3.5兆ドルかかる合併協議でMusk氏がSpaceX (SPCX)とTesla (TSLA)の統合委員会設立を認める
Elon Musk氏はSpaceXとTeslaがそれぞれ特別委員会を設置したと認めた。取引条件は未合意で、SpaceXの第3四半期売上高は161%増の145.8億ドル。合併には株主投票の承認が必要となる。
特別委員会が発足、条件はまだ未定
SpaceX (SPCX)が10月20日(火)の市場終了後の決算説明会で明らかにしたところによると、Ilon Musk氏は同社とTesla (TSLA)がそれぞれ独立取締役による特別委員会を設け、合併(統合)を協議していると述べた。Musk氏自身は利害当事者であるためいずれの委員会にも参加できないといい、その構造について「奇妙な歌舞伎の演目のようなもの」と例えた。二つの委員会が協議する間、本人は外で待つだけだという。委員会は株主の要請に基づいて設置されたことも付言した。取引がすでに成立しているのかとの質問に対しては「言い過ぎだ」と退けたうえで、「これは良い考えだと思うか。思う」と答えた。ただし両委員会は取引条件についてまだ一切合意に至っておらず、契約がまとまる保証もないという。手続きは二段階で進む。まず委員会が条件を交渉し、その後株主投票にかかる。ハードルが高いのはTesla側だ。議決に参加した票の過半数ではなく、発行済み株式全数の過半数の承認が必要で、Musk氏はこの基準を「かなり高い」と評した。委員会のメンバー構成や設立時期は両社とも公表していない。TeslaがSECに10月19日(月)付で提出した委任状では、12月3日(木)の年次株主総会の議案はMusk氏、Robyn Denholm氏、JB Straubel氏の再選、役員報酬の諮問投票、監査法人PwCの承認の三項目のみで、合併が実現した場合は別個の株主投票に付されると記されている。両社の取締役会はすでに重複しており、ベンチャー投資家のIra Ehrenpreis氏とMusk氏の弟Kimbal Musk氏が双方に名を連ねるが、二人が委員会に加わったかどうかは明かされていない。Musk氏はTesla株式の約20%、SpaceX株式の約45%(議決権の約82%)を保有し、10月20日の終値時点での両社の合計企業価値は約3.5兆ドルに達する。トーンの変化は歴然だ。7月22日(水)のTesla第2四半期決算説明会では合併協議への言及を拒み、質問を法務責任者に丸投げしていた。SpaceXの通常取引の終値はほぼ横ばいの147.79ドルだったが、時間外取引で165.25ドルに達した後、159.70ドルで引け、約8%上昇した。Teslaは373.71ドルで終え、時間外では380.29ドル近辺で推移した。
第3四半期の売上高は161%増の145.8億ドル
説明会と同時に提出された第3四半期株主向けレターによれば、売上高は前年同期の55.76億ドルから161%増の145.8億ドルとなり、アナリスト予測の約129億ドルを上回った。旧AI部門から改称したSuper Intelligence(SI)部門の売上高は75.6億ドルで、第2四半期の25.61億ドルのほぼ3倍に達し、初めてStarlinkの52.48億ドルを超えた。打ち上げ事業は17.67億ドルを計上した。増収の要因としてSpaceXは、新たなクラウドサービス契約、8月14日(金)に完了したCursorの買収による期間中6億800万ドルの寄与、Grok利用の拡大を挙げている。営業利益は27.91億ドル、純利益は44.04億ドルに達し、前年同期の10.54億ドルの赤字から転換した。1株当たり利益は0.35ドルで予想の0.14ドルを上回った。ただし急転換は純粋な事業改善だけでは説明がつかない。今年上九か月の累計ではまだ4億1,300万ドルの赤字であり、第3四半期には10.25億ドルのその他収益と3億9,000万ドルの税効果が計上されている。Starlinkを所管するLink部門は売上高69%増、営業利益99%増で、部門利益率は45.1%に達した。SI部門の利益率は5.7%との対比だ。Starlinkの個人契約者は月額約69ドルの1,360万人に達し、法人および政府向けの売上高は91%増加した。設備投資は195.93億ドルで、うち164.44億ドル(約84%)がSI部門に投入された。CFOのBret Johnsen氏は第4四半期の設備投資を350億から400億ドルと案内し、年間換算1,000億ドルの売上高目標を繰り返した。この数値は12月の月次売上高を12倍する計算だ。第3四半期の月平均が約48.6億ドルであるため、12月には約83億ドルが必要になり、現在の月次ペースを約70%上回ることになる。9月末の現金および有価証券は898.55億ドルに達したが、第3四半期のフリーキャッシュフローはマイナスに転じた。Musk氏は2026年末までに2.5から3ギガワットの計算能力が稼働し、2027年に10ギガワットを追加、さらに電源と冷却で20ギガワットを計画していると述べた。年内残り期間は月あたり約20万基のNvidia GB300チップが導入され、44万基のVera Rubinコンピュータからなる訓練クラスタは2027年第2四半期末までに整備予定という。新規計算資源の回収期間は1年未満との見解を示し、2027年末までに年間換算5,000億から1兆ドルの経常収益を見込むとした。これは経営陣の予測であり、受注済みの事業ではない。
COINOTAGのライブデータでは、SpaceXは9.12%高の161.85ドルで取引されている。143.62ドルから162.18ドルのレンジ上端近くに位置し、ボリンジャーバンドの中間値(スコア100中84)である158.21ドルのサポートと、スコア58/100の163.46ドルのレジスタンスの間に収まっている。説明会後に示した高値162.18ドルは、その後レジスタンスを試していない。Teslaは3.22%高の380.28ドルにあり、日足のMACDは強気のシグナルを示す。SpaceXのMACDは弱気のままで、設備投資の一巡を飲み込む側と株主投票を待つ側という割れ方がそのまま両社のテクニカルに現れている。SpaceXの無期限先物の未決済建玉は約5億3,300万ドルに達する。証券側の推計も合併協議に下支えを与えている。Dan Ives氏は2027年末までの合意確率を80%から90%と見ており、RBCのTom Narayan氏は1株あたり約480ドル、Tesla株主にとって約30%のプレミアムに相当する水準を想定に織り込んでいる。
一次情報源
- 委任状 · sec.gov
- 第3四半期株主向けレター · sec.gov
AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。

