モスクワ取引所、12月1日から米ドル連動USDT・ビットコイン・イーサリアムの取引を開始へ
モスクワ取引所(MOEX)が12月1日からUSDT、ビットコイン、イーサリアムの取引を開始する計画を発表。非適格投資家の年間購入上限は30万ルーブルで、知識テストの合格が条件となる。ブローヒン氏が技術準備の進捗を説明した。
ブローヒン氏が明かす12月のパイロット計画
テザー(USDT)の価格が1米ドル付近に安定しているのは、発行体が発行済みトークン1枚ごとに準備資産を裏付けとして保有するためだ。この米ドル連動の仕組みを持つステーブルコインを、モスクワ取引所(MOEX)が規制された市場を通じてロシアの投資家に開放しようとしている。2026年10月31日(土)付の発表で同取引所は、12月1日から
ビットコイン (BTC)、イーサリアム、米ドル連動ステーブルコインの取引を開始する計画を明らかにした。モスクワで開かれたSmart-Labカンファレンスで語った上級幹部のボリス・ブローヒン氏は、新しい規則集によって投資家が仮想通貨資産に管理された形でアクセスできるようになると説明し、技術準備がまだ進行中であることも認めた。第一段階の対象は意図的に絞られている。時価総額上位2銘柄と米ドル連動トークンの3つだけで、他の資産が初期に加わることは確認されていない。
取引は同取引所の既存の株式市場インフラ上で動く。ブローヒン氏によれば、この選択は証券会社側の接続コストを下げると同時に、投資家が株式取引で慣れ親しんだ仕組みのまま売買できるようにするためだという。発言内容はロシアの金融メディアが伝えている。執行は中央注文帳を通じて行われ、対応する注文タイプにはスワップ取引も含まれる。取引所はすでにプロの市場参加者と技術テストを実施しており、参加社数は12月のパイロット移行に十分な水準に達したとしている。資産の保管と所有記録は個人の仮想通貨ウォレットアドレスではなく、認可された仮想通貨保管機関が担う。取引時間はモスクワ時間(UTC+3)で6時50分から23時50分まで。既存の株式売買の時間帯にできるだけ重なるよう設けられた窓だ。なお12月1日は目標日であり、残りの技術作業の進み具合次第で、開始が保証されているわけではない。
こうした取引の法的枠組みは2026年9月1日に発効し、投資家を二つの層に分ける。非適格投資家は所定の知識テストに合格したうえで、仲介業者1社あたり年間30万ルーブルまでしか仮想通貨を購入できない。しかも開始時点で購入できるのは、規制当局が認めた流動性の高い資産、すなわち
ビットコイン (BTC)、イーサリアム、USDTの3銘柄に限られる。適格投資家には金額上限がなく、取引所で認められる仮想通貨の全範囲を売買できるが、リスクを理解していることを示すテストの合格が双方に求められる。この二層構造は中央銀行のプレスリリースが定めており、誰でも無制限に買える市場にはならない設計だ。当局の姿勢は4年で大きく変わった。2022年1月、ロシア中央銀行は仮想通貨の取引とマイニングの包括的禁止を提案する評価書を公表し、金融安定と金融政策への脅威を理由に挙げたが、この提案が全国規模の禁止になったことはない。2026年の枠組みは逆に、仮想通貨の活動を監督下の金融インフラへ移すもので、認可された仲介業者を通じた投資は認める一方、ロシア国内での物品やサービスの支払いに仮想通貨を使うことは引き続き禁止される。貿易契約に基づく越境決済は別の規則に従い、例外も認められている。国際通貨基金(IMF)の調査では、200ドルのステーブルコイン送金のコストは2.18%に達する。仲介業者ごとの年間上限のため、小口投資家の購買力は証券会社単位で決まり、これを回避できるのは適格口座だけだ。
30万ルーブル上限が需要に与える影響
COINOTAGの見立てでは、今回の決定の意味は新規上場そのものよりも、すでに存在する需要の受け皿が変わる点にある。ロシアのユーザーは規制市場の外の経路でUSDTに触れてきた。12月のパイロットが始まれば、その資金の一部が保管規則の付いた中央注文帳へ流れ込むことになる。30万ルーブルの小口上限は、小口需要を1社に集中させず、複数の証券会社に分散させる可能性が高い。テザーの米ドルペッグの裏付けへの信頼が、上場市場を支持する根拠になり、発行体の第3四半期の認証報告は79億5000万ドルの超過準備を報告している。規制された類似の基盤が大口の取引量をさばける例もある。ある大手取引所のトークン化株式商品は30日間で649億USDTを決済した。COINOTAGの以前の報道による。ただし需要の大小にかかわらず、設計上の限界は変わらない。仮想通貨でロシア国内の物品やサービスを支払うことはできず、この市場は投資目的の資産だけを扱う場だ。
AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。

