コンパニオンアプリ内に新機能「Crypto Loan」を公開した。基盤エンジンを担うのはブロックチェーン上のDeFi貸出プロトコルMorpho(MORPHO)である。公開はMorphoの公式発表で確認でき、ウォレットメーカー自身の10月更新が機能の対象範囲を説明している。仕組みは単純だ。ハードウェアウォレットの保有者がビットコイン連動トークンを担保として差し入れ、裏付けとしてドル建てステーブルコインを借り出す。ビットコインの価格動向を追う読者には馴染みのある発想だが、売却ではなく担保借入を採ることで、差し入れた資産の上振れ余地をポジションに残せる点が両社の提示する趣旨だ。担保に使えるのはラップド型ビットコイン2種、WBTCとcbBTCに限られる。いずれもビットコインと1対1で連動し、保有エクスポージュを保ったままオンチェーン貸出に資産を回す。借入対象も同様に絞られており、ドル連動のステーブルコインUSDCとUSDTの2銘柄のみ。ステーブルコインは米ドルにペッグされたトークンであるため、借入残高はドル建てで表示され、担保側はビットコイン建てで表示される。Morphoの役割は、この借入需要をオンチェーンの貸し手が資金供給する流動性プールへ振り分けることだ。金利は掲示された銀行金利ではなく市場の需給から決まる。処理はすべてLedgerのインターフェース内で完結し、別の取引所や貸出サイトを経由しない。担保はスマートコントラクトにロックされる。スマートコントラクトはブロックチェーン上で自動実行されるプログラムで、利息計算、貸借記録の管理、条件を逸脱した場合の清算まで担う。利用可否は国・地域ごとに異なり、Ledgerの導入台数が多い日本が対象かどうか、両社の発表は明示していない。いずれの発表もMORPHOの価格に言及しない。今回の話題はローン機能の公開そのものである。

アプリはローンの健全性を直接表示する。担保価値に対する借入額の比率を示す画面があり、同じ画面から担保の追加と返済が可能で、借入、監視、解消が一箇所に収まる。契約前にローンの挙動をシミュレーションで確認できる点も、組み込み型のDeFiフロントエンドとして標準以上の仕様だ。金利は固定ではない。市場環境に応じて変動し、固定のAPYではなく変動金利として提示される。Ledgerの資料は失敗ケースも率直に記す。担保価値が下落しローンが要求条件を満たさなくなれば、ポジションは清算され担保が売却される。オンチェーン貸出市場一般に共通する機構だ。ここでの清算とは担保トークンの自動売却を指し、手続き型ではない。だからこそ比率表示が意味を持つ。契約が自律的に動く前に、利用者が担保を追加できる余地を与えるためだ。借入残高は借入時点からドル建てで計上され、返済はステーブルコインを同じアプリへ送り戻す形で完結する。担保追加と返済の両操作が公開資料にサポート対象として明記されている点も、組み込み型DeFiの現状では必ずしも自明ではない。カストディは全工程でデバイス保有者の手に留まる。Ledgerのリカバリーキーが保有者から離れることはなく、取引所が資産を預かり利用者は債権のみを持つ預入とはここが違う。オンチェーン信用取引が初めてという読者には、同一の担保・金利モデルを小さな規模で解説したCompoundによる貸借ガイドが参考になる。公開のタイミングも見逃せない。Ledgerは進行中の資産流出事件で、被害者の端末に偽造デバイスが出現したことを明らかにしたほか、10月15日には改ざん検知を強化した新型ハードウェア「Ledger Atom」を発表した。ハードウェアへの信頼を重建する最中でクレジット機能をアプリに乗せるという二つの動きが、同じコミュニケーションサイクルで進んだ。

Morpho、Ledgerのユーザーベースへ

筆者の見立てでは、これは製品の新奇性よりも流通の話だ。Morphoの貸出市場は既に数年運用されてきた。木曜の公開で変わるのは、誰がそこへ到達できるかである。貸出サイトを自ら開くことのない層を含むハードウェアウォレットのユーザーが、普段使うアプリの中からビットコイン担保での借入を行えるようになり、プロトコル側は従来接点のなかった小口フローを取り込む。保有者にとっての取引は、担保したコインのエクスポージュを手放さずにステーブルコインの流動性を得る一方、変動金利と市場連動の清算トリガーを引き受けることだ。木曜時点で機能は対応地域で稼働しており、日本は未発表。次にどの市場へ解放されるかが、当面の運用上の焦点となる。トークンの価格構造についてはMORPHOのテクニカル分析に譲る。

市場をリアルタイムで追いたい読者は、MEXCで現物・先物価格をライブで確認できる。

COINOTAGの編集・調査デスクです。

AI生成

AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。